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zoom RSS 「世紀末オカルト学院」目指せ!一流のB級

<<   作成日時 : 2010/07/06 05:12   >>

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アニメノチカラ第三弾、今期のオリジナルアニメ枠
「世紀末オカルト学院」。
声優・高垣彩陽さん応援ブログとして、
彼女がEDを歌うというだけで楽しみにしておりましたが・・
それ以上に、数少ないオリジナル作品の一つとして
かなり良かった。
元から期待していたつもりながら、その期待を上回ってきた。

ピックアップしたくなるネタがギュウギュウで
オリジナルアニメは、原作もの以上に
話題性、掴みが重要だというのが本当に良くわかっている。
(出来は悪くないのに「閃光のナイトレイド」は
 このあたりが全く考慮に入っていませんでしたね)

最初からB級宣言を行い、
アニメノチカラ作品の中、最も期待値もスケールも小さい
このタイトルが、意外や
「アニメノチカラ」の中でもっとも
コマーシャルというものを理解している。
まったくもって、面白い事になってきました。
監督の伊藤智彦さんは初監督作品とはいえ、さすがに
「時をかける少女」「サマーウォーズ」の助監督。
単なる「良いフィルム」だけでない、明らかに
観られる事を意識した映像にしてきた。

多くの人の場合
「予想を裏切られた」というのが正直な感想でしょう。
僕の場合は「アニソ〜ンぷらす」の映像で
かなり印象を改めていたので、その方向性から
さほどはズレていなかった。
http://rui-r.at.webry.info/201006/article_15.html


さて、そんな「オカ学」(って略称でいいのか?)
今回の番組によって、ようやく方向性が見えてきた気がします。

思った以上にキャッチー。

JK、スマイルといった怪しい男子生徒勢といい
こずえの面白いオカルト好きアクションがポイントだったり
また、マヤの見えそうで見えない下着だったり(笑)。
作品として、色々とフックをかけているのが見て取れる。
マヤのドタバタっぷりも描かれていましたし、
かなりコミカルホラーとしての色彩も強そうです。

「ムー監修」であったり、伝え聞く要素から
もっと真っ直ぐにオカルト追求する手もあるとは思いましたが・・・
この作品はちょっと毛色が違う模様。

(略)

視聴者の視点にも配慮しつつ、キャッチーなポイントも用意して
むしろ「ムー監修」といった要素は、前面に出すというより
後ろ支え、作品のフォローするような役割になっている。
思ったより、ちゃんと「色気(売り気)」を持った作品で
少し予想外ではありましたが、なるほど物語として、
論理的な構造であり配置だな、と思うのでした。

・・ね、大体読み通りだったでしょう?
ただ、予想より更に全体のネタが濃かった。
オカルトサイドはオカルトサイドで、UMAを出現させたり
エクソシスト走りしたり、首を斧でチョンパしたりと
容赦なし。

つまり単純に言えば、僕は「オカ学」を
キャッチーさ7、ムー3的な比重で収めると思っていた。
ところが実際観てみると、ネタの濃度をひたすらあげる事で
キャッチーさ10、ムー10に持っていった。
わかりやすさといかがわしさを止揚させるといいますか、
「とにかくエネルギーがある!」という
螺旋相乗効果に持っていっている。
ここまでのものになるとは、ちょっと予想できませんでした。
方向性はわかってたんだけどなぁ・・・。

この作品の優れている所、色々ありました。
容赦のない暴力描写が逆にライトな観やすさを生んでいる点、
アクの強いキャラクター・・・
ただ、何より大きいのは

明らかにマヤがヒロインである点

当たり前ですかね?ただ、昨今は
ヒロインに色気をもって、とにかく「候補」を沢山打ち出す。
あなたはAが、あなたはBが好きですか、じゃあ買ってね
・・・というフックのかけ方。
それは間違った売り方ではないのだけれど、
オリジナル企画で手広さは諸刃です。

この作品、キャラクターの配置という点では色気を出さず
とにかくネタそのものを詰め込む事に活路を見出そうとしている。
黒木亜美はただのボーイッシュな幼なじみであるし
成瀬こずえは、ちょっと目の離れた感じのメガネっこである。
僕の好みはさておき、一般的な萌えキャラでない事はわかる。

今後登場する、茅原実里さん演じる中川美風さんというのが
「アニソ〜ンぷらす」でもかわいいかわいい言われていたけれど、
それはつまりライバル位置という事なのでしょう。
あくまで、マルチヒロインとしての配置ではない。

お陰で、マヤの魅力に描写が集約されているし
少なくとも関係性や、キャラクター優先度などでは
何一つ迷う事がない。
そこで、濃い描写の数々や、オカルトな謎に
安心して取り組む事ができる、と言いますかね。
オリジナルという、現在では分の悪い勝負を仕掛ける上で
ちゃんと、取捨選択をした結果が
他の子とマヤとの描写の差に表れていて
やあ、これは立派な作品だと。
考えないで作っている作品ではない。
なかなか感心できるアニメになっていますね。

作品全体の作り方は「TRICK」などを
模範としている所があると思います。
たとえば、小林ゆうさん演じる川島先生が
ものっすごい鼻水の垂れ方を、1シーンではなく
繰り返してくるところ。
たとえば、花澤香菜さん演じる成瀬こずえが
「メガネメガネ」と昭和ネタをやらかすにしても、
悪霊に憑かれた後もう一度繰り返してくるところ。
まず、強いキャラ付け。そして、念押し。
なにもフックをかけなくても、話の筋が成立するところに
空きを探すかのように、何かを入れこんでいくこのやり方は
まさに堤作品的なもの。参考にはなっているのでしょう。
マヤの格好が、何年前も全く変わらずワンピースなのも
衣装設定が面倒とかいうのではなく、単純に
ツッコミ所、同時にキャラクターの強調になっている。

そして、作品的にも
単純には裏TRICKと言う視点で観てみるのもいいでしょう。
男女2人の関係性に絞った作劇、というだけではなく
ゴールが逆のTRICKという風にも思える。
つまり、TRICKは「どんとこい超常現象」なんて言いながらも
マジシャンという、トリックありきの人がいて。
結局の所はすべて、トリックという理で料理していった。
一方の「オカ学」はというと、
「やらせです!」なんて言いながらも
オカルトに異様に詳しい、オカルトツンデレがいて。
結局の所はすべて、オカルトというルールで料理していく。

カードの表裏といいますかね。
結論が正反対なだけで、論理の組み方は近いと思っています。

そして、そこに留まらない様々な小ネタの魅力。

人物に限っても、「紅の豚」JK。

取り憑かれているとはいえ、メガネをした女の子を
容赦なく馬乗りでボッコボコにする
笑わない男、スマイル。
中の人的な共通点で言えば、
同じ高橋広樹さんの「ファイト一発!充電ちゃん」だと
女性バッド殴打はそれなりに引っかかるのに、
悪霊という緊急状況とスマイルの迷いなき鉄拳によって
なんか、女性顔面パンチが逆に笑えてくるのが不思議だ!w
ちゃんとシリアスとギャグの加減がわかっている証ですね。

ケンタッキーおじさんのような柔和な風貌に
こいつもうダメだ臭がもの凄い、マヤの父
(年いってんな!)、神代純一郎学院長。
精霊だなんだと、柔らかな語り口の中に
問答無用のいかがわしさがあり、
とても香ばしいキャラだったので、また観たくなる不思議。
もう胴体と頭がお別れしちゃったけど。

ガッツガツとフックをかけてきています。
ここまでくどいと、唯一映像的に隙があるように見えた
マヤの演説シーン、
単に360度の回り込みを描くつもりが、描ききれず
120度ほどの回り込みを3回繰り返したように見えるものも、
何か変な印象付けにすら思えてくる。
「紅の豚」に代表されるように、セリフの錬磨も悪くない。
次回へのヒキも、フルチン裸族の登場で十全だし(笑)・・・
「ソラノヲト」も、1話はかなり面白かったのだけれど
それは、映像作品の美しさとして。
オリジナルアニメの野心が見えるという意味では、
久々に観た「掴み重視」の1話でした。

まだ終わらないキャッチー要素は、
制止画実写によって2次元との境界に踏み込む
意欲的な、橋本カツヨ写真・・・
えーと、橋本カツヨは、伊藤監督の師匠にあたる
細田守さんの、親友で、盟友、らしいですよ、はい。
・・・ええい、面倒臭い。細田守さんによる写真ED(笑)。
さらに予告の死人コントあり、
そして予告で流れる「LOVEマシーン」ありと、
頭から尻尾までの詰め込み具合。
やはりというべきか、歌えるキャストが揃っているだけあり
楽曲面でも仕掛けは続く模様。

http://www.occult-gakuin.jp/

みどころポイントが多い今回の作品
「世紀末オカルト学院」ですが絶対に逃せないのが
予告編で流れる曲です!
劇伴も担当しているElements Gardenが
新たな装いで世紀末に誰もが耳にした曲を蘇らせます。
そんな曲を主役のマヤ含め女子チームが唄います!!
流れるのは本編終わりの予告編です。
今日は誰の何の曲が流れるのでしょうか??乞ご期待!!


99年というノストラダムスの年を音楽からも演出する模様。
これもソフト特典やCDとして活用できる、ナイスアイディアです。
「デュラララ!!」同様の、ソフト付属特典に?
アルバムの形でも、単なる音楽好きとしては楽しみ。
1999年のヒット曲というと

だんご3兄弟・・・速水けんたろう、茂森あゆみ、
 ひまわりキッズ、だんご合唱団
Automatic・・・宇多田ヒカル
Winter,again・・・GLAY
『 A 』 monochrome/too late/trauma/End roll・・・浜崎あゆみ
『 ウラBTTB 』・・・energy flow坂本龍一
Addicted To You・・・宇多田ヒカル
Movin'on without you・・・宇多田ヒカル
LOVEマシーン・・・モーニング娘。
BE WITH YOU・・・GLAY
HEAVEN'S DRIVE/finale・・・L'Arc〜en〜Ciel
フラワー・・・KinKi Kids
Boys&Girls・・・浜崎あゆみ
ラストチャンス・・・Something ELes
Grateful Days・・・Dragon Ash
ここではない、どこかへ・・・GLAY
サバイバル・・・GLAY
BE TOGETHER・・・鈴木あみ
AS TIME GOES BY・・・hiro
ギリギリchop・・・B'z
First Love・・・宇多田ヒカル

上位20曲でこんなところ。
ギリギリ、流行歌曲として皆が知っていた時代かもしれませんね。
今、オリコン一位でも知らない人多いでしょうから。

上位のアーティストは固まっており、同一アーティストを歌う可能性は
あまり考えられないので、もう少し下位まで観てもいいかもしれません。
歌うのが女性声優陣という事も考慮して、
DREAMS COME TRUEの「朝がまたくる」(25位)
椎名林檎の「本能」(40位)あたりも臭いですね。

歌唱力に定評のある、日笠さん、茅原さん、
そして何より彩陽さんが何を歌うのか。
そして、花澤さんはだんご三兄弟を歌うのか

・・・勝手に決めんな(笑)。

B'z大好きな茅原さんが、彼らの曲を歌う事はあるのか。
花澤さんが「デュララジ」で、彩陽さんに命名した
「BE TOGETHER」は、実は17位を歌うことの
壮大な前振りだったりするのか(笑)。
今後も、予告一つで楽しませてもらえそうです。

オカルトという響きは、間違いなく現在流行っているものではないし
ヒロインを固定した作風も、流行りのそれではない。
まあ、「時かけ」も「サマーウォーズ」も、
きっちりと正ヒロインが一人いる配置なので
そこに従ったという事かもしれませんが・・・
TVアニメの売り方ではない。
ただ、その事に自覚的になった上で
これでもか、とネタをふんだんに仕込んできた事は
素直に、賞賛の拍手を送りたいところです。

本当にいいものは、黙っていても時が評価してくれる。
でも、それは「true tears」クラスまでいかないと
いいわけに終わる可能性のある言葉でもある。
だから、攻める。
B級だから、と甘えるのではなく、その中での最上を目指す。
「世紀末オカルト学院」、その心意気や良し、じゃないですか。
アニメーション好きとして、応援していきましょう。

まずは作画がどこまでもつか、からですかね。
頭身など、あまり嘘をついていないキャラクターデザインなので
崩れた時、「それっぽい萌え絵」で誤魔化せません。
がっつり、どこまで描けるか。
まさしく「アニメノチカラ」を問う舞台が整った。
導入は上々。さあ、どこまでいくのやら。楽しみです!

余談
http://ameblo.jp/takagakiayahi-blog/entry-10582712775.html

ひとつ残念な事は・・・
いや、彩陽さんなら、その事を残念がるような
さもしい品性は持っておられないでしょうが、
作品のネタがあまりに詰まりすぎていて、
彼女の素晴らしいEDの歌声ばかりに
こだわっていられない、という事ですね。
・・・ま、彼女なら作品第一かな。

でも、ついにCMも流れましたね!楽しみです!

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世紀末オカルト学院 Episode.01 「マヤの予言」
超自然現象を超える、自然現象。 ...続きを見る
物理的領域の因果的閉包性
2010/07/06 06:31

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