『428 封鎖された渋谷で』を開始して思い出すノベルゲーム、そして『アトラク=ナクア』

※思い出話に花が咲いて、ほとんど428を語ってません(笑)。

PSPを買って数ヶ月経ちますが
『剣と魔法と学園モノ。2』×2しか持っておらず。
(予約購入したものと、スフィアのイベントで貰ったサイン入り)
同時期に購入したiPhoneに魅せられていたというのもありますが、
なっかなか遊びたいソフトがなくて…
そこで、このたび『428』を購入してみました。
久々に引っ張り出したPSPは
バッテリー空になってるわ、ファームウェア要更新になってるわ
どれだけ触れなかったのかがよくわかる状態に。

元々サウンドノベルも、チュンソフト作品も好き。
チュンソフトのゲームも色々遊んでいます。
中村光一さん単独製作のドアドアは勿論遊んでいるし、
ポートピア連続殺人事件も、当然。
もんすたあ さぷらいずど ゆう。
トンデモゲーだった1と違って
真っ当なRPGとして整備されている、ファミコンジャンプ2も、
チュンソフトが関わっていた時代のドラクエも全作。
不思議のダンジョンシリーズも合計7~8作は遊んでいるかな?
弟切草、かまいたちの夜1と2…
(3は、2遊んで脱落w)
ホームランドは買うだけ買って遊んでませんが(笑)

そして、サウンドノベル。
サウンドノベルは、創世記の頃から注目していて
SFCの頃は一本一本が高いのに色々買いました。
『学校の怖い話』『夜光虫』くらいならまだ赦せるけど
『魔女たちの眠り』
いやそれどころか『ざくろの味』『月面のアヌビス』…

orz←思い出して凹んでいるらしい

いや、それらも遊べない事はないんです。
ただ、何せ当時のゲームは高いから、
コストパフォーマンス的に相当の文字数や分岐がないと、
納得できないものがありまして。

それくらいならPC18禁ゲームに枝分かれしていった
サウンドノベルならぬ『ビジュアルノベル』の方が
よほど面白い作品がありました。
雫・痕・ToHeartの、誰が呼んだか「Leaf三部作」。
『痕』がPhantomを作る一つのきっかけになったのは有名な話。
その後、Kanon、AIR、CLANNADなどで一世を風靡する
KEYブランドの前身、Tacticsの「MOON」。

何より、アトラク=ナクア。
アトラク=ナクア 廉価版
アリスソフト
2000-09-14

ユーザレビュー:
姉様姉様が素敵すぎ、 ...
姉様のことずっと考え ...
今でも面白い かなり ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

作りの熱情と出来が比例関係にあるからか
「傑作」と「大作」が、1つの作品評価として
並び立つことが多い中にあって。
間違っても大作と呼ぶことはできない、けれど
間違いなく傑作と言える、そんな作品です。
アダルトゲームで、しかもすぐ終わる小品。音声もない。
しかし出来るだけ多くの人に遊んでもらいたい、素晴らしい物語。

Atlach Nacha Going On
 姉様…ていうか、アトラク=ナクア
 全年齢対応にして、
 iPhoneアプリに移植してくれないかな。
 OS対応も苦しくなってきている事だし
 容量の問題もない。
 何とはなしに常備しておきたい一本なのに。

CD時代のゲーム、しかもおまけゲームのうちの一本。
そんな環境により
あらかじめ与えられた予算・容量の少なさ。
が、それゆえにか
関わる人数の少なさは、純度を生み。
テキストにしても、CGにしても
登場人物数にしても、BGMの数にしても。
簡素にして不備のない、研ぎ澄まされた美を生み出した。
この作品を真の意味で目指したのは、寡聞にして
同じくアダルトゲームで、ニトロプラスの
『沙耶の唄』くらいしか知りません。
他に何かあったら教えて欲しいくらいです。

この美しさは、最近では『CANAAN』の監督をされている
安藤真裕監督の、処女作にして
同時に、おそらく最高傑作になるであろう
『ストレンヂア』に匹敵すると言っても差し支えない…
と、考えています。
※ちなみに僕は、ストレンヂア、の後に続く
 漢字四文字のサブタイトルを「余分」と思っているので(笑)
 基本ストレンヂアとしか表記しません。

ストレンヂア -無皇刃譚- (初回限定版) [DVD]
バンダイビジュアル
2008-04-11

ユーザレビュー:
映画館で観たかった先 ...
ジャパニメーション屈 ...
うーん・・映像、アク ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

アトラク=ナクアとストレンヂアを
並べて称える人っているんですね(笑)。
でも、個人的には結構確信をもって2つを並べている。

個々のテーマという以上に、その佇まい。
装飾を徹底して廃し
開始したその瞬間から、終わりのその瞬間を見据えている…と
明確にわかる、そのストイックな作りに
どうしても、2つを重ねて観てしまいます。
また、ともに、作品を思い出す時いつも脳内に流れるは
最後の「あの一戦」であり、その時のBGMただ1曲。
…と、いう点でも共通しています。

※本編は絶対youtubeで観ちゃダメだよ!(笑)

BGMが作品ありきで生まれるものだとしたら
作品にふさわしい、作品を語る
音階=メロディを、たった1つ発見することができて。
そのアレンジバージョンを数曲用意するだけで、殆ど事足りてしまう。
それもまた、一にして全…
簡素にして十全な作品だからこその凄み。

どちらかだけを知っている人は、もう一方も是非触れてみてください。
僕の言っている事の意味がわかると思います。
どちらも、真に美しい。
え?どっちも触れていない?

m9(^Д^)プギャー

…じゃなかった(笑)是非2つとも、どうぞ。
傑作と呼ぶに足る、いや
自分という存在の審美眼をかけて
傑作と呼ぶ自分がここにいる、と認識されても
恥じる事のない、立派な作品です。
※余談ですが、作品を評価する人にはこの
 「評価に自分を捧げる覚悟」がないと
 オススメや批判をされても、イマイチ乗っかれないですよね。

とにかく、そんな名作迷作佳作傑作を生み出した
ノベルゲームは、長らく注目してきたジャンルなのです。
チュンソフト+ノベルゲーム、というところに話を戻すと
プレイステーションに移植されるまで、セガサターンの誇りであった
サウンドノベルの最高峰に位置する作品『街』。
僕もサターンで愛でさせてもらいました。
SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇
セガ
2007-08-30

ユーザレビュー:
期待しすぎるなかまい ...
これ、面白いか??1 ...
またひとつのパラレル ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


その後、『街2』が頓挫したり
本家サウンドノベルを愛する者には色々辛い時代が続きました。
『3年B組金八先生』にその面影を見出そうとして買ってみたら
当然のことながら、まるで別物だったり…
(各話題カードによるリアクションと分岐が
ちゃんと音声・テキストで徹底補完されてない時点で
僕には、あまり面白く思えなかった。
攻略ゲーの色合いが強すぎました)

そこで、ようやく!ようやく『街』の後継的な作品、といえるのが
この『428』なんですねぇ…って
ほとんど428をダシにして
アトラク=ナクアとストレンヂアに触れたかっただけで
428自体は、まだ語れるほど遊んでいないのですが(笑)。

少し遊んだ感じだと

閉塞的な『街』

という印象でしょうか。
閉塞的、というとネガティブな捉え方を強要する言葉なので
若干問題のある言葉ですね。補足説明します。
…補足説明する為にワザと微妙な言葉セレクトしてたりして。

『街』は、渋谷に生きる様々な人物たちの
様々な物語をオムニバスで重ねていて
キャラクター同士の相互干渉・横の繋がりは、多くは
偶然に支配された、かなり強引なものでした。
それにより「街には僕もあなたも、様々な人が生きている」事と
「皆が繋がりあっている」事を、同時に表現していた。
ただ、比重としては前者
=個別の物語の方に重きが置かれていて
主人公ごとの、物語のバリエーションの豊かさでもって
プレイヤーを飽きさせないようにしていた。
コミカルな物語あり、サスペンスあり、シュールあり、と。

これは、バラエティという観点からは長所ですが
一方で、何か1つの太い芯がない、という弱点も抱えていた。
作品を語る時、どう語っていいのかわからない。
その「言葉にし辛さ」が、ずっと
『街』についてまわる問題だった、と思います。
『かまいたちの夜』期待してたら違ったー、なんてのは
その典型的なもの。

今回『428』を作るにあたり、その点を意識したのでしょう
「1つの大きな物語に向かい、相互が絡み合う」という形でもって
『街』と比較しても、全体の物語を強めてきている
…そう感じています。
各主人公を、それぞれ一本の糸に例えた場合
『街』が、それぞれがからまりながらも
最終的には別の方向にばらけていく。
そんな形であり
『428』は、それぞれを絡めながら
全ての糸の先を重ねて、
グルグルに指で丸める事で
ドリル状にする、といいますか。
そういう違いでしょうか。
相互影響、というものを
強調した作りだな、と思っています。

エンターテイメントとしては、この形の方が
当然盛り上がる。色んな立場の人が
1つに向かうのですから…
「LOST」じゃないけど、24タイプのドラマを志向するなら
まこと正しい選択だと思います。
ただし一方で、どうしても
テキストの温度が揃ってしまう、という面もあり
『街』のバリエーションにこそ味わいを見出していた人には
ちょっと物足りなさというか
「まっすぐ過ぎるなぁ…」と感じる部分があるかもしれません。
や、最序盤しか遊んでないですから
この後色々軽いネタを盛り込んでくるとは思いますけどね。
でも、スタート時点で太い、大きい物語を強調してしまっているから
そうなると逆に、そのバリエーションの為の軽さが
『428』にとってのノイズになってしまうというか。
結構取り扱いの難しい問題だと思うので、この先予断を赦しません。
ま、簡単に言うと
「一本道な真面目方向にシフトした『街』」です、って
最初からそう言えっていう…。

ゲームシステムは、10年の月日を経ているのですから
当然大進化。
エフェクトやSEにより、ジャンプや新ルート発見の
感覚的な気持ちよさを、うまく強調できています。
お陰で、パズルゲームらしさがグッと増していて
やっぱり、『街』と比べて
ゲーム的なわかりやすさ、伝達のし易さが雲泥。
完成度は遥かに増しています。

まぁ今の所、僕は個別キャラのアクが強い
『街』の方が読み進めていて飽きがこないから
(1つの物語の温度に飽きたら、他にいけばいいし)
好きなのですが…
気をつけないと懐古乙!って事になってしまうので
それは今の所は、胸に秘めておこう。

↑言ってる言ってる。
1時間後追記

忘れておりました…

アトラク=ナクアの姉様
声を入れるならあやひー!!


…いやー、これを言わないと高垣彩陽キ○ガイとしての
面目が立たないね。
キチガ○としての面目って意味がわからないけど(笑)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック