『カタハネ』が、ひょっとしたら素晴らしい物語かもしれない

PC新調を機に、久々にPCゲームを遊んでいます。
特に理由もなく『カタハネ』というゲームを始めてみたのですが
これが、いい「匂い」なんですよ。
数年前に発売されたゲームですから、
既に評価は確立されているのでしょうが
google先生の万能性に全てを委ねる事には懐疑的なので(笑)
折角の偶然に彩られた縁、とりあえずこのまま遊んでみるつもりです。
なんていうの?
今この俺の時空の中では、検索しない限りは発売日当日っていうの?
シュレディンガーのカタハネって言うの?(違)

僕はゲームに関しては、圧倒的に感覚任せで
人に明確におすすめでもされない限りは
「評判のいいものを遊んでみよう」という考え方はあんまりしない。
ほぼジャケ買い、しかも絵柄の好みなどで買うのではなく
ジャケから「匂う」完成度や質の匂いを嗅ぎとって
ー本当にそんなものがあるのかはわかりませんが(笑)ー
博打的に遊ぶのを是としています。いや、していました、か。
最近遊んでないからなぁ…。
ちなみに『スクールデイズ』はジャケ買い。
話題になっているなんて知らなかったさ。
ちょっとドロドロ程度の学園モノだと思ったら以下略

そんなわけで?
数年前、まだゲームをしていた頃の
積みゲーからいくつかをインストールし、
windows7で起動するかなどを確認。
案の定起動しません!というゲームもあり
(win7がどうという以前に、64bitだからってのが大きそうだ)
がっくりしながらも、PCの大容量に任せ
今更マブラヴオルタやFateも再インストール。
「こ、これが大人の嗜み(?)好きなゲーム常駐!!」
などと震えながら
※単に旧PCでは、そんな容量的な余裕がなかっただけです
積みゲーの数々を起動チェックしていた所、
最初の数行のセンスだけで
「あれ?何かちがうぞ?」と思わせてくれたタイトル、
それが『カタハネ』なのです。

「センス」は、「レベル」同様使うのを避けたい言葉ですかね(笑)。
簡単に言葉にしておこう。
まず、最初の数分で安定した文章力が伝わってきたこと。
次に、ゲームシステムそのものにまで宿る「やる気」。
(これは、ゲームの「格」を決定づけるという点で、絶対ではありませんが
 かなり高精度のチェックポイントたりえます。
 やはり、良いゲームには良い作りが宿る。)

また、シナリオライターの歴史というものへのスタンスが
かなり安心できそうだ!というのも大きい。

主人公セロは歴史学者見習い。
小説家志望の少女、ワカバが自らのプロットを彼の元に持ち込み
評価を仰ごうとした時の、最初期の会話だけで
「あ、読める」と思えてしまった。
抜き出してみましょうか。

ワカバ「知ってると想うけど、わたしたちの住んでいるこの国は、
 その昔…大きく分けて2つの国だったの。
 …って、なんか歴史専攻のセロに解説するのは…
 バカにしてるみたいで気がひけるな」
セロ「いいよ、気にしないで。知ってるつもりになるのが一番怖いから」

…これは、親父の教え。
歴史とは過去の積み重ねであり、その時代を生きた人だけが真実を知る。
後世を生きる人間が当時の事を知るためには、
文献や口伝などの『記録』を通して学習するしかない。
そして、それらが『本当かどうか?』は、時間が経てば経つほど風化し、
あやふやな要素を含んでいく。
そういった部分を払拭し、次の時代に真実を伝えていくことこそが
歴史学者の役目…と教えられた。

セロ「ワカバが教えてくれたことと、僕の情報を比較するよ」


↑ほらあ!!!!!!!
…何がほらあ?(笑)。
いや、細かい考え方の差異に触れると
「その時代を生きた人も、
事実は目の当たりにしていたとしても、
真実は知らないかもよ?」とか←冷めてる!

払拭していった結果、本当に綺麗な珠のような『真実』が
残るとは限らないのが歴史であるからこそ
その視点がいちアイデアに過ぎない事に自覚的になりながら
視点を残していくのが、彼らの役目なのではないか、とか。

つまり『カタハネ』の世界観の方が、僕の持っている歴史感覚よりは
『真実』に対していくぶん楽観的で、
「まあ真実なんだから、そのうち白日の下に晒されるよ?」
といった感覚が見えないではないのですが…
しかしそれ以前の歴史認識は、基本的なものとはいえ問題ないし
こういう「一歩疑う感覚」の持てる人の文章が、物語が
悪かろうはずがない(序盤数分の文章力と照らし合わせても)。

それに、単純な物語作法としても
僕はこの物語の世界を知らないわけですから、誰かの解説なしには
世界観にタッチする事はできない。
ファンタジーである以上、最序盤で説明が必要なのは間違いないのですが
誰とも知れぬナレーションに断言させてしまっては、
それは問答無用に歴史の真実になりかねないですし
この作品のように、既に知るものが、人の説明を受けつつも
自説と比べて吟味する、という形式を取るだけで、
何か無理やりに

「寝ぼけてるの!?私はアンタの幼馴染でしょうが!」

的な、恐怖の言い切りによる世界作りをされたり(笑)
或いは、主人公にとってゲーム開始直後の日常は
これまでも連綿と続いてきた、普通の日常に過ぎないはずなのに
わざとらしく自分の状況確認を行う
(まあ、プレイヤーの為の「わざと」:なんだけど)
饒舌な一人称だったり。
そういったものよりずっとスッと物語世界を飲み込めますよね。
良い導入、良い説明だなぁ。

と、現時点でかなり信頼をおいてしまっているわけですが、
実のところ、僕今開始五分でコレ書いてるわけで(笑)。
大丈夫かなぁ。
この後ずっこけたらどう言い訳しよう、
自分のこのベタ褒め文章を(笑)。

正直言って、この慎重な導入の仕方を見ただけで
歴史解釈の物語なんだろうな、という程度には
簡単にアタリをつけていて、

同時にこのゲームが「アダルト恋愛ゲーム」の形式を取る以上
歴史の中に埋れた恋愛感情を掘り起こす
=歴史は個人個人の些細な、しかし熱い感情が作り出す
という強調をしてくるかな、と思っているのですが
これも開始5分、ココが銀行で金を卸している今の段階では
明らかに先走りな気がする(笑)。

実際のところ、↑に確信があるわけでもなく
この先どう転ぶかはわからないのですけれど、
しかしちょっと触れただけで「お」と思える作品はそう多くないので
もしダメだったとき、恥をかいて戒めとする為にも
一応記録に残しておこうと思います。
『カタハネ』面白いんじゃないかな、かな!

そして
画像


ココ(↑の子)が可愛いんだよ!!!!!!

もともと、あまりキャラクターに『萌え』を抱かない抱けない自分の
久々のクリティカルヒットですよー。ココかわいいよココー。
なんかね、もうね、まずね、

性の(精の)匂いがしないのがすごくいい!!!!

鼻のない顔、線の目、等身、ねじ巻き…
なんてこった、彼女はこのアダルトゲームの世界にあって、清浄だ!!
って別にエロ=穢れなんて考え方はしてませんけど(笑)
なんでもかんでもそっち用の造形されると、萎えるといいますか。
立ちグラフィックあって、声あって、イベントCGあるんですよ?
・・・そりゃエロもありますよ!!!
みたいな業界のマナーが、気に食わないお年頃なのですよ。

そんな僕には、ココ最高すぎるぞココー。
『よつばと』のよつばより、人造生命である(=生命の歪さが許容される)
というその一点で、僕の中で勝る←言い切った!
ココにHシーンがあったら自殺するかもしれない、
って暴走してるな俺(笑)。

それにこの子の、文章を変なところで区切るしゃべり方が
とても可愛らしいのですよ。
画像

う、うわー!かわええええええ!ココかわええええ!!!



…コホン。

いや、最近だと『はなまる幼稚園』の園児たちとか、
うまい事性の匂いから距離をとっていて、
造形は明らかにロリ出発点なのに
凄いな、よくやったな、という感心はしているのですけれど
ココの清涼感といったら、もう造形レベルから
「この存在は、この物語が守るべき存在です!」
という宣言がされていて、完璧なんですよ。
…あ、でもココが無残に破壊されたらどうしよう…
殺意抱くかも…orz

と、すっかりココにやられちゃった僕ですが
ココにHシーンがなく、破壊されないことを祈るだけで
クリックする指がさくさくと動く、これはどうしたことだ。
そう、つまり物語というものは
本当に愛するキャラクターが1人いるだけで、
その文章の巧拙や物語の格なんてものを通り越して
軽々と読み進めることができるのですね。
ああ、真理があるなあ。
そんなわけで、ココが可愛い『カタハネ』をみんなで遊ぼう!!

ところで、このココの声。
一瞬あおきさやかさん(コジコジ)のようなものを想起させ
ちょっと気になったので、調べてみました。
作品評価は調べないのに声優を調べる俺。

成瀬未亜

テレビアニメ [編集]
H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-(音羽 / 神楽 ひなた)


おわあああ!?
花田十輝先生大活躍、美少女顔面殴打で大どんでん返しアニメ
※酷い説明だが、嘘は言っていない
『H2O』の精霊会議子ちゃんじゃないか!!!
H2O~FOOTPRINTS IN SAND~ 限定版 第1巻 [DVD]
角川エンタテインメント
2008-03-21

ユーザレビュー:
H2Oのバランス私は ...
OPがいいね枕のデビ ...
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き、基本絶賛!?
この時期の深夜アニメは、
『Myself ; Yourself』なんて凄いものもあったよね…
H2Oとマイユアが同時期なんて、贅沢すぎて
壁殴りたくなってくる(?)


うーん、アンテナを張り巡らせていると
本当、信じられないような所で線が繋がって
ビビりますね(笑)。
『H2O』も観ていて吐き気を催すような、大変楽しいアニメでしたが

※なんの引っかかりもない作品よりは
 何かしらの強い情動を与える
 =その分楽しんでる、という業の深いオタク特有の発想

本当、世界は狭いし面白いですね。
ココ好きをとっかかりにして、
ライターの歴史感覚を担保にして。
久々に、がっつり遊んでみようかなと思います。
うーん、しかし、開始5分で言うのもなんだけど

動くココ観たいからアニメ化しないかなぁ。

ダメだこいつ。

カタハネ
タルト
2007-01-26

ユーザレビュー:
まるで童話のような世 ...
全年齢化若しくはアニ ...
ココに始まり、ココに ...
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この記事へのコメント

三世
2010年06月07日 13:14
い ま さ ら か
だが貴様はよい目を持っているようだな

さぁ、その物語を堪能するが良い!!!
そして改めて叫ぶのだ!

 ココかわぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!


ルイ
2010年06月08日 00:59
三世さん、コメントありがとうございます。そして今更過ぎて正直スマンカッタ←これも今更
堪能し、↓にもう一度書かせて頂きました。
http://rui-r.at.webry.info/201005/article_8.html

正直言うと、Tarteの事を調べるほどに、確かにもっと同時期に出会っていれば…と言う悔しい気持ちもあります。ただ、同時期じゃないから、と書くことを放棄してしまうよりは「何年後に触れた人にも、その素晴らしさが届く」という事を己でもって証明したかった…というとカッコつけすぎだな。単に時代遅れなんですサーセン。まあ、単純に言って

ココ可愛かったです。素晴らしい物語でしたよ。

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