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zoom RSS 心に染み入る高垣彩陽3rdシングル『たからもの』

<<   作成日時 : 2011/04/10 03:09   >>

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4月6日、本来の「年度末」という予定からはずれた形で
声優・高垣彩陽さんの3rdシングル『たからもの』が発売されました。
最初聴いた時は「全体的に地味だな」と感じたものですが
それは間違いで、地味ではなく「滋味」に溢れる出来でした。
難しい状況下に産み落とされた作品ながら、
だからこそ慈しむべき、深い味わいをもったシングルです。
ある意味で、これまで以上にマストバイの1枚と考えています。


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たからもの。

誰しもが一度は経験する卒業、そして旅立ち。
不安と希望の中、馴れ親しんだ人達や場所から、新たな一歩を踏み出す時…
思い出が大切なきらめきに変わって行く瞬間。

「また明日」と言えることが、当たり前のような、幸せな奇跡であると、
改めて気が付かせてくれる歌詞です。

「たからもの」という曲が、あなたの大切なたからものを、いっそうきらめかせるような存在になれたら幸いです。


「たからものを煌かせる為の『たからもの』」。
長文で言いたい事が散漫になる、と自戒していた
彩陽さんの表現力も研ぎ澄まされたもので(長文仲間としては悲しい限り!w)、
この表現以上に『たからもの』を表している言葉もそうはない。
つまりは「気付きを与える楽曲」それが『たからもの』です。

彩陽さんは「誰しもが一度は経験する」という言い方をしていますが
敢えて補足するなら、僕らは日々、全ての瞬間で卒業と旅立ちを経験しています。
今日と同じ今日はなく、今と同じ今はない。
学校をはじめとした「卒業」、大きな変化はそれを強く認識させてくれるトリガーで、
その意味では「記念日」などと近い意味合いのものと捉えています。
そうやって、卒業を細かに認識する事は、つまり
日々への感謝を強め、感度を高め、鮮度を高めるという事で…

以前、物語サイドからこういった語り方もしましたね。
【あと数日で】『true tears』は2000年代最高の物語である【BOX到着】
物語の究極目標の一つに、「今をよりよく感じさせる」
というものがあると思っています。
普段漫然と過ごしてしまいがちなこの瞬間瞬間が、この現実が
どんなに実り多く、厳しくも優しく、尊いものなのかという実感。
僕らは架空の物語を眺めながら、その想いを新たにする。
特に現代、生きる上で
過去の人達ほど必死にならない僕らにとって
(究極、狩猟時代とかは問答無用で必死だよね)
この実感を得る事は、言葉にする以上に難しいもので
だからこそ、この世界には「物語」がこんなにも溢れているのでしょう。

つまり、この気付きもまた「今をよりよく感じさせる」為のものと捉えています。
正直に指摘するなら『たからもの』の歌詞にとんでもなく目新しいものはない。
強いて言うなら、ポップソングは
「卒業しても俺らは仲間だぜ!」という前向きさが強調されがちなのに
かなり後ろ向き…というか、後ろを見つめる事から生まれる前向きさ、というものに
真正面から向き合っているのが特色ではある。
しかし、それとて特段目新しいわけではないですよね。

ただ。言葉で、頭で理解するだけなら
サルではない人ならば、誰でも出来る。
実際に、この世界を、日常を
どれだけ細かく「卒業」で区切れるか
(つまり一期一会の咀嚼度)で、人には差があり
僕も言葉にできるほどその理解を身体に染みこませてはいない。
ところが、高垣彩陽という人は
以前から、幸せの絶頂にいるような瞬間にあっても
足元を見つめ続けていて、それを言葉にし続けてきた人なわけです。

スフィアライブ2010「sphere ON LOVE, ON 日本武道館」
JCBホール(shake×sphere)で『涙そうそう』を歌った時も
祝祭モードの中で、亡くなった人の話をされたり…
でも、それが尊敬すべき高垣彩陽を形成している。

幸福ばかり溢れていない、という自覚があればこそ
世界の美しさや今ある幸福に胸をときめかせる事ができる。
それが「ありがたい(有り難い)」という言葉の本質であり
世界の一回性の美を感じるというのは、つまりはそういう事です。
相変わらず、彼女の心は成長を止めるつもりはないようです。
美しい物語は美しい心に宿るって事だね…見習わねば。


つまり彼女の「卒業の回数」は僕らとは比べ物にならない位多い。
あらゆる瞬間にそれを見出せばこそ、涙脆かったりするのでしょう?
そういう、世界の一回性を強く受け止めている人が歌うからこそ
『たからもの』の奇を衒わないメッセージが、尊いワクチンのように心に染み入る。
勘違いしてはいけない事として、僕は貴方は高垣彩陽ではないので
そんなに簡単に受け止めたり、消化はできないと思います。
だからこそ、繰り返し耳にする。気付きを身体に染み込ませる価値がある。

最初に聴いた時は、高垣彩陽という歌い手を誇示する為に必要な
ハイトーンなり難しい部分というものもなかったので
「これは周知活動には使いづらい」という意味で、地味と感じていました。
しかし、今ではこの曲こそが高垣彩陽だ、と思います。
『君がいる場所』が名刺がわりに私小説的な面と技能提示の面を持ち
『光のフィルメント』が2枚目として技巧を中心として面があったとすると
『たからもの』は、1枚目の私小説的な面を成立させている
『わたしだけの空』の世界観で、全編を包み込んだような…
そんな、ぬくもり溢れる一枚になっています。
彩陽さんは、今後も「凄い声の持ち主」としての高垣彩陽と
「想いの深い表現者」としての高垣彩陽、そのバランスを意識しながら歩むのでしょう。
それは、彼女の演技について何度も語ってきたように
「技巧があるから勘違いされがちだが、技巧の人ではない」点で共通している。
その彼女の「想い」の、表現者、伝道者としての側面が抽出された楽曲。
是非聴いてみてください。

しかも、初回限定版を!!!!!!!!!


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(2度目)

初回版は通常版と数百円の差しかないのに、DVDが1枚ついており
それは1stシングルの頃からずっと同じで、
いつも「買うなら初回版」と言ってきましたが…
今回は、これまでの比ではなくそう思います。
初回版のPVも含め『たからもの』は作品として完結する。

この曲のタイアップドラマである『春休みの恋人』の撮影法にあわせ
最初から最後まで、ワンカットで撮りきったPV。
途中でカメラの切り替えもなく「高垣彩陽の5分間」を真空パックにして切り取ったPVは
何より『たからもの』の主張に寄り添っている。
既に映像化された、安心して観ていいPVなのに
途中で彩陽さんがトチらないか、撮影を妨げる何かが起きないか…
そういった、ワンカット映像だけが持つ張り詰めた緊張感は
まさに、日々の瞬間をそう捉えるべき「有り難さ」
作品に合わせるなら「たからもの」を慈しむ感覚に酷似している。
そして、そうやってワンカットの緊張感があればこそ
4分後、彼女のアカペラ音源が流れた時、
そこに到達した事に、深い喜びと感動を得る事ができるわけです。
このPVがなくとも、楽曲は楽曲として力を持つでしょうが。
楽曲の素晴らしさを理解させる「視点誘導」的な意味で
これ以上のPVなど、世に溢れる音楽PVにもそうはない。

「たからもの」という曲が、あなたの大切なたからものを、いっそうきらめかせるような

この言葉に合わせるならば…
『たからもの』というPVが、『たからもの』という曲をいっそうきらめかせる。
これまでイメージフィルム的側面が強かった高垣彩陽のPVとしては
図抜けた出来です。本当に必見。

楽曲は、末光篤さんの作曲によるクラシカルな要素も持つ小品。
末光篤さんと言えば、『のだめカンタービレ』のアニメ版OPなどで知られる
「SUEMITSU & THE SUEMITH」の人。
音楽的素養を感じさせる楽曲が多く
『のだめ』で一聴した時から、ああこの人は
グッドタイムミュージック等、僕の好きな洋楽ゾーンが好きだろうなぁ…
と思っていました(ゾンビーズとか、ミレニアムとかね)。
今回は、彼のポップ・ロック的な側面とは異なるしっとりとした楽曲ながら
パッヘルベルのカノンをサンプリングしてDJプレイしても成立しそうな位
クラシカルなピアノメロディを感じさせる作りは
流石に、純アニソン界隈からは簡単には出てこないだろうな…という楽曲でした。

また『たからもの』の作詞はmavieさん。
上に書いた通り、1stシングルで私小説的な面を受け持った
「わたしだけの空」の歌詞を彩陽さんと共作された方。
今回も「高垣彩陽」を的確に捉えた素晴らしい歌詞を書かれています。
(彼女と彩陽さんが組んだ時「空」という歌詞が
必ずつく、なんて法則性が生まれると面白いなぁ…)
アニソン界の主流にあるような、奇抜でキャッチーな歌詞を書かれる方ではない。
そんな方の歌詞を、また末光さんの穏やかなメロディを
シングルのタイトル曲にする、という事は
今回のCDは、全体的にフックや訴求をあまり意識していないという事がわかります。
だからこそ、出会うキッカケを得ていた人は、その幸運に感謝し
是非とも聴いて欲しい、それはとても幸福な事なのだから…と、思います。

2曲目『All around me』はまるで「戦うOLの歌」のような曲。
1980年代のシンディ・ローパーあたりを思い出してみたり。
彩陽さんとしては、背伸びした楽曲で
デジタルビートでエッジの聴いたR&B。
この曲にハイトーンのパートがあれば、このCDの完成度は
更に増したかな?と思います。
3曲目のベット・ミドラーのカバー『The Rose』が、
派手さはなく、しかし穏やかに謳い上げる、
1曲目と別の山から上り詰めるような楽曲なので…
深い表現力とは異なる、パッと聴いてわかる技巧的な側面を強調するのは
2曲目にしかできない役割で、リズムの切れなどでアピールはしているものの
一般的に「これぞ高垣彩陽」というフックをかける
高音パートなりがあれば、訴求力も同時に持てたかなと。
とはいえ、今回のCDはそういった技巧見せの部分からは
距離を置いているようなので、それも計算内かもしれません。
例えばですが、今回の2曲目が『光のフィルメント』の2曲目
『Be with you』なら、そのへんもっと対外的バランスは取れたでしょうが
今回はジャケットPV込みで、シンガーソングライターのような
穏やかさこそがアピールポイントで、2曲目はあくまで
「それに留まらない高垣彩陽」というものを
匂わせられれば良かったのでしょう。

しかし、これでますますもって
「高垣彩陽のアルバム」が楽しみになってきました。
カバーはカバーで、別アルバムなり別ディスクに収める形を取るのか、等
楽しみが尽きないのは、彼女のポテンシャルの高さゆえ。
今回の歌詞が、表現が
これまで高垣彩陽を評する時のポイントに、見事に沿っていた事を含め
彼女はやはり「読める面白さ」と「読めない可能性」が共存しており
深く追えば追うほどに、読みこめば読み込むほどに素晴らしい存在です。

今回、単純な卒業とは異なる
深い哀しみが、丁度時期的に、
楽曲にも影響を与えざるを得ないタイミングだったわけですが
上で触れている通り、そもそもこの『たからもの』という楽曲の射程は
事象的な卒業に限らず、全ての瞬間の卒業に、価値に想いを馳せている。
だから、元々拾いうるキャパシティの限界値に今のシチュエーションがあり
それが意図しないタイミングで、奇跡的に繋がったと観ます。
それも、普段から彼女がこういう事を考え、噛み締めていればこそ。
心の向きが、楽曲と今の出会いもつなげていく。
これも1つの「縁」というものでしょう。

素晴らしい歌手であり、素晴らしい表現者である
高垣彩陽さんの歩みを、じっくりと目や耳で感じ取れる喜び。
これは媚び発言でもおべんちゃらでもなく、
僕にとっての「たからもの」は、
同じ時代に彼女がいる事を発見し
追いかける事のできる、その幸福。
今ここにいるという事は誰にもそのチャンスがあるという事。
さあ、みんなで『たからもの』を観よう!
って「聴こう」だろ!PVもう何十回満たんだYO!

http://twitter.com/rui178 呟いております。
http://twilog.org/rui178 「彩陽」で検索すると、ポエムを読む事ができます(笑)。
プロフィールは「高垣彩陽さんを応援する人」から変わらないって言ってるじゃないですかー。

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