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zoom RSS 『true tears』のBDBOXが1万セット以上売れた事の喜びと、素晴らしい可能性

<<   作成日時 : 2010/12/05 07:11   >>

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12月4日、富山で開かれた
有志による無料上映会『真実の涙をもう一度 true tearsイベントin城端』。
イベントが無事終了した事に素直に祝福の念を贈りたいと思うわけですが、
サプライズゲストとして高垣彩陽さんも登場、
タイトルにもある通り、売上にまさかの上方修正!と
良いことづくめの内容になったようです。

真実の涙。
彩陽さんのご報告は、後日されるらしいのでそれを待つとして…。

イベントがチケット制ではなく、抽選に漏れたわけでもない以上
「参加したかった」的な発言は、
基本未練と自己装飾の類が強くなると思うので
できるだけそういう事は言いたくはありません。
金曜には動けず、土曜イベントでは富山に行く時間はなかったし
この日にスフィアの3D映画の席を予約したり、
週刊少年チャンピオンのイベントに参加する為並んだり…
僕は僕の選択として、そのイベントに行かなかったわけでね。

そして『true tears』の大切なテーマの一つは「選択」である。

だから変に気をもたせるような事は言いたくはないのですが、
しかし同時に、そこまで割り切った克己心の強い(笑)
自分を悔しがらせるくらい、
伝え聞くイベントの内容が素晴らしかったという事は
それ自体が素晴らしい事だと思うのですよね。
変な表現になってしまうのですが、

「僕を悔しがらせるようなイベントが行われた事で、
 僕には全く悔しさが湧いてこない」

です。
ただただ、良かったねと思う。
イベントのサイトにもリンクを張っているので、
陰口にはならないハズ、
と思いながら敢えて言わせてもらいますと。

最初にこのイベントの話を聞いた時は、
主催者の熱意「だけ」を感じ、こういってはなんですが、
まるで実現の為の段取りを踏めていると思えなかった。
寧ろ、このイベントが地元などにとっての
作品の悪評に繋がる事すら危惧したものです。
しかし結果として、町や会社やスタッフキャストを巻き込んだ祝祭になった。
それは、上に書いた「熱意」が、「だけ」であろうが本物であり
だからこそ、人々を巻き込んで動いていった、という言い方もできるし

同時に、作り手の皆様が、
当初足元のおぼつかない企画に思えたものを
「『true tears』の名前を冠して世に送り出すのならば
 ちゃんとしたものにしなくてはならない」と
しっかりと補助してくれたのだろう、という推測もできる。
この際、どちらの貢献がどれだけ、なんて言うのは
野暮に尽きると思いますが
結果的に、それらの力が一つになり、外野すら羨ましがらせるような
「true tearsが関わると、温かいものが生まれる」
という印象を与えたのは、とても価値のある事だと思うのです。

また、そのイベントの中での話で
初日に4,000セットの注文が入り、結果的に
皆さんの予想とは桁が一つ違う、という話が出たそうです。
つまり単純に言えば、万の位に売上が乗ったという話。
出荷数も何もない、受注生産制なので、全ての数字が生きた数字で
単純に、25,000円×10,000セットのお金が動いた事になる。

作品の価値は売上で決まらないし
それは、個人の心においてならなおの事。
例え『true tears』が平均2000本程度しか売れなかった
DVDのままだったとしても、僕はあの作品を心から愛し
ことあるごとに2000年代のベスト、10年に1本…
そういう形容をし続けたでしょう。
しかし同時に、遊びで世に出せるほど
表現は、特にアニメーションという世界は簡単ではないわけで
やはり「売れる事の正義」それ自体は確実にある。
(絶対の正義、とは言いません)

だから『true tears』という2000年代の最高峰にある作品が
そのような商業的な視点にも耐えうる結果を得た、というのは
やはりDVD時代を思えば、天にも昇るほど嬉しい事ですし
それは、今後生まれうる素晴らしい作品への希望だとも思います。

画像


「普遍的な作品をつくってください」と言ったんです。

上でナガッチョこと永谷さんが言っているのは、それだけだと
青っちろい夢想でしかないかもしれない。
『true tears』が『true tears』になる上で、
永谷さんのこの指標は欠かせませんが
これだけで全てを成し得たわけではない。
要はこの夢想じみた発言に応えられる力量や想いを持った人達が
本当の意味で残る、普遍的な作品を作ったればこそ
地味だなんだと言われながら、最終的に
1万セット売り上げるという、腰の重い市場様にも顔向けできる結果が得られた。
それはひとえに、作り手の皆様が素晴らしすぎた事、それに尽きるのですが
結果としてナガッチョさんの青い目標が、商業的にも受け入れられた事、
その意味は物凄く大きいはずです。

昨今、売れるアニメーション作品は本当に数少ないタイトルに集中され
その枠に入る為に、原作レベルから「売れる為のターゲット」を探している。
もちろん、悪かろうはずはありません。その努力も尊いものです。
しかし同時に、そのままでアニメーションは「もつ」のか?
売れ線の題材ばかりを取り上げる事で、マーケットは縮小化し
また、技術的にも脚本力が育たなくなるのでは?
…といった疑念を、ケセラセラ思考の僕すら拭えないのです。
それだけでいいのだろうか?他の可能性はないのだろうか?

ただ、『true tears』が10,000セット売れたというのなら。
原作にネームバリューがなかろうが、
物凄い展開で話題を独占しなかろうが、
光や湯気が猛頑張りしなかろうが。
本当に「良い物」を作り上げれば、応えてくれるという
これ以上ない、明確な証明になったではありませんか。

勿論『true tears』とて、キャラクターデザインをはじめとして
わざわざ売れない方向を歩んだわけではなく、
ちゃんと自分たちのやりたい事をやりながら、
バランス自体を模索していた。
しかし、短期的な流行り廃りの市場では、
DVD時代はソレは突っぱねられたわけで、
2年後に本当の価値が証明された。
条件反射的な反応ではなく、
噛み砕き、咀嚼された後に肯定されたわけです。

「良い物さえ作ればいい」という甘え、逃げとして活用するのではなく
『true tears』並みのものを作れば、という
高いハードルつきのものではありますが。
本当に優れたものは、商業的にもキャッチしてもらいうる
(そこには幸運も必要だとしても)。
その可能性それ自体は、アニメーション業界にとって
とても希望に満ちたものではないでしょうか。

繰り返しますが、

「じゃあ『true tears』並みのものが作れるのか?」

という、強烈すぎるプレッシャーもあるのですけどね(笑)。
しかし無と有は全く違う話。
放送前まで全く話題にもされなかった、
原作はほぼ無名のPC一般ゲーム、
設定を何一つ引きずらず完全オリジナル、
地味な日本情緒な香り溢れる作劇、

それでも10,000セット売れたんだと。
かの作品を心の底から愛する個人としても、
またアニメーションそのものを愛する個人としても。
こんな嬉しい事はありませんし
それに、更に心のそこから敬愛する高垣彩陽さんが
深く関わっているのなら、もう言う事はない。
素晴らしい物語には、素晴らしい結末を。
この世界の全てが、中身に見合う結果が与えられるわけはないし
そうやって世界には様々な不幸が溢れているけれど、
だからこそたまにある、このような

その質に応じて与えられるべき結果が
当然のように訪れる

そのすばらしさを噛み締めたいと思うのです。
堀川社長のブログもそれを噛み締めています。
なんでも勝ち負けに結びつけるのは良くないけれど、
『true tears』を愛した全ての人の、一つの勝利と言っていいでしょう。
素晴らしいイベント、素晴らしい報告。
素晴らしい作品に相応しい素晴らしい出来事に、
全力で賛辞を贈りたいと思います。
誰に?スタッフかファンか、もうよくわからないけど

ありがと、ありがと、ありがと!!

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12月8日追記
何度でも心震わせて。

富山とtrue tearsが関わる所、文章量が多くなるのが彼女の常。
昔と比べれば言葉を削ろう、選ぼうという意識は増していると思えますが
こと、この2つが関わると抑えきれないものがあるらしいし
僕は、ブログで言葉を絞る必要なんて全くないよ!と思っているので
…自分が超長文ブログだからじゃないですよ?(笑)…
これは喜ぶべき長さと言える。
堪能させていただきました。
<イベントでも、「城端に来る際に誰かに気付かれましたか?」というご質問をいただいたりしましたが、
私は『true tears』をきっかけに城端の街やお祭りを楽しみにいらした方達が、
私なんかの存在を気にかけていただくよりも、城端の素敵なところにひとつでも多く気が付いていただきたいと思っています。
/blockquote>
このあたりのシンプルな自分を下位における心は
いつまでも失って欲しくないものですが、それは作品に関してもそうで
僕も、特に『true tears』だけに関しては
高垣彩陽応援ブログだろうが、作品語りを上回る事はできないのですよね…
それが彼女に失礼でなければいいのですが、改めて
作品の力を、誰に認められる事がなくても死ぬまで信じていたけれど、
形にしてもらってありがとうございました。


http://twitter.com/rui178 呟いております。
『true tears』『カブトボーグ』『高垣彩陽』が絡むと
急に猛然と喋り出します(笑)。

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