ひまわりのむく頃に

アクセスカウンタ

zoom RSS 『みつどもえ 増量中!』第1話・ガチレンジャー回の難しすぎる評価

<<   作成日時 : 2011/01/12 20:23   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 15 / トラックバック 0 / コメント 0

2011年1月期に放送の始まった『みつどもえ 増量中!』。
今回は昨夏放送された1期と違い、
ニコニコ動画「みつどもえチャンネル」内で観る事ができます。
『みつどもえ』の場合、言葉に規制が入る事が多く
チャンネルによってアウトとセーフが分かれる事も多い作品でしたから、
言葉程度なら普通に流せるニコニコの場を得た事は大きい。
相性を考えても、そもそも1期からニコニコで流していても良かった。
で、まあ、それはそれとして
肝心の本編第1話が、物凄く扱いに困る「困った傑作回」なのでした。
ただ絶賛するのも、ただ批判するのも的外れというのかな…
何かしら言いたくなるのだから計画通りなのかもしれませんが。

本気戦隊ガチレンジャー
ランティス
2011-01-12
遠藤正明

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 本気戦隊ガチレンジャー の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ガチッガチっにっ決めるぜ〜♪
遠藤正明さんが作詞作曲まで手がけている、何気に稀少盤。


第1話『狙われた子供たち!日本滅亡カウントダウン!』は
上のCDが主題歌になっている事からもわかる通り
「全編『本気戦隊ガチレンジャー』」。
作品内作品をメインに流し、それを鑑賞している丸井家…という図式から
咄嗟に思い出したのは、1990年代の名作『機動戦艦ナデシコ』の
作品内アニメ『ゲキ・ガンガー3』の扱い。
ガチレンジャーは特撮ヒーロー、ゲキガンガーはスーパーロボットという大きな違いはあれど
3〜40年ほど前の、それぞれの面白く、若干変だった場面を掬いとり
緻密に、かつ若干拡大解釈している点は全く同じです。
いや、ガチレンの方が皮肉っぽいか?(笑)

ゲキ・ガンガー3 うたとおはなし大決戦!!
キングレコード
1998-08-12
ドラマ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ゲキ・ガンガー3 うたとおはなし大決戦!! の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


画像がある為、ドラマCDを貼ってみたものの
特に今回の『みつどもえ 増量中!』1話と親和性が高いのは
OVA『ゲキ・ガンガー3 熱血大決戦!!』。
構成がほぼ同じで、映画館を訪れた
『機動戦艦ナデシコ』の主要メンバーたちが
合間合間に登場、基本本編はゲキガンガーという形でした。
この作品の印象があるからか、
いやおそらく無くてもそう思ったでしょうが
「やるならOVAでやろうよ」といった感覚も出てきたのは事実です。

ただ、上記の『ゲキガンガー3OVA』をTVで流したなら
もっと迷いなく、そう言えたと思うのですが
今回の『ガチレンジャー』に関しては
『みつどもえ 増量中!』の中でやる事による意味も、たしかにあった。
ここがまた、この回を評しづらく、語りづらくしている所です。
今回放送された『ガチレンジャー』は、作中もっともガチレンを愛する
丸井ひとはに言わせれば「末代まで祟る」、
酷い出来になっているのですよね。

「登場人物、みんなバカ…
こんなご都合主義かつモラルのないシナリオ…!
かっこわるいガチレンジャー…!
誰だい!?私のガチレンジャーをこんなにしたのは!」

by丸井ひとは


ヒーローの酷い過失により、バッタバッタと死んでいく人達。
間の抜けた展開。
最後に全員復活という、
生殺与奪を風船レベルまで軽く扱った作劇。
ある種、特撮の中の、しかも不出来なエピソードが持つような側面を
煎じて煮詰めたような、
それはそれは酷い『ガチレンジャー』がそこにあった。

Aパートを観終えた時
ひとはは酷さに困惑し、
みつばはくだらなさに笑い、
ふたばはおっぱいに満足し。

Bパートを含め、全編を観終えた時
ひとはは怒りのあまり呪詛を漏らし、
みつばは食欲を刺激され、
ふたばはおっぱいに満足していた(笑)。

作品への怒りをみつばへの怒りに転化させ
何も考えず乗っかったふたばと共に
みつばの腹を弄ぶひとは、という争いの中
父・草次郎が「日曜の朝っぱらから、静かにしろ!」と叱ると
三つ子は、素直すぎるほど素直に
争いをやめ「はーい」と答えるのでした。

この第1話の9割以上は
『みつどもえ』でなく『ガチレンジャー』。
けれど、ほんの少しの時間
丸井家パートで描かれていたテーマには、
『みつどもえ』としてTVで宣言する価値があった。
それは、昨今表現界隈を賑わせる
「規制問題」への回答になっているという点です。

『みつどもえ』自体、
規制と無縁ではいられない作品です。
原作からの美学として、パンチラなどは無い代わりに
「雌豚」「痴女」をはじめとした言葉の部分や
尿、鼻水といった汚い部分(笑)での戦いがある。
規制というものは、単純に言ってしまえば
「悪影響」を恐れる動き。
それを観たり聞いたりした側が、何をしでかしてしまうか…
社会の恐れが、規制に繋がるわけです。

しかしこの回、三つ子のリアクションは

「不出来に怒る」
「不出来を笑う」
「気にしない」。

三つ子たちを用いて『みつどもえ』は
規制されうる側の作品として
「視聴者は、自らの価値観に基づいて作品を選別している」
という当たり前の主張を行っているのですよね。
作品から何を受け取るかまで含め、
それぞれ周囲の環境や、それまでの教育などが決めていく。

周辺環境がほぼ同じな三つ子でもリアクションが各自異なる、
という点も、大きな意味があるように思えます。
更に、父・草次郎に軽く叱られただけで
簡単に争いをやめる、「スイッチの切替」。
人は作品に対し、個々の価値観で判定を行えるし
汚いものは汚いとも、酷いものを酷いとも言える。
更に、フィクションと現実の区別だってつけられる。

この、酷い三つ子(笑)ですら
それぞれがそれぞれの個性で受け取って、消化してみせている事で
何かに簡単に責任を転嫁する事への
ピリっとした風刺になっている点は、見逃せません。
途中でなく、第1話に放り込む事によって
これからの全てのエピソードに、この宣言がかかるという効果もあります。

それに、本編自体もとにかく面白い。
「つまらない」と言っている人の多くは、後述の理由でもって
「愉しもうとしていない」人が多数なのではないでしょうか。
自分でも、初見時は余りのめりこめなかったという実体験がある為
そのあたりは、実感として持っています。

とはいえ、「こういうものだ」と飲み込んだ上で観るとかなり面白い。
要は、昭和ライダーや初期戦隊の中に潜む、ある種の
酷くシュールな展開をギャグとして処理しているのですが
「特撮不出来あるある」の抽出具合が凝っている為に
安直な引用としての謗りを免れるといいますか、
作り手がそれなりに「ガチ」な事が伝わってくる。
パロディものは、基本オリジナルへの愛情度・研究度によって
許容判定が変わってくる所がありますから
作画演出を合わせた「凝った酷さ」は一見の、いや
複数回観れば観るほど愉しくなってくる側面がある。

※ざっと抜き出しただけでも
・ポーズ固定でよろけるヒーロー
・減らないカレー
・何故かバレないバレバレの変身
・カーアクション時のスタントマン
・ミニカーによる落下
・爆破CGの使い回し
・スーツアクターになった途端変わる体型
・上尾にないはずの荒涼たるアクション専用峡谷カット
・逆再生ジャンプ
・途中でいなくなる怪人の中の人
・基地より大きい戦艦(しかも中はほぼ空洞)
・関節駆動の微妙なロボによる、カクカクの巨大戦闘
などなど…

特に、ガチナックルを装備したあたりからは
「酷い、ひどすぎるw」と僕も大爆笑してしまいました。
大爆笑したという事は、しっかり愉しんだ事は事実。
単に「つまらない」という人は、先ほども言った通り
ちゃんと中身を受け取る心構えをもって鑑賞したのかな、と。
世の中、つまらなく感じようと思えば
なんだってつまらなく出来ますからね。
そこに物申したい部分はある。

…とはいえ。

結局この回についての、スタートでありゴールである部分として
「彼らに正義がある」気もするのが、本当にややこしい所。

『みつどもえ』という作品は、キャラクター人気というよりは
基本、エピソードを観たい!という欲求が強い作品です。
その辺が、前期の同誌掲載作品『侵略!イカ娘』と違う所で
よくも悪くも、イカ娘はキャラクター性に総任せな所があるし
(例えば『みなみけ』もこの系統ですね)
一方みつどもえは各話展開の面白み、クオリティによる所が大きい。
原作の出来が優れているからこそ、という事も言えますが
基本的に、「原作のあの回が観たい」が
ファンの視聴モチベーションである、という特徴があります。

それは、アニメ放送前のドラマCDが出た際に
「ドラマCDで使われてしまったら、この回はアニメで観られない」
という類の感想が出てきた事が、象徴していると思います。
オリジナルへの許容度は、原作の作り込みに反比例するのですよね。
『みつどもえ』の作り込みは、かなりのものなのです。

動きと声のある状態で、練りこまれたショートストーリーを観たい。
これは、自然な感情。
そしてこの感情ありきだと、今回の『本気戦隊ガチレンジャー』は
どうやったって、正義たりえない。
例え面白くとも、
「原作エピソード3〜4本分観る機会を喪失した」
事実だけは動かせないわけです。
しかも、『みつどもえ 増量中!』は全8話でしたか、
他の1クール作品より短く、
その時点で描けるエピソードは限られている為に
8分の1を費やすのかよ!という
このガチな怒りはもう、どこをどう考えても、否定はできない。
一方で、だからといって本編ガチレンの面白みを観ないのも
また、いかがなものかと思いますけどね。

つまり、『みつどもえ 増量中!』第1話は
面白いし、TVでやる価値も、1話でやる価値もあるけれど
一方で、どんなに面白くても絶対に赦されない面を含んでいると。
そんな、業の深い作品になっているのでした。
無関心よりは敵を作った方がいいという感覚、わからないでもないけれど
この場合、敵になるのは
良くも悪くも純粋な原作ファンの可能性が高いからなぁ…(笑)。

1期の尿回を「やらなきゃいかん」と考えたらしい、太田監督はじめ
主要スタッフの感性は、ガチゆえに時代を向いていないとも思いますが
(やらない方が、間違いなく売れましたよ。
 アナーキーの牙を折ってはいけない!という感覚はわかるんだけど。)
とはいえ、その辺は
「ガチで作っている」事がフィルムから滲み出ているなら
今更どうこう言う事でもないのでしょう。
2度は許しませんが(笑)大変笑わせてもらいましたし
作品としての主張も受け取ったので、以降を楽しみにさせてもらいます。
1話を観ても、作り込みだけは保証されているしね。

怒った人の気持ちも、そこにある根拠も認めますが
意図も価値もある、ただの変化球ではない点は上で書いた通り。
ひとまずは、次からの『みつどもえ 増量中!』が
今回の宣言に則った、だからこそ作品側は手綱を緩めない!
という作品になる事に期待してみようではありませんか。
ガチに我が道を行く『みつどもえ 増量中!』をみんなで観よう!

みつどもえ 増量中! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス
2011-03-23

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by みつどもえ 増量中! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


増量中はじめました!
とにかく1話…凄いです。
監督をはじめ、製作陣の皆さんの本気度が凄いです。
増量中な内容に、収録中も笑いやツッコミが絶えません(笑)
どこらへんが増量中なのか?!
是非皆様のその目で確かめて下さいね☆

まず今夜MBSでご覧になる方は…
!(゜□゜)
ってなると思います!(笑)


当ブログが日々応援の念を送り続ける
高垣彩陽さんのブログより。
それこそ、原作ファンの「エピソード見せろや!」のノリで
高垣彩陽応援者としては「もっとしゃべらせろや!」という気持ちも
ないではないのだけれど…本人が楽しめているならいいか(笑)。

個人的には、昨年末のガンダムの話題で
屋良有作さんの発言について触れていたのが
唐突ながらも、縁を大事にしているな、と喜んでいたら
なるほど、思い出すきっかけ、スイッチとして
その前に屋良さんとこの回の収録で再会していたんだ、と(笑)。

※屋良有作さん、ナレーションと巨大ガチレンボイスで出演。

相変わらず、読み込むと前後の筋が通るところが
彩陽さんらしさだなあ、などと感心してみたり。
次回からは、沢山演技を聞けますように。


http://twitter.com/rui178 呟いております。
ゲスラゴンのような男でゲス。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 15
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス
面白い
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『みつどもえ 増量中!』第1話・ガチレンジャー回の難しすぎる評価 ひまわりのむく頃に/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる