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zoom RSS 週刊少年チャンピオン連載『みつどもえ』・TVアニメ版の主要スタッフが意外にガチだった件

<<   作成日時 : 2010/02/27 01:53   >>

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ヤンキーとバトルで殆ど練成可能、と
エルリック兄弟に言わしめた(?)
週刊少年チャンピオンにて好評連載中の、
ショート萌えギャグ漫画『みつどもえ』。
アニメ化情報が出た時から、最初は「どうせOVAだろ?」
次は「どうせニコ動アニメだろ?」「どうせ韓国制作(おい)」
などなど…
「どうせ」の連発で期待を下げてきたのですが
今週発表された主要スタッフが意外にガチンコで
当方、かなり慄いています(笑)。
なんてこった…傷つかないように低く、低く見てきた
ナイーヴ・ハートなのに、こんなスタッフ見たら
期待しちゃうじゃないか…orz

画像

公式サイトにも、異様に簡素ながら表記。
音響監督、背景などなど
まだ、作品の出来に大きく関わる
いくつかのポジションは不明ながら、
とりあえず、たった4つだけの名前・ポジションが
様々な想像をかきたてる、クリティカル・セレクト。

反応としては、賛否が物凄く極端に分かれている様子。
これはひとえに、監督&シリーズ構成が
アニメ版『夜明け前より瑠璃色な』の両名、という点によるもので。
ただでさえ、固定ファンの多いアダルトゲーム原作アニメを
すっころばすと、色々粘着気味に叩かれるようで
(『つよきす』の木村真一郎監督なんかも)
『「キャベツ」かよ…オワタ』という反応も散見されます。

※キャベツ=『夜明け前より瑠璃色な』の、衝撃的な作画崩壊をさした蔑称。
 キャベツっていうか緑色のラバーボール。

しかし、敢えて擁護すると、ああいったものは
既に現場のいち責任者になんとかできるものではなく
外注先がトンでもない仕事をしてくれちゃった日には
それだけで、どうにもならない事だったりもします。
勿論、監督自身がムダに完璧主義を発揮して
スケジュールを圧迫し…なんてケースもあるとは思いますが
少なくとも『夜明け前』の主な問題は、
構成がどうだ演出がどうだという以前に
「作画が圧倒的に終わっていた」
(しかも、原作の性質上「そこ」に拘る視聴者相手の作品だった)
という点に尽きましたし
脚本構成自体も、オリジナルな展開や設定を組むだけで
反発が起こる原作世界で、その先の
「構成の単品評価」がしっかり行われていたとは思えず
(『つよきす』も、原作好きだけど、
 アニメはアニメでわかるんだよなあ、俺)
多分に同情の余地を残すものではあります。

最も端的な例が、その「キャベツ」
即ち『夜明け前より瑠璃色な』第3話「お嬢様 料理対決!!」
の作画監督が、田中宏紀さんであるという点。
当時は「キャベツの作画監督」というだけで猛烈に叩かれた彼も
その後、プリキュアをはじめとした様々な作品で
記名性の高い特徴的なムーブや構図と
仕事の速さでもって(2008〜09年は、物凄い仕事量だった)
今では寧ろ、腕利きアニメーターの1人として認知されています。
僕も以前、漫研さんで
』と『ストライクウィッチーズ』にかけて
2度ほど触れております。
※『あかね色に染まる坂』の1人原画回も
 彼の好む、カメラにメチャクチャ寄った人の通り過ぎなどなど
 色々クセがあって面白かったのですが、書き損ねちゃった。

元々、動かしに魅力のあるアニメーターなので
作画監督という、修正メインの仕事で映える人とも思わないのですが
(そういう意味では、昨今少なくなった
 「生涯いち原画マン」タイプなんですよね)
それにしたって、「キャベツ」までいくと
作画監督=修正担当が足掻いてどうなるレベルでもないし、
同時に「足掻けてすらいない」あのクオリティを観ると、もう
単純に、作画監督に原画が回ってきた頃には
直す時間もなかったんだろうなあ…という事が
素人目にもわかります。
あんなの、名前出すだけ損の罰ゲーム世界。

そんな人にさえ、しばらく「キャベツの田中」
呼ばわりする時期があったという事実は
僕らネットで発言力だけ持った素人たちは
他人事と思わず、反省すべき点も多いと思います。
しかしとにかく、
「田中宏紀ほどの人が、言われ無き悪評付けられていた」
その事実でもって、「キャベツだから」は
あまり説得力の高い言葉ではないでしょう。
その上で、各スタッフの仕事を加点法気味に見ていくと

○監督 太田雅彦

wikipediaを見ると、やはり『夜明け前より瑠璃色な』での
演出クレジットの偽名が代表的なエピソードとなっているようですが。

ここは考え方が分かれる所ではあって
個人的には、監督として携わってしまった以上
責任取って、表記はそのまま出すべきでしょう、
特にアナタ船頭なんだから…と思うものの
一方で、既にどうにかなるような環境ではなかったであろう事を
自嘲気味に告げていたのだろうな、とも思います。
単に責任逃れ目的なら、単話の演出なんて隠した所で
『夜明け前より瑠璃色な』の「監督」…
という事実の前では小さなことで、無意味ですから
そういう目的よりは、ギリギリの
内部告発的な足掻きだったのかな、と捉えています。

それより『みつどもえ』のアニメとして考えた場合
『みなみけ』(一期・童夢版)の監督、という事実の方が重要。

僕は、『みなみけ』は
一期がダントツで面白かったと考えております。
『みなみけ』という作品自体、舞台となっている街が
現実におけるどのあたりなのか、といったような
「背景からくるリアリティ」に乏しい作品だったのですが、
それなりに、学校や、
南家のマンション内レイアウトなどを凝って
「三姉妹の生きる場所」を強調していたのが、一期の良さでした。
(同様に、立体的なコンテが「建物内の3D感=リアリティ」を強調)
場が存在感を持つと、そこでの細かな動き一つに重みが出る。

これは、2期以降の無機質な背景や平面コンテ、
同様に背景人物を省力化した通称「黒モブ」では
なしえなかった演出効果で、実直な造りこみが
元々、原作自体もラフすぎる『みなみけ』の中にある
本質というか、本質以上のコア(意味不明)を
うまい事抉り出してしまった、と評価しています。

そして、同じ原作者の作品であり、
同様に「本質以上のコア(意味不明)」
…言い換えると、作品の持つキャパシティの引き出し、ですか。
それが最大限にうまくいったのが
TVアニメ版の『今日の5の2』で。

○シリーズ構成 あおしまたかし

あおしまたかしさんは、『みなみけ』一期の構成であると同時に、
その『5の2』の脚本を担当している。
『5の2』自体、制作がジーベックに移行しつつも
脚本陣は『みなみけ』一期のメンツをかなり引っ張ってきているのですが
その中でもあおしまさんと言えば、ラス前の一話の脚本。
当時も激賞しました。

★★★★★:(44〜48時間目)47時間目「アマアマ」から48時間目「メリクリ」に繋げる流れが素晴らしい一話。クッキーの甘さ→チョークの甘さ?→ラブコメの甘さ、に繋げていく、30分の5分の1とは到底思えぬ「アマアマ」は、ある種5の2の良さを凝縮したような一話で・・・そこに、料理下手のユウキと「男」コウジという線も絡めて、以前の調理実習回から次のメリクリにいたる流れも繋いでいるんですよね。地味に今期を代表するクラスの良作だと思っていますが、なにぶん地味で・・・(笑)。でも、キャラクターを育て、それに沿ったシナリオ・演出・カット割を組む。そういった「アニメーションの総合力」では、とらドラ!あたりと並ぶ或いは超えるタイトルだと思っています。「メリクリ」も、選曲がジョン・レノンの「ハッピークリスマス」だというのにシビれましたね(誰のカバーかクレジットされてないからわかんないけど)。副題「war is over」、戦争は終わった。リョウタとチカの関係修復にあわせての選曲と思われますが、同時にこのレコードのB面がオノ・ヨーコの「Listen,The Snow Is Falling」である事を知っていると、45時間目「コンコン」の価値も高まるし、その間にある46話「フクビキ」も、”体重キャラ”であるメグミを活かす為の演出を「メリクリ」に向けて積んでいます。こう紹介すると極めてテクニカルな作りだという事がわかりますが、パッと見はそこらの「日常モノ」と大差ないように見せているのが、この「賢しらアニメ」の真骨頂といったところ。「メリクリ」の「+1感」もよくて、毎週4エピソードという基本フォーマットがあるだけに、それが3になったり5になったりする事に、意図という名のエネルギーがこもって大変いいかんじです。・・・そう感じさせた次の週が「エピソード一つだけ」なんですよね。もう素晴らしいなと。夕方放送、年単位でまわせそうにすら思ってしまいます。  <2008/12/23 19:15>


別記事でも触れていますが、やはりこの作品は
脚本の、仕事をしていないようで仕事をしている、というかな。
独立単話に見せつつ、キャラクターを積み上げていく手腕が見事。
声優さんのアドリブ発の、
みなみけパロ「岡持ち」トークが発展していった様も
「現場がそれを許す空気だった」という点で、同種かとは思いますが
同様に、『みなみけ』一期の方でも
「先生と二ノ宮くん」という、謎のシュール・オリジナル番組内番組を
アクセントとして上手に活用できており。
その辺、『みつどもえ』でも、作品内作品として
戦隊モノ『ガチレンジャー』が存在しますから
上手に遊んでくれそうな匂いがプンプンします。

○キャラクターデザイン 大隈孝晴

キャラクターデザインは
1クールアニメの隠れた?傑作として名高い
『まかでみWAっしょい!』の大隈さん。
個人的には、大好きなアニメ
『フタコイオルタナティブ』12話でコンテ演出していた事が
地味に重要ポイントなのですが、
キャラデザである今回は関係ないかな。

○アニメーション 制作ブリッジ

最後に何より驚いたのが、ここ。
失礼ながら、チャンピオンの、ショート漫画のアニメなんて
本当、しょぼい制作スタジオになるだろうな、と思っていて(笑)。
まさか『ケロロ軍曹』のブリッジがくるとは思ってもみませんでした。

これは、このページ様が詳しいのですが
元サンライズ第6スタジオが独立、というのがブリッジの正体。
まがりなりにも、エフェクト遊びなども盛り込みつつも
数年間『ケロロ』のクオリティで
スケジュールを回しきった、という圧倒的な実績を持つブリッジが
まさかの、ケロロの次の一手に選んだのは『みつどもえ』だったって言う…
え、何このエイプリルフール?まじで?
状態の、サプライズなのでした。サンライズだけに。
(親父ギャグになってない)

言わせてもらいますと
これで期待しなかったら、バチが当たる…というくらいの
クリティカル・スタッフです。
『みなみけ』と『みつどもえ』の基本構造が似ているから、
という意味だけでなく。

桜庭コハル作品で見せ付けた、
原作以上に作品のポテンシャルとしての「場」を引き出す演出力は
コハル作品と違い、具体的な舞台の存在する(埼玉県上尾市)
『みつどもえ』のポテンシャルを、更に引き出すかもしれない。
…今の所、原作は言うほど
舞台を特定した意味を出せてないですからね…

制作スケジュールはほぼ安心できるスタジオ、
ケロロのはっちゃけ作画実績があるので
コハル作品にはない、『みつどもえ』の
ハイテンションな、暴走気味のシーンにも
上手に対応してくれるかもしれない。

こう、互いの長所でもって
互いの未知数な部分を補いそう、というか。
相当ガチンコな組み合わせになっているんですよね。
今回ばかりは、チャンピオンの
「超強力製作スタッフ」はウソじゃない、と思います。
繰り返しますが、こんな、こんなスタッフ見たら

期待してしまうやないかーいorz

いや、普通に期待すればいいと思います(笑)。

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