ひまわりのむく頃に

アクセスカウンタ

zoom RSS 『デュラララ!!』♯6「東奔西走」感想というか、『街』フォロワーとして期待する

<<   作成日時 : 2010/02/13 23:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

数少ない2クールアニメのひとつとして、
TBS系で絶賛放映中の『デュラララ!!』。
様々な人物が織り成す群像劇は、
好意的な感情が個別のキャラクターというより
池袋という「街」そのものに向くという意味で、
文字通り傑作ゲーム『街』の、
唯一無二のフォロワーであると感じています。
『428』とも近いのだけれど…どちらかというと『街』かな。

SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇
セガ
2007-08-30

ユーザレビュー:
ノベルゲーで一番好き ...
面白いことは面白い一 ...
システムは悪くないけ ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


チュンソフトはサウンドノベル『街』の後継作品として
『CANAAN』の原作でもある『428』を作り出しましたが
『428』は、ちょっと違うんですよね。
その事については以前、少し触れています。

『428 封鎖された渋谷で』を開始して思い出すノベルゲーム、そして『アトラク=ナクア』

その時触れた『街』がこうで、
『街』は、渋谷に生きる様々な人物たちの
様々な物語をオムニバスで重ねていて
キャラクター同士の相互干渉・横の繋がりは、多くは
偶然に支配された、かなり強引なものでした。
それにより「街には僕もあなたも、様々な人が生きている」事と
「皆が繋がりあっている」事を、同時に表現していた。

『428』がこう。
「1つの大きな物語に向かい、相互が絡み合う」という形でもって
『街』と比較しても、全体の物語を強めてきている
…そう感じています。
各主人公を、それぞれ一本の糸に例えた場合
『街』が、それぞれがからまりながらも
最終的には別の方向にばらけていく。
そんな形であり
『428』は、それぞれを絡めながら
全ての糸の先を重ねて、
グルグルに指で丸める事で
ドリル状にする、といいますか。
そういう違いでしょうか。
相互影響、というものを
強調した作りだな、と思っています。


単純に言って、『428』は
「ウーアウィルスによる、街全体にとっての脅威」という
強烈な物語軸があって、この物語は
誰にとっても解決しなくてはならない大きな物語だった。
ゆえに、主要キャラクターが皆そこに絡み、
重要な役割を担っていく。
※ちなみに、まさにこの要素でもって『CANAAN』は
 正しく『428』フォロワーです。構造が『428』なのだから。
 岡田磨里さんも、安藤監督も
 『428』のコアを見据えたからああいう作りになったのでしょう。

勿論『街』にも近い要素はあったのですが、
(オタク刑事の爆弾処理等)
あくまで原稿を仕上げるであるとか、ヤクザ物語の解決といった
各々の内的ドラマの解決、というのが第一にあって。
その過程で、ゆるやかに相互影響しあう関係性に過ぎなかった。
それが物語としての明確な「顔」の弱さと
同時にバリエーションの豊かさに繋がっている、というのは
元記事に書いた通りです。

一方『428』はかなり序盤で、記者と、博士と、刑事と…
具体的に渋谷のカタストロフという一本軸を出したが為の
エンターテイメントとしての正しい盛り上がりと、同時に
群像劇としてのバリエーションの不足を含んでいた。

『デュラララ!!』の場合、
セルティ(の首、あるいはその存在自体)という、
それなりの物語軸は存在していて。
その辺の大まかな状況自体は♯6「東奔西走」で
大体出揃ったような感覚はあります。

…ただ、『デュラララ!!』の先は、まだわかりませんけど、

・デュラハンの首と胴体が繋がると、世界が滅びる!
・デュラハンの首は実は核爆弾なみの破壊力を!

といったような…
自分で書いてて、稚拙な想像力に泣きたくなってきますが(笑)
そんなトンデモ設定が付与されない限りは
この、セルティの物語は「世界を救う物語」系には発展しない。
まさに『428』のウーアウィルスは、
街というミニスケールながら「それ」だったわけですが…

首を求める心、愛する心、憧れる心、隠そうとする心。
或いは、デュラハンという人外存在そのものに感じる
「在り様」「生き方」「自由」「人間らしさ」…
そういたものは、個人の心、個人の物語に還元するものであって
「大きな物語」へはリンクしにくい。
その個人還元という意味でもって『街』に近い、と考えています。
とはいえ、『街』ほどすれ違い感が強いわけではなく
もうちょっと必然でもって、有機的にキャラクターは繋がっている。
そこは寧ろ『428』に近く、
バランスとしては『街』と『428』の狭間、
近いのは『街』。
そんな作品が『デュラララ!!」なのだろうと思います。

先にちょっと書きましたけど、そういう意味で
街そのものの有機的な繋がりを感じさせる、という点で
♯5や、この♯6は満足度の高いエピソードでした。

ダラーズ・ドタチン門田たちの人探しを軸としながら
そのダベり場には帝人たちメイン3人組も入りびたり、
そこはロシア寿司だから、
謎の怪力外人サイモンも当然いる。
折原、彼のいる所あらわれる平和島も絡み
折原がワケ知り顔でデュラハン・セルティを見送る所
彼女やダラーズの追う人さらいグループには
矢霧波江という製薬会社のやり手が指示を出している事が
描写されていく。
という事は、折原はそちらの事情に精通しているという事が
明示はされなくとも、大体わかってきますし
また波江が溺愛する弟・誠二を想う直後に
「首」(ほぼ間違いなくセルティの首)がカットインされる事で
波江が首を有している事と、その首と誠二には何らかの関係があり
首がジェラシーの対象?といった可能性も見えてくる。
そうなると、現在誠二と一緒に行動している
まだ名前出てないかな?…まあ杏里が話題にしていた子とは思いますが
この子が首に凄い傷痕がある事も、セルティとの関係性が見えてくる。
最初は首から上がセルティの首かと思っていましたが
首カットインが描かれた以上、首は首のまま存在するのでしょうね。
人さらいは、首に見合う体でも作ろうというのか…

などなど、この辺の推測がガッと沸いてくるようになってきて
かなり「面白く」なってきています。

こういう作品は、おそらくアフレコ現場受けはいいはずで
…それはそうですよね、名を持って登場する殆どのキャラクターが
自分の物語を持って、自分の生を生きているのだから。

それって、実はナカナカ難しい事で、
多くの物語は主要数名に物語が「寄り」、ほかは脇役になる。
解決策としては、この作品のように群像劇として徹底する事が一つ。
実際♯6がドタチンはじめダラーズメンバーのものだったように
視点そのものを分け与えるわけです。
そして、それを選ばないなら
『true tears』のように部分部分の演出精度を上げていって
扱いは脇なのに、そこに生を感じさせる(朋与や酒蔵の少年のように)
…という、難易度の高い方法しかない。
方法論として確立されているのは前者ですから
(後者は技術論、クオリティの問題になってくる)
それを真っ当にやりきっている作品のキャスト受けが
悪かろうはずがない、と言うわけです。

だから、当ブログが応援している唯一無二の人
声優・高垣彩陽さんも楽しそうで何よりだね!!


ここにたどり着くまでが長かった(笑)。
ワゴン組。
アフレコの度に「楽しい!!」と口に出さずにはいられないほど、『デュラララ!!』は楽しいです!


ダラーズ回という事もあり
狩沢絵理華さんの出番も多くて、良かったですね。
ダラーズという集まりは、カラーギャングとは言え
ダメな感じに場所を支配しているような連中ではないらしい。
とはいえ、今回助けた外国人、カズターノが
「ダフ屋」であるように、そんな褒められた存在でもないわけです。

…というか、実際
スフィアのチケット取れなかった事もある身としては…
ダフ屋は憎いぞ、カズターノ!(笑)
あと先月末のスフィアライヴ、神奈川県民ホール前で声かけられたぞ!
最近でも結構いるぞ、カズターノ!(笑)

でも、ここが面白いんですが
僕はダフ屋を憎んでいるけれど、
渡草のように、最前列でないと満足いかないような人にとっては
最前列チケットを渡してくれるカズターノは、魔法使いだと。
※最初なんでこんなムサい外国人が唯一無二なんだ、と思ったら
 思いっきり世俗的な理由で笑いましたけどね(笑)。
で、渡草にとって大切なら、
門田、遊馬崎、狩沢にとっても大切。
それは、「大切な人にとって大切な人」だから。
そしてそれは、ダフ屋を憎む僕にとっても
なんら違和感なく受け入れられるものでもある。

最後列でもいいから!orzという個人感情からすれば
チケットを余裕に集めるヤツは、即ち悪なんですけど
とはいえ、人間の繋がりや日々の幸福は
善や悪だけで語れるものではない。
彼らが「そう生きていて」、それで満足なら
自分が害されない範囲では、それが全てで
だからラストのドタチンのセリフ
(ドタチンの中村悠一さんの演技、かなり良いです)

「まぁ、今日のところは仲間が無事戻ってきたって事で
 俺達はハッピーだぜ」

というのは、そのまんま
この『デュラララ!!』世界の温度を抜き出しているとも思います。
最初に言った「世界に繋がらない」ってのはそういう意味で、
そしてスケールが大きい=いい作品、って話でもないので
まぁ、この「仲間」のこじんまりとした集まりが
有機的に相互影響しあって、どこにたどり着くのか。
暫くお手並み拝見気分で、楽しく鑑賞できそうです。
あやひーいるし←いつもの本音

デュラララ!! 1 【完全生産限定版】 [DVD]
アニプレックス
2010-02-24

ユーザレビュー:
続けて見たい先行上映 ...
きたぞ!!小説読破し ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

さて、本作の映像ソフトは
「DVDのみで、早い」という所に特徴がある様子。
Blu-rayまで手を伸ばすと、生産に時間がかかりますから
今回の「放送の2月後にはソフト化」という
若干異例のハイペースにする為に、
BDを省いたのでしょうか。
最近少なくなった「2クールアニメ」の売り方を模索する上で
鉄は熱いうちに、という選択をとったであろう事自体は
非常に興味深く観ています。

…でも、正直ブルーレイがいい(笑)。
いや『true tears』ファンとしては、連中が当時
「ブルーレイなら買うのに」とか言ってるのを聞くたび
「ウソつけ!お前らはそう言って、ずっと動かないんだ!」
と、思ってたんですけど(笑)
実際に自分がtrue tearsのBD-BOXの為環境を整えるとなると
…ねえ。折角だからBDで観たいという感情は沸いてくるわけで…
でも、当時の僕に言わせれば
おそらく「BDなら」とか言ってる時点で
今の僕の感情はウソっぱちで、どうせ動かないんでしょうね。
厳しいなあ、当時の俺(笑)。今の俺をボコボコやで。

とはいえ、DVDかBDかに限らず
2クールで各巻2話ってのも、正直カンベンして欲しい。
全巻がフタケタに乗るのは嫌。
ただ、巻数減らした所で売上げが劇的に伸びるでもなし
現状、アニメ業界のやり口は
限られた顧客にガンガンお金を出して頂くやり方。
仕方ないといえば、仕方ないですね。

とりあえず、俺の財布は彩陽さんが絡む程に動くんで
よろしくお願いします。
…いや、作品の質で決めます(笑)。
とりあえず、小説版を順次買って
音声全部脳内再生しながら読もうっと←凄い時間かかる読み方
あ、あと脳内で街も動き回ろう。

以前書いたと思いますが、池袋は高田馬場と並び
僕の勝手しったる街でもあるので、脳内で3Dシュミレータが働き
街中を動き回れるのが楽しい。
こればっかりは、街を知るものの強みかな。

デュラララ!! (電撃文庫 (0917))
メディアワークス
成田 良悟

ユーザレビュー:
判断は2巻を読んでか ...
これこそライトノベル ...
まさに「歪んだ恋」ま ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『デュラララ!!』♯6「東奔西走」感想というか、『街』フォロワーとして期待する ひまわりのむく頃に/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる