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zoom RSS 身体全てから溢れ出る、彼女の物語。高垣彩陽フォトブック『Sunlight Note』の世界

<<   作成日時 : 2011/12/16 08:01   >>

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2011年12月15日、声優・高垣彩陽さんのフォトブック
『Sunlight Note』が発売されました。
当然買う予定ではいたものの、
僕にとって彩陽さんはただのアイドルではなく、即ち
グッズ気分で済ませられる話ではなく。フォトブックで出す意味はあるのか、
彼女の表現の中でどんな位置づけになるのか…そんな、いくらかの警戒というか
過度の期待をしないようにしながら迎えた発売日。
例えば声優さんが写真集を出しても、それが表現に収束するイメージがあまりないと言いますか…
勿論ファンは嬉しいけれど、結局は顔を、身体を、服装を観るだけのものではないのか。
「そういう表現」として、別物として楽しむもので、収斂はされないのではないか。
そんな印象を持っていました。
ところが、結論から言うとそれらは全て杞憂。
寧ろ、彼女の表現を追う上でのマストアイテムの1つ!
そう確信を持って言いたい、素晴らしい作品に仕上がっていました。
よくぞここまで…この本を手がけた、すべての人への感謝の念は尽きません。


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Sunlight Note。

旅に出ていただくもよし、
笑っていただくもよし、
手にとって下さったあなたの生活の喜怒哀楽に、少しでも関わらせていただけたら嬉しいです!

(正直、ブログの記事タイトルが「○○なお知らせ。」でないだけでも嬉しい…w)

声優という声を生業にする者にとって、声を用いないフォトブックという表現形態がどんな意味を持つのか。
「ファン御用達」。様々な声がある事とは思いますし
僕自身が、彼女以外のラジオもイベントも基本興味が沸かない…というくらいの
偏った応援者でありますから(自分では冷静に見極めた結果なのですけどね)、
それを正面から否定する言葉は持ち得ないのでしょう。
しかし、その事を踏まえた上でも「そうではない」と思います。
高垣彩陽という表現者が、その小さな身の内に溜め込んだとめどない物語…
それを知らしめる1つの表現として、フォトブックという形式もまた必要だったのだ、
読み終えた今では確信を持ってそう思います。

高垣彩陽の歌には演技には興味があるけれど、フォトブックにまでは食指が伸びない…
そんな人もいるのではないでしょうか。しかし、それは勿体無い。是非手を伸ばしてみて下さい。
恐らくそういった感情は、最初に書いたように、僕自身が警戒したように
このフォトブックが独立したものに見えているからこそ沸いてくるのでしょう。
しかし、彼女の声は、喉や声帯「だけ」から出ているわけではありません。
その身体から、その心から出ているのだ…改めてその事が、強く感じられる
素晴らしい、「声に繋がる」本になっています。
勿論それは、あらゆる人に言える事ではなく
彼女の表現に、身体ごと、人生ごと追いたくなるような深みがあるからこそなのでしょう。
また、この本を作った人もその事を良くわかっているように思います。
なにより、その事が嬉しい。
僕ならもっと文字(インタビュー)を増やすでしょうが(笑)
それでも、十分なくらい読み応え、観応えを両立した作品になっています。
これは、本の作りに理由があるのだと思いますので
目次を書かせて頂きます。
CONTENTS
・富山旅行記
 1日目…P02
 2日目(前編)…P18
 2日目(後編)…P42
 最終日…P68
・Dress up
 So Cute…P10
 Glamorous…P34
 Precious Memories…P60
・Ayahi's Keyword
 Childhood−幼少期−…P16
 School days−学生時代−…P40
 Friends−友人−…P66
 Family−家族−…P80
 Voice Actress−声優−…P88
 Future−将来−…P94

高垣彩陽直筆!
・城端MAP…P58
・Starting Point…P82
・すべてダジャレで答えます!!!100問100答…P90


まず、この目次を見て誰もが思う事として「どんだけ富山好きなのよ」と(笑)
そういう反応が出てくる事と思います。
事実、彼女は本当に富山が好き。
帯にもある通り「第二の故郷」と言うのも、何一つ誇張表現ではない筈で
それは何かの機会に唐突に話題に出すのではなく、
普段からの彼女の言動からも滲みでている事からも明らかです。
他の声優さんも、彼女から貰ったホタルイカが美味しい…なんて話をされていたりしますしね。

彼女にその出会いをもたらしたのは『true tears』という作品。
その繊細や物語や優れた背景美術が、彼女の富山愛の源泉である事は確かです。
外野が勝手な老婆心で言うなら、あまり1つの作品への思い入れを語りすぎる事は
他の「地域の物語」との縁を遠ざけてしまうのではないか、なんて
思わない事もないのですけどね。
しかしそんな事を計算して、出し引きするのも彼女らしくはなく
また好きな気持ちを全力で表現し、どの作品のどんな場所にもその姿勢で取り組む…
姿勢の結果なのだと、汲みとって欲しい部分であります。
その証拠というか事実として、

「高垣彩陽は、true tearsに出会うまで富山に何一つ思い入れはなかった」

のですから。
0からこの関係を築けるなら、他の土地とも同じ可能性があるし
そういうアプローチで、作品に対し全力で取り組んでくれる…そういう事なのでしょう。
とにかく、彩陽さんと富山の関係性は
声優という仕事でもって、深く結び付けられたものなのですが…
だからこそ、このフォトブックは声優・高垣彩陽とも切り離せないものになっています。

単純な話、水着写真を撮りますと。
ならば沖縄、ハワイ、グアム…そういったお約束の場所が大多数でしょう。
確かにその場所には「水着写真のメッカ」と言ったような、土地のもつ情報はある。
けれど、それと被写体との関係性は何かあるのでしょうか?
殆どの場合、そこはとても希薄で…だからこそ、背景と肉体に線を結び付けられず
それは単にシチュエーションを、ロケーションを、またファッションをポーズを表情を
独立して楽しむものになってしまうのではないでしょうか。

ところが、高垣彩陽と富山、なわけです。

彼女が声優業から縁を得て、プライベートで初の一人旅を敢行したりと
お仕着せのシチュエーションではなく、心の底からつながりのある場所。
ゆえに、写真一枚一枚に立つ彼女の表情には
土地と有機的に結びついた、真情が感じられます。
更に現代とはいえ、そこまで簡単に行き来できるわけではない東京と富山。
だからこそ、そこに写る彼女の表情は本当に輝き、足取りは軽やかで、心は高鳴っている。
もう、「情報量」がそんじょそこらの写真では太刀打ちできない程あるわけです。
そして、その形式こそ高垣彩陽という「想いの深い人」に相応しいと思う。
勿論単純に、東京ではレアリティに乏しいでしょうし
丁度よい、格好の舞台ではあったのでしょう。
けれど、安直に作ったならやはり富山に、
しかも行って来いではなく3日、は難しい。
よくぞ、高垣彩陽という人のフォトブックに富山を選んでくれた。
そしてただ利用するだけでなく、深く取り組んでくれた。
心からそう思います。おかげで、ここにあるフォトの一枚一枚は
世にある肌色の量…露出度だけで語る事はできないような、豊穣さを誇っています。
彼女の写っていない、ただの風景写真にも
彼女の想いが乗り、深い味わいを持っているわけです。

と言いつつ、「Dress up」のコーナーでは純粋なグラビアとしての露出もバッチリ(笑)
特に「Glamorous」のページはドキドキもので、
そのギャップがまた、この本の深みとなっています。
風景写真としても、グラビアとしても、そして土地と彼女の有機的なフォトセッションとしても。
本当に各ファクターから見ても「これ!」といえるような一枚があり、
既にこの時点で想像を遥かに上回る、素晴らしい出来だったのですが

勿論フォト「ブック」ですから。それに加えて、文字情報までも詰まっています。

幼少期から現在、将来に至るまで。
各お題について、それぞれ彼女の一人喋りの形で構成されており
みっちり1ページ、1000文字を遥かに超える分量が収められています。
正直言って、僕はその殆どについて知っていて
それはまあ、この4年のうち最も多くの時間を
高垣彩陽という物語を読み込む事にかけたわけですから、当然と言えば当然です。
けれど、これが彼女自身の言で、本に纏められた事に価値がある。
先日発売されたカバーミニアルバム『melodia』でも感じた事ですが、
この今に至る彼女のルーツが、繋がりが
これから高垣彩陽を知る人にも可視化される。それが何より嬉しい。


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僕が4年かけて辿りついた所までは、簡単にはたどり着けないかもしれない。
まあ、そんなに簡単に辿り着かれてもこちらの本気度が疑われちゃうわけですけど…(笑)。
でも、さほどのコストを求めず、要点をつかむ事ができる。
それは、素晴らしいことですよね。
これから彼女の魅力を知った幸運な人は、
このフォトブックを、そして『melodia』を
(更には来年あたりオリジナルアルバムが出てくれないかな!かな!)
手に取れば、大事な部分はしっかり獲得できるようになっている。
増えない「古参」が優越感を獲得したって、仕方ないのです。
こんな優れた物語は、多くのセンサーある人に知られるべき。
彼女の特別になるより、彼女を特別にする人が増えると嬉しい…
時々忘れそうになりますが(笑)それを基本理念にする者ですから
この本に刻み込まれた多くは既出の話題たちは、大変に価値のあるものでした。
また、改めて読んでも、こちらの手元の情報との齟齬のなさと言いますか…
当然と言えば当然ですけど、その一貫性に改めて心うたれる記事でもありました。

…一貫してダジャレ野郎な部分も含め…(笑)。

これら「高垣彩陽の情報」は、ただ高垣彩陽という人、という所には帰結しません。
この人は、そうやって得たものを、そのまま芝居に歌に持ち込める人です。
だから、その物語の味わいを本当に知るには、こういった情報を知る意味がある。
結局すべてが「ひとつづり」なのが、彩陽さんの真の魅力、真の凄味。
その媒体がラジオであろうと、本であろうと。
やはり変わらず「高垣彩陽は高垣彩陽」であり続けるし
しかし一枚一枚の写真は、これまで見た事のないような新鮮な驚きに満ちている。
驚いては「彼女の地続きの物語」に組み込み、組み込んではまた驚き…
そんな、良い意味での「いつもどおり」の作業が行われたこのフォトブックは
つまり、僕にとって芝居や歌と変わらぬ価値があった、という話になります。

本当に豊かな人の、豊かな物語を。
更にそれが「表現」としてアウトプットされる職業の人である幸福を。
改めて噛み締める事のできる、お世辞抜きに最高の一冊になっていると思います。
高垣彩陽という声優を、そこらにいる声優と思っているうちはわからないかもしれない。
けれど、どれほどそれが得難い奇跡なのか?実感を深めるほどに、この本の価値は
加速度的に増していきます。

以前、僕は彼女についての「高垣彩陽論」を書いた時
彼女は泡沫だからこそ、同じ時代にいる事が有難い
…と、言うような話をしました。基本的には、そのままなのでしょう。
やはり、まあ声優さんが歴史の教科書に載ったりする事はないはず。
でも、この50年なり100年なりのスパンの中で
その泡沫なりに、多少の乗り遅れを許してくれる…
それがアルバムや、こういったフォトブックなのでしょう。
とても嬉しい事です。

また、カバー裏の作り込みや実際2ndがあるるかはさておき
「1stフォトブック」という言い回しをしてくれる部分など、
細かい部分に配慮や拘りを感じる事もできました。
96Pという100Pに満たないページ数、2750円という価格…
それでもあと数十頁増やして欲しい、値段を下げて欲しい。
そういった感覚が、ケチというかシビアな自分から出ない事自体が
この本の、いや作品の価値を示しています。
これは何年経っても、また開くようなものになるでしょう。
高垣彩陽という人は本当に稀有な人なんだ、本当に素晴らしい人なんだ、と
言い続けてきているわけですが、
それがもっとも手軽に味わえる一品、といえるかもしれません。

カケラも遠慮したりはしていません。本心から、オススメできる本です。
心が震える一冊になっています。
是非是非、気になった方は読んでみて下さい。
本当、一人でもそういう「幸福な人」が増えると良いなあ、と
いつも思っています。
いいのかな、今の人数でだけ共有して、みたいな(本気で言ってます)。
汲めど尽くせぬ、そして末端に至るまで味わい変わらぬ高垣彩陽の物語…
フォトブックからその世界にとりかかるなんてのも、乙かもしれませんよ!

http://twitter.com/rui178 呟いております。
http://twilog.org/rui178 適当な単語で検索してみてください。「彩陽」で検索すると大概ポエムですが(笑)。

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