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zoom RSS 『アマガミSS』上崎裡沙の、偉大すぎるシンジツ

<<   作成日時 : 2011/01/11 09:54   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 19 / トラックバック 0 / コメント 0

先日、漫研ラジオさんで
『アマガミSS』についてラジオを行い、喋ってきた所
その後半部分が消失しているという事が判明しました。
個人的には、その日はFM NACK5にて
スフィアの、というか絶対的応援対象である
声優・高垣彩陽さんのラジオがあり、途中で退席した為(笑)
後半部はあまり語っていないのですが、しかし。
個人的にキモと思っている「上崎裡沙」の部分が抜け落ちたという事で
それはイカン、と今更感はありながらも重い腰を上げてみました。
既に上崎さんの素晴らしさは、各所で語られていると想像しますが
しかし、それは「充分」ですか?彼女の偉大さを見落としてはいませんか?
上崎裡沙は、作品の格を一段二段押し上げた、スーパーヒロインなんですよ!!
せっかくなので、纏めておきましょう。

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アマガミSS』の物語は、6人のヒロインをめぐる
恋愛オムニバスストーリー。
各ヒロインに4話(一ヶ月)づつを割き、半年間送り続けてきた物語は
毎回、ヒロインが切り替わる度に「リセット」が行われ
主人公である橘純一は、新たなヒロインといちから恋物語を綴ってきました。
それぞれのエピソードは基本不可侵、そこで描かれた出来事は
全て当番ヒロインと、その時空の純一だけに与えられた
相互不可侵・独立したものです。

しかし、作中にもいくつかの
全並行世界?共通、半年を通し積み上がる要素がありました。
そのうち一つは、ヒロインを担当しない事によって
逆に一番美味しいポジションを得た、妹の美也の兄好き。
(BD・DVD最終巻の特典エピソードになるそうですが
 こういうキャラは、ヒロインでないからこそ「強い」気もするなぁ)
もう一つは、自分の当番エピソードでもイマイチ煮え切らない結末を迎えたほど
強いエネルギーはない代わりに、全エピソードで、
更に言えばエピソード前から純一の事を好きで居続けている
幼なじみの梨穂子。その点をさして、結構好きなキャラでもあります。

しかし何より大きな共通部分と言えば
「開始前」…各ヒロインのエピソードを「分岐」と捉えた時の
分岐前と言えるのではないでしょうか。
どのエピソードにも共通する、主人公純一の抱えた物語。
全てのヒロインに純一は「それ」を抱えて接するわけで
ある意味では、何より大きな要素とも思います。
そして「それ」…物語が開始した直後に描かれていた出来事は
「クリスマスのトラウマ」なのでした。

純一には2年前のクリスマス、
デートを誘った女の子に待ち合わせをすっぽかされた
…という大きな心の傷があったのです。
大きく見れば『アマガミSS』の物語とは
そんな痛い目を観た純一という少年が、
女性不信、人間不信にも至りそうな心の傷を乗り越え
新たな、今度こそ信じられる恋を手にするまでの「再起」の物語です。

クリスマス・トラウマは、それほど執拗に、念入りには描かれておらず
エピソードによっては(中多さんとの変態プレイとかな!)
純一もその事忘れてるんじゃあるまいな、というくらいの弾けっぷり。
ただし、視聴者の中には当然の前提情報として備わっていた為
優しい見方をすれば、弾ける純一を観ただけでも
それは「クリスマス・トラウマを乗り越えた橘さん(純一の尊称)」ですし
人に思いやりや優しさを行使する彼は、それだけで
女性不信から立ち直った、成長後の橘さんなのでした。

そんな風に、6通りの優しい再起の物語を眺め
それぞれの出来の良さもあり、まぁこれでいっか、と納得しかけた頃。
正確に言えば、納得し終わった後。
25話、唐突に現れたのが上崎裡沙その人なのでした。
彼女が何よりサプライズだったのは、先述した通り
この物語を物語たらしめている、大事な全エピソード共通設定である
「2年前のクリスマス・トラウマ」を生み出したのが、
意図的ではなかったにせよ彼女によるものだった、という点。
これは、「橘純一の再起の物語」として納得した心を
大きく揺り動かす効果がありました。
なぜなら、再起も何も、彼女の行動がなければ
この物語は始まりもしなかったのですから。
僕が観ていた『アマガミSS』という物語よりも
一つ広い器を持つ『アマガミSS』が
唐突に現れたような衝撃を受けました。
作品のゲームマスターが突如交代した、とでも言えるでしょうか。

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上崎さんの行動原理は、至ってシンプル。
ただし、シンプルであるが故に誤解も孕みやすい部分です。
彼女は幼い頃、転校したてで心細く、
苦手な牛乳も飲めずに困っていた頃に
純一に毎日牛乳を飲んでもらった、という出会いがあった。

※純一はこの事を覚えていなかったそうですが
 好意的に受け取れば、覚えていない程自然に
 女の子に優しさを行使できる男だった、という演出たりえます。
 ただの食い意地の線よりは綺麗でしょう(笑)。
 また、この時の牛乳を飲んでもらい続けた、という話が
 現実の「胸が小さくて努力中の上崎さん」という部分と
 印象的な符合を見せるのも、見逃せない部分です。

純一の事を深く想い、同時にその事を純一に覚えてもらえない程
地味で、自分に自信もなかったであろう彼女が選択したのは

「純一を守る」こと。純一を自分のものにする、といった独占愛と混同しそうですが
細かく彼女の動きを見ると、その線は大切に守られているように思うし
それがスタッフの素晴らしい仕事とも思います。

2年前のクリスマス、純一がデートに誘った相手、蒔原さんが
純一を笑いものにする為に敢えてOKをした、と知った上崎さんは

※後述しますが、ここは本当かどうか保留したくなる部分。

蒔原さんに、純一からの伝言だと違う待ち合わせ場所を告げ
結果的に、本来の待ち合わせ場所にひとり待ちぼうけ、という
純一のトラウマを産み出してしまった。
それから2年、純一の事をずっと見守り続けていた所
最近新たな女性たちが彼の周りに出現。
「橘くんをまた傷つけてしまうのでは」と心配をした上崎さんは
写真を捏造して、純一には既に彼女がいる、と
6人いたヒロイン達の純一とのフラグを
バッキバキにへし折っていくのでした。

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敗れ去るヒロイン達。

…誰がどう見ても、病的ですね(笑)。
その事自体は僕も否定しない。
しかし同時に、肝心な部分では彼女をフォローします。
いや、彼女を、というよりは
「彼女を描いたスタッフを」と言った方が良いでしょうか。

上崎さんは、ストーカー子と言われるに足る少女であるし
そこには病的な面も見られる。
しかしそれらは、アニメや、伝え聞く所によると原作ゲームの反応で
そうであったというように「可愛いから赦す」なんて
単純な、絵任せによる力技のみではなく
しっかりとした演出・選択でもって
本当に危険な水域に踏み込まないよう、
しっかりコントロールされていたのです。

まず重要なのは、「6人全員」に対して
妨害行為を行っているという事。
ゲーム版をプレイされた方の話を伺った所
ゲームの上崎さんの出現条件は全ヒロインクリアであるものの
彼女のクリア条件自体は、「ヒロイン誰かの好意を一定まで持って行き
その子をヒロインから降ろす事で、成立する」そうなのです。
見逃しがちではないかと思いますが、この違いはとても大きい。

つまり、ゲームの在り方だと
上崎さんの行動には「ネコババ感」が残ってしまうと言いますか…
誰か一人を蹴落として、残り5人の可能性があろうが
そこに割り込む、という形になってしまう。
それは上述した通り、「純一を守りたい」という行動原理に背き、
というか行動原理に「純一を自分のものにしたい」が
色濃く混じってしまう事になり、
上崎さんの病的ながらある種の「高潔さ」を保証してくれません。

キッチリ全ヒロインに対し妨害工作を順々に行う事で、
純一が持っていた恋愛フラグが完全消失し
「もう自分しか純一を守り幸せにできる人はいない」→告白
という、彼女の行動原理を守る上で
とても重要な改変が地味に、しかしクリティカルに行われています。
この事によって、上崎裡沙は「変化球キャラ」を越えて
一つこの『アマガミSS』の物語を包みうる器を得たように思います。

もう一つ大事なのは、妨害行為その手段。
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とにかく校舎裏で捏造写真を見せつける!
それのみ!

あまりに連発するのでギャグにしか見えないのですが
いやいや、そこはギャグとしてのみ捉えてはいけません。
勿体無いですから。
どのヒロインに対しても、捏造写真でもってフラグをへし折った。
それはコミカルであると同時に、上崎さんから
ある種の陰湿さを奪う効果を持っています。
充分陰湿?まあ、そういう感想もあるでしょうけど(笑)。
同じ手段だけを繰り返す事で、陰謀に時間や想いを巡らす
そのドロドロしたニュアンスが
なくなっているのは確かでしょう。

ここで各ヒロインが持つ個別の事情、個別の人間関係…
といった要素を用い、妨害に走った場合
それは各ヒロイン達を敵視する、明確な敵対行為としての印象となり
上崎さんの異常さが許されない領域に入りかねない。
しかし、捏造写真一点で押しとどめる事により
上崎さんの「妨害」が、相手の存在そのものを否定する
極めて悪質なものではない事が明らかになるし
同時にこの「全員に同じ妨害」は、一つの読みを生み出しもします。
それは「写真は、熱意のチェッカーたりえる」という点。

ここも、気付かず通りすぎてしまう人がいる事を懸念しますが
写真なんてものは、本人に真偽を問えば
それだけでボロが出る、工作レベルとしては
決して高いとは言えない、稚拙なものなのです。
それは言い換えれば

ヒロイン達に、それが嘘だと信じる、信じたい気持ちが強くあれば
それだけで容易に打破できるであろう妨害行為だ、ということ。

各ヒロインを愛する皆さんは、上崎さんの行為に
激怒したでしょうか?呆れ返ったでしょうか?
しかし、ここで描かれたヒロインたちは
「その程度の事で諦める程度にしか、純一の事を思っていなかった」。
もう少し時間をかければ育ったのに、その芽を摘んだのではないか。
その視点は認めます。仰るとおりだと思う。
しかし、上崎さんが危険視するほど仲が深まったそのレベルで
写真を突っぱねられなかったのは
一つの「過失」たりえるとも思うのです。

ちなみにこの部分は、グランドフィナーレたる
25話ED、別名「謝罪エンド」における
御伽話のようなとんとん拍子展開にも
しっかりと効いている事も押さえておきたい。

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ちなみにこの謝罪順、完全ランダムとは思いつつも
純一への想いの薄い順
(元からの想いと、
 エピソード終結から離れるほど気持ちが醒めていくことの組み合わせ)
と観ても面白いかもな、と考えていたりします。


謝れば済むと思っているのか、と。
ヒロインもヒロインだ、そんな簡単に赦すな、と。
寧ろ絢辻さんなんかは、ぼっこぼこにしてもいいのではないか、と。
その辺の楽天的な描きに、一種のご都合主義も見てしまう所。
しかし、指摘したように彼女たちは、
捏造写真なんてチープな妨害に屈した程度の想いであったし
(その程度の想いの時点で摘み取られた)
そこから時間が経っている事も加味して、
まあこういう許しが生まれても不思議ではないな、と
僕なんかは感じてしまうのです。

唯一、蓄積を続けてきた梨穂子に関しては少し思う所もありますが
しかし、彼女のエピソードが他ヒロインと比べまるで進展を見せなかった事、
それでいて彼女には「親友」「先輩×2」という
通常一つ付いていれば充分なオプションウェポン(笑)を複数搭載し
それらの助けを得ていた事…
(皆に助けられ、励まされ、それでも他ヒロインと比べまるで進展しない)
そのあたりからして、基本梨穂子の想いというものは
届かない、始まらない物語としての一途さとも思うので
彼女もまた、真剣な想いで動いた少女を前にすれば
生来の人の良さもあり、応援してしまうのではないかな、とも読めます。

そうやって、上崎裡沙の改変・演出ポイントが
彼女の描写をする上で、見事なまでに計算されているという事は
単に上崎さんをフォローし、ヨイショするだけではなく
同時に一つの感慨をももたらします。
それは、「では、これまで6回に渡って行われた
各ヒロインのエピソードは、全て
この、上崎裡沙の妨害行為に打ち克ってのものでは?」
という類のもの。

基本『アマガミSS』は完全オムニバスとして作られていると思います。
今、僕は、物語の根っこには彼女の行為がある…
という所から発展して
「この物語にはずっと上崎裡沙がいたのではないか」
と、まさにシリーズ構成の順に6人を妨害し続けた
上崎裡沙の縦の、一本の物語を全体に適用する、
という視点を使おうとしているのですが。
同時に、その難しい部分も重々承知している。
まず、パラレルワールドとして描いている以上
上崎編がそうであるように、完全に時系列に
並べられるか?別時空の、同時発生的なものでは?
という指摘は当然あり。

もう一つ端的に言えば、この視点で眺めた時
6人目、絢辻さんの物語に入った時
そこには5人、純一には別の彼女がいると思い込み
悲しんだり諦めたりした女の子がいる、という事になる。
それが伝わるほど、綺麗に演出を積み上げているか?
そんな事はないと思います。
一話一話をオムニバスとして、後腐れなく描く為にも
上崎さんの暗躍、それを受ける元ヒロイン、なんて部分は
意識的に匂わしもしていないと思う。
そこは決して忘れてはいけない部分です。

しかし同時に、オムニバスと完全両立
あるいは作品がそうであるように「平行世界的選択」
として取れば、
「上崎裡沙が裁く『アマガミSS』」、という物語は
普通にあっていいと思うし、
実際それは、とても味わいのある感慨を
僕らにもたらしてくれるはずです。

各ヒロインたちは、己のエピソードでは
上崎さんの捏造写真妨害を、キッチリ退けている。
クリスマストラウマを誘発した上崎裡沙が、
この物語世界にいる限り。彼女は25話同様
動くと考えた方が当然自然であるし、
それへの解答は「はねのけた」しかありえません。
描かれなかった純一の知らないその物語…
想像するだけで、各ヒロインが一段愛おしく
一段立派に見えてはこないでしょうか。

そして結局そのヒロインたちが
己のエピソードで、幸福な結末を迎えたという事は…
(梨穂子はこれからだけどw)
上崎裡沙の妨害行為の根っこが
やはり、「純一を自分のものにしたい」ではなく
「純一を守りたい」という純粋な一念であった事も
そのエピローグが証明してくれますよね。
写真を突っぱねた時点で、彼女たちの中にある
本気の愛情を、上崎さんは見たのかもしれない。
或いはその先、クリスマスをともに過ごす2人を見てか…
いずれにせよ、上崎さんはどこかで
手を引いているし、病的な末路としての
いわゆる「実力行使」には出ていない事になる。

ヒロインの格を上げ、同時に上崎裡沙の純真を保証し…
上崎裡沙のキャラクターを全体に「通す」事は
彼女だけでなく、全ヒロインに対し
評価を上げる効果があるのでは、と僕は考えています。
それゆえに、彼女の物語は素晴らしいと思う。
『アマガミSS』を、最後の最後で
一段二段押し上げる、素晴らしい
ブースター・ヒロインとして
彼女の名前を忘れる事はないと思います。

『アマガミSS』は、繰り返しますが、立派な
オムニバス恋愛アニメです。
各ヒロインの上下編をソフト化し、販売する
その形式が示すとおり、それぞれのヒロインを
独立して評価し、どの話が、どの娘が好き?と
話をできるような、とても理想的な
オムニバス・チューンがなされている。

しかし同時に、今見てきたように
上崎裡沙という縦糸を一本通す事で
本当の愛情を持つケースを選別する
また、それらをチェックし、支配する
上崎裡沙の偉大なる想いの物語としても
十二分に面白い。どちらの視点にも耐えうる
ハイブリッドな作品になったと思います。

主要スタッフが『アマガミSS』の前に手がけた
同じ会社のゲーム作品アニメ版『キミキス』は
各ヒロインのシナリオを一本に集め、
というかヒロインの中に序列を明確に設け
各ヒロインを好きな人を怒らせる、
商業的にも評判的にも、決して成功とは言えない作品でした。

僕は、一本の物語を愛する「物語愛好家」として
『キミキス』の
2クールの物語を産み出そう、という気概は好きでしたし
責められるのはその2クールの一本の物語の
クオリティであって、一本の物語という選択それ自体は
無条件に否定されるものではない、と思っていましたから
『アマガミSS』がオムニバス形式で作られる、と聞いた時
正直言って、がっかりした気持ちがあった事は否定しません。

身も蓋もない選択として、並行ヒロインものの
恋愛ゲームにおける「オムニバス」が正解なのは
わかりきっていたものの、同時に
ああ、物語としては日和ってしまったんだな、という気持ちもあった。
実際観ていくと、そうはいってもただ単に
各ヒロインをオムニバスに描く、なんて単純な話ではなく
『アマガミSS』は、6人いるヒロインを
どんな順番に出せば、最もいいバランス・構成となるか?
また、各ヒロインのどんな要素を抽出し、強調する事で
全体の印象がうまく構成に沿って流れていくか?
(橘純一の代名詞とも言える、変態紳士としてのバランスも
かなり計画的に、初期に押出し後半控えていますよね)
という事までキッチリ考えて作りこまれた

オムニバスでありながら、物語性のあるオムニバス

だったわけですが。
最後に一つ、上崎裡沙という
問答無用の、一本の物語を魅せつけられる事で
個人的には『キミキス』の矜持は死んでいなかったんだな!
と言いますか…ある種の意地を見たような気分で
とても満足できました。
上崎裡沙、素晴らしいヒロイン、素晴らしい配置、
素晴らしい存在価値です。
つまり…

上崎裡沙さんの素晴らしさを確認する為に
皆で廉価版の『アマガミ』を買おう!(あれ?)


・オマケ1…2年前のクリスマス、その真偽

上の方で「保留」と書いた部分。
上崎さん曰く、2年前、純一とクリスマスデートの約束をしてくれた
蒔原さんは、彼を笑いものにするという目的を持っていた。
…しかしまあ、僕らはこのエピソードを観ていてもわかる通り
上崎さんが病的な事はわかっていて(笑)
彼女の心配の殆どが考えすぎ、被害妄想に近い事は明らかです。
6人のヒロインたちを妨害する時の「橘くんが不幸になる」
といったスタンスが典型的ですよね。
各ヒロインの橘純一は、とても幸せそうなのですから。

なので、「by上崎」だけで物証のない状況は
とりあえず疑問符をつけておくくらいの慎重さは必要です。
実際の所、公式でどう言われているかはわかりませんが
少なくとも『アマガミSS』という作品では、
その答えは明らかになっていない。
一応僕の感覚的には

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この、純一に対しクリスマス、待ち合わせ場所にこなかった理由を問う
蒔原さんの表情が、目も笑っておらず怖すぎる為

※影が創りだした印象という事も言えますが、印象を創りだしたのは
 当然コンテ演出なので、そう感じさせる意図というものを汲みたい所。

蒔原さんは、クロだ…本当に純一を謀っていた、とは思っています。
ただ同時に、あくまで印象の話であって、物証がない事は確か。
…で、その上で言いますけれど

どちらでもいいですよね。

クリスマス・トラウマも前述した捏造写真と同様で
多少ハードルは高くなるとはいえ
やはり、誤解を解こうと思えば解けない事でもない。
極端な話、病気だって事故だってありえるのに
そこでお互い確認も取らない時点で
ある種、お互いの想いへのチェックがされた、とも言えます。
それに比べると、2年前のクリスマスの日から
現在のクリスマスに至るまで、温め続けた
上崎裡沙の愛情、これだけは全く疑いなくリアル。

もう、それでいいんじゃないかと言いますかね。
クリスマス・トラウマが僕の印象通り、事実罠であろうが
罠であるというのも上崎さんの妄想であろうが(笑)。
上崎さんは、他のヒロインたちがチェックされ、はじかれた
想いの分野で、一人無人の野を進んでいたのですから
そのご褒美というか結果として
2年前のクリスマスなんてどっちでも同じさ、という領域が訪れる事は
「想いの力」による物語を好む僕としては、
ハッキリしないからこそ良い、とも思える部分です。

想いの力がもたらす、真実の彼岸を超えたシンジツ…
僕の中では、傑作『School Days』の最終回
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桂言葉「中に誰もいませんよ」に通じる美しさがありますね…
え?例えが悪い?(笑)
だ、だって想像妊娠だろうがリアル妊娠だろうが
言葉様の言動は、真実を貫いたんだい!認識的に打ち克ったんだい!
倫理とか善悪とか言う話は別にして、これこそ「想いの力」だし!
↑面白さ至上主義

・オマケ2…上崎裡沙の、文脈的納得力

ラジオやtwitterで語った部分を、シンプルに再掲しますと
恋愛ゲームという文化は、既存のシンプルな形式に対し
問いかけを行い、どこかに新たな視点を加える事で
進化してきたものだ、という見方をしている僕は
元々この『アマガミ』を作ったメーカー…
エンターブレイン、旧アスキーに対し
この手の「攻略対象キャラが意志をもって己の物語をつむぐ」
という言及性を観ていました。

それは『アマガミ』の前の型と言える『キミキス』において
地味なパッケージヒロイン、星乃結美を見た時に確信したもので
彼女は更にその前身シリーズである所の
『トゥルーラブストーリー』というゲームで
プレイヤーである主人公が背負っていた物語を、殆どそのまま背負っていた。
つまり、これまで引っ込み思案だったけれど
引越しによって時間が限られてしまった、だからこそ勇気を出して動こう、
という物語。
この物語を持った星乃さんは、トゥルーラブストーリーをプレイした僕には
プレイヤーキャラクターにしか見えなかったし
ゲームとして見れば「どこかの教室で、偶然彼女に会った」というものも
彼女が必死にその教室を選び、主人公に会いにきたというかな…
そういった、被攻略対象が攻略を行う物語、として既にこの作品群を眺めていた。

なので、その視点の延長線上として
橘純一の為に、必死に行動を続ける
物語干渉力のあるヒロイン、上崎裡沙さんは
すごく「このメーカーの娘」として納得できた事も付記しておきます。

いや、絢辻さんが最強とか言われてるみたいですけど
所詮それは戦場での、戦術級の話であって
戦略級だと上崎さいこーう!ひゃっほーい!!

※国崎です(古)




http://twitter.com/rui178 呟いております。気軽に話しかけてくださいー。
但しアマガミの話は上崎さんの話しか乗ってきません(笑)。
シナリオは中多さんの変態スパイラル・エピソードが好き。

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