マガジンSPECIAL『ベイビーステップ』番外編にみる『ときめきメモリアル』

「週刊少年マガジンの兄弟誌」を謳う
『マガジンSPECIAL』(月刊だから月マガの兄弟じゃないの?)
に、『ベイビーステップ』が番外編として初登場しました。
こうやって、本誌とも言える週マガの人気作を持ってくる事で
何百万の本誌読者の興味を喚起するやり方こそが
「兄弟誌」の所以かもしれません。

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実際、ここにホイホイ釣られて購入した男が1人。
…いや、正直立ち読みで済ませるつもりだったんですけど(笑)
記事書きたくなっちゃって…
写真撮らないといけなかったから…orz
↑マガスペ編集部の思うがまま



以前、『ベイビーステップ』について

週刊少年マガジン『ベイビーステップ』にみる『ときめきメモリアル』

という記事を書きました。
個人的にはそれなりに面白い(と、自分では思う)視点だったのですが
なんかこう、
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またあの萌えオタがほざいてやがる、的な
プークスクス状態というか(笑)
ブログ気持玉とか貰えなかったしい…orz←地味に気にしているらしい
イマイチ手応えがなかったりして。
そうして、チキンでハートブレイカーな僕は
その記憶を封印し、無かった事にしたのです。
※その割には、それ以降も色んなとこでベビステときメモ発言をしていた
しかし今回のベビステ番外編が、あまりに
「我が意を得たり!」状態で…
トラウマの奥底に潜んでいた、その記憶を引っ張り出すには十分でした。

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エーちゃん「おつかれなっちゃん!」
なっちゃん「!」

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なっちゃん「うん!頑張ってね また明日」
エーちゃん(よし!自然だ…普通に言えた!!)


な、なんというときメモ…
ベビステときメモ論者の急先鋒
(つか、他にこんなアホいるの?)の僕も
あまりの直裁さに慄いた。
この番外編エピソードは、エーちゃんが
「鷹崎さん」から「なっちゃん」に
呼び名を変更するエピソードなのですが、それってまさに
『ときめきメモリアル』の呼び方変更イベントそのもの。
証拠画像を撮ってきたぜ!

※写真についてるカギ型は、
 金属で引っかいちゃったPSP画面の傷です…orz
 そんなに困らないからそのままなんだけど
 なんとかしたいです…orz

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ほらあ!まさに!ルイたん!
…自分と同じ名前のヒロイン…orz
ちなみに僕、学生の頃
女の子にルイルイって呼ばれた事はあります

Louie Louie(ルイ・ルイ)
↑恥の上塗りに音オタ雑学を重ねる高度な馬鹿行為

以前、『ベイビーステップ』に『ときめきメモリアル』を見たのは
あくまで『ときメモ』限定で、「ベビステにみるギャルゲー」ではなかった。
つまり「恋愛ゲームとしてのベビステ」と言いたかったわけではなく、
ベビステとときメモ、互いの視点を相互利用できるよ、と言う
視点提供の意味合いがほとんどでした。
もし上記のように「恋愛ゲームとしてのベビステ」と受け取った人がいるなら
その人はきっと、『ときメモ』の本質を見損ねていて…
まさにそういう人の為に、両傑作を相互利用する事で、視点を歩み寄らせて
(片方だけが素晴らしいと思っている人に)
2作品の素晴らしさをより理解しようよ!と言う目的がありました。
ときメモにはベビステの要素が、
ベビステにはときメモの要素がある、と言いたかったのです。
どちらかと言うと、『ときめきメモリアル』再評価の為に書いたのですが
勿論同時に、作品中テニス描写が9割を越える『ベイビーステップ』で
そこにほんの少しだけ描かれる、なっちゃんとの関係進展物語を
どう観るか、と考える際
「ときメモ視点」が有用だ、とも言いたかったのも確かです。

それは元記事でも書いた通り、
自己実現のご褒美としての、関係進展」。
ときメモはシステム上恋愛を主目的に、
ベビステは物語上テニス上達を主目的にしているため、
一見正反対のようなのですが、
それぞれの「裏」に相手があると言うのかな、
ときメモをベビステ的価値観で眺めれば
「ステータスを上げていたら関係が進展した」ですし
ベビステをときメモ的価値観で眺めれば
「関係を進展させる為に、テニスを頑張った」になる。
表裏一体の関係というか、結局
異性との関係進展を、己の成長・達成と結び付けているのは同じで
そう考えると、特段萌え萌えイベントもないままに
試合の合間に、なっちゃんとの関係が順調に進んでいる
『ベイビーステップ』のカラクリが見えてくるよ、と。
それが言いたかったわけですが

今回、ベビステ側が思いっきり
ときメモ的閑話を入れてくれたことで、
改めて当時の馬鹿な理屈を思い出しました(笑)。
ありがとう、勝木先生!

しかし、この「ベビステ内ときメモ」な一話ですが
これを番外編で描いてくるあたりが、勝木光先生の
バランス感覚の確かさを物語っています。
本編で描いてこないのが、流石。

『ベイビーステップ』は、あくまでエーちゃんの
テニス成長物語が「主」なんですよね。
そして、エーちゃんはテニスを始めるのが遅く
これまで培った知識(と、動体視力の根拠)でもって
ライバル達を急激に追いかけ、追い越す物語でもある。
「ご褒美」としてなっちゃんを配置するのは、
少年マンガとして大変自覚的で結構。
ヒロインがいるといないとでは大違いです。

しかし、そこに視点を取られすぎてしまうと、今度は
「お前必死こいて少年時代からテニスやってる連中に
追いつき追い越そうとしてるんだろ!?
チチクリあってる(死語)ヒマないだろ!」と
エーちゃんの存在自体がウソっぽくなる。
そんな、わき目を振っていられる余裕はないハズなんですよね。

だからこそ、ときメモの本質である
「自己実現の結果ついてくる関係発展」を
上手い事利用してみせたわけですが
これって、一種の「情報圧縮」…
説明せず端折る為の技術で。
このテクニックを利用しておきながら、逐一なっちゃんを描くのは
間違ってるんですよね。
端折る技術をせっかく活用しているのだから
なっちゃんを描くのは、たまに…まさに
テニス能力がある程度上がったり、結果が伴った時の
「(テニスステータスの)進捗状況報告」のような形で、出せばいい。
その辺に自覚的だからこそ、本編は極力テニスで押して
こういう閑話で典型的な「イベント」を描いてくるわけで
勝木先生が、完璧に「わかって」描いている、という事が
この番外編を読むだけで、完全に理解できるでしょう。
前回の記事を書いた半年前と同様
『弱虫ペダル』と双璧の少年スポーツマンガと捉えていますが、
素晴らしい作品管理能力です。
ここまで自覚的に組んでいるとなると、
この作品が突然コケる事は考えられません。
安心して、追っていきましょう。
なっちゃんもマーシャもかわいいし←本性出た

・余談

それにしても本家ときメモの最新作
『ときめきメモリアル4』はその
「自己実現の褒美」が過ぎるというか…
なんで、本命の子以外となんてデートしてないのに
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こうなるの?orz
特に『ときめきメモリアル2』ヒロイン陽ノ下光の転生体と思しき
星川さん(皐月さんは、1の藤崎詩織の転生体)が、
2の光に輪をかけた、脅威の惚れっぽさで…
なんでデートした事もないのに
デートしまくりの本命(この時は、龍光寺カイ)を追い越して
感情NO1になるの?orz
なんで元旦の初詣とか、誕生日イベントを
こいつが奪取するの?orz
他の皆さんも、何一つエサを蒔いていないのにこの惚れっぷり。
高いレベルの自己実現(高ステータス)に対し
ハイエナのように群がるヒロイン達…
これもまた、一つの真理かもしれないですね(笑)。

『ベビステ』も、なっちゃんのライバル清水さんが出てきましたし
(敢えて『ときメモ』的に言うならば
 ヒロインの出現条件が、なっちゃん=テニス部入部なら
 マーシャ=運動100オーバー
 清水さん=200オーバー
 みたいな。メガネっ娘の姫子ちゃんは、学力50かなw)
高いレベルの自己実現は、お目当ての子だけじゃなく
他の子も引き寄せてしまうんですよ…

で、苦労すると(笑)。
頑張れ、エーちゃん!爆弾処理に気をつけろ!(混同)

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