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zoom RSS 『ささめきこと』オリジナルドラマCD「純夏の一番長い日」蓮賀朋絵の素晴らしき世界

<<   作成日時 : 2009/12/27 02:26   >>

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ドラマCDを「映像のないアニメーション」と捉えた場合、
単価は高い。
繰り返し聴きこむ余地が余りない事を考えても
本来なら1500円でお願いします、というのが
正直な気持ちだったりもするのですが、
しかし当然、演じる役者さん達は本気で挑んでいる。
声の芝居にある程度の価値を見出す人でなければ
ドラマCDにお金を払う感覚は、余り理解できないでしょうね。

僕?声優応援ブログですが何か?

今回、高垣彩陽応援ブログとしての義務を果たすべく
…っていうか、主役なのだから
沢山声が聴けるだろう、ファンはオイシイだろう、という
作品評価無関係の打算に基づき
『ささめきこと』のドラマCDを購入。
sphereのアルバムと同日でした。
内容は、純夏のパーティを皆で
ミュージカルで祝う、というもの。
画像


結論から言うと
「高垣彩陽は主役だからたくさん声が聴ける」
は正解。
しかし「オイシイ」
に関しては微妙或いは否、と言った所。
ただ、聴いてみてさほど悪い気分もしなかったのは
作品自体に1つの面白さがあったからなのでしょう。

ドラマCDを「本編でできないものを表現する場」
と考えた場合、その扱い方はいくつかありますが
(例えば、エロに特化するだとか)
今回『ささめきこと』が採ったのは
「本編は黙っていても純夏と風間の物語になるのだから
 ここは別の人達をフィーチャーしよう」というもの。
CDの脚本が原作者・いけだたかし先生であるのも
ある程度関係があると想像しています。
原作者なのだから、純夏と風間の話ばっかり書いてますよね。
そうなると、折角好きな事ができるドラマCDという舞台ならば
他をメインに置きたい、と考えるのもよくわかる。

※ドラマCDは、コアなファンしか買わないですし
 買う人は発売以前に、決め打ちで
 「○○のドラマCDなら買う」人が殆どなので
 内容に大して気を遣う必要が殆どない。
 無論、作品を嫌いになってもらっては困りますけど
 逆に言えば、作品の体をある程度キープしさえすれば
 それ以外はかなり自由。

加えて、ドラマCDという声特化の媒体なら、という事で
ミュージカル要素を加えたのは、賢い利用法。
せっかく音楽に蓮実重臣という「書ける人」を使っているのだから
それを活かすのは、正解に思えます。

本作で最も目立っていたのは、早澄野江と蓮賀朋絵。
悠然と構える家政婦さん、野江と
留年者である事によって、同学年でありながら
「学園モノにおける年長義務」を果たすハチ。

※学園モノは、現実における学生生活もそうであるように
 人生の縮図的な意味を持つため
 後の人生からすると「1歳違うからなんなの?」という
 たった一つの年齢差を、大きく扱います。現実の10歳差のように。
 これへの回答は
 「1〜2学年くらい違っても大した違いはない」と否定し、開き直るか
 従順に「年長者に作品を俯瞰させるような存在を置く」こと。
 ドラマとして、視点のステージが高い存在を置く事自体は
 機能的かつ常識的な、メリットのある行為ですので
 おおくの物語は、年長者を素直に「俯瞰者」に利用します。
 それをどこまで徹底できるか、という所に技量差は出ますが。

ともに、作品を裏から支えるような
格の高いキャラクターではあるので、妥当な選出ではあります。
中でも、ハチ。
野江さんの場合は、得体の知れなさを
勝手に愉しむ部分がありますが
ハチに関しては、作品の根幹に関わるキャラクターで
今回、彼女の特質が十二分に活かされていました。
極論すれば、ドラマCDは「ハチの世界」。

ハチは作中で特に面白い・良いキャラクターです。
年長者らしく、作品を最も俯瞰で見つめる事ができ、
純夏と風間のすれ違いも全て察しているのに
自分から殊更に働きかける事はない。

彼女が本気で動いてしまえば、こんな作品速攻で円満解決です。
純夏と風間の行き違いを全て互いに共有させてしまえばいい。
では、何故それをしないのか?
それはまさに、「2年留年した同学年」ならではの考え方で
ある面、達観しているんですよね。
その部分は、作品では類推するしかなかった部分ではありますが
ドラマCDによって、想像通りのハチの人生観が
ミュージカルの形で、見事に現れている。
ミュージカル、誰が作詞・作曲か(作品内での話)は不明ながら
おそらくは、いやほぼ間違いなく作詞はハチです。
曲名は『人生はパーティ』。部分抜粋すると

人生はパーティ
1度きりのパーティ
うまくいっても いかなくっても(斉唱)
だから恋を 恋を するのさ(ハチ)
うまくいっても いかなくても(斉唱)
あなたはわたしに(みやこ)
君は誰かに(ハチ)
2度と戻らぬ甘い季節を(野江)

(中略)
ラララパーティ
人生はパーティ
ララパーティ
人生はパーティ(斉唱)
無いのさ 人の世に 笑えぬことなど(ハチ)


人生はパーティ。
つまり蓮賀朋絵という人間は、人生を全肯定している。
自分の望まぬ理由で、2年の月日を費やし
ようやく、学生生活を送ることができている彼女には
今ある日々を最大限に享受する理由と
それを感じるに足る物語がハッキリ存在する。
本編で「女子部」というギャグのような部活を発案するのも
それが女子部である必要があるかはともかく(笑)
学園生活というものを「漫然と、いつまでも続くもの」とは捉えず
過ぎ去る大切な1ページとして捉えているからこそ、
最大限に味わいたい、という欲求あってのもの。
彼女にとって大切なのは、本人の意思に基づき生きる事であって
そこから先の出来事なんて「うまくいってもいかなくても」
「無いのさ人の世に笑えぬことなど」。
勿論、世捨て人でもないので、いち友人として
風間や純夏に何かを言う事もあるでしょう。
けれど究極は、本人たちがつむぎだす
「2度と戻らぬ甘い季節」をこそ肯定している。

素晴らしいと思いませんか?

キャラ格の高い存在が、観察者に徹する理由付けとして
この「2年の留年を強いられた同学年者」って
ほとんどクリティカルな設定に思えます。
そんな、素晴らしきハチの世界満載の
ささめき・ミュージカル。
高垣彩陽ファンとしての不満はいくらか残りつつも
この一点で、僕は許せてしまいました。
いいキャラが、いいキャラとしての分を果たすのを
目や耳にすると、本当に幸せな気分になる。

あとは、いくつかポイント羅列。
・原田ひとみファン、マストバイ!
前述したとおり、ハチの世界が横溢のドラマCDですし
ミュージカルも、彼女の男装系ボイスが中心。
『ひだまりスケッチ』の新レギュラーに決定するなど
今後活躍の幅を広げそうな彼女ですが
彼女のファンならば、このドラマCDは押さえておく価値ありです。
明らかに作った声なのだけれど、朗々とイイカンジに歌います。
見事。
正直言って、高垣彩陽を知らないでいたならば
彼女にこそ惹かれていたかもしれない、と思ったり。
僕はこういう役者が好きなのだな。

・う〜しおちゃ〜ん
風間が純夏を採寸しようと「服脱いで」と言ったところ
見事な中学生男子脳で、アレと勘違いし
巻き舌で「フタリキrrッリィイ!?」と叫んだ後
「う〜しおちゃぁ〜ん」。

縞パン一丁で、掌を合わせ
足でダイヤを作って飛び込む純夏が見える(笑)。

声質は当然違うのですが、声の震わせ方が
かなり完璧に、ルパン三世。
彩陽さんは昔から、マネをすると照れてしまって
途中でくじける、という事が多かったのですが
役者根性でやりきってしまえば、それなりのものを出す
技量はあるはずで。
最近では『そらのおとしもの』のラジオでの
保志総一郎さんのモノマネも、
声質ではなく特徴を掴んだものでしたし
研究熱心さと器用さで、地味に得意技になってきている感があります。

本編での「バナナの皮〜?」のシーンでは
若本調でやりすぎて、NGを食らったということですが(笑)
それも是非聴いてみたいものですね。
オーディオコメンタリーでやってくれないかなぁ。

・高垣彩陽、ミュージカル不参加
本作品の「オイシクない」部分。
いや、僕が高垣彩陽ファンであるというのを差し引いても
彼女がミュージカル部に6年所属した、
バツグンの通る歌唱を持っているのは明らかなのだし
ミュージカルのラストは、てっきり
「否定しているはずの純夏が、朗々と謳いあげちゃう」
というオチでくるとばかり思っていたので
不参加のままだったのは、かなりズッコケました。
これはホントファンだからってんじゃなく
美味しい素材なのだから、使った方が良いでしょう。

あやひーもミュージカル好きだから、歌いたかったろうな。

・キャスト紹介がかなり面白い
ドラマCD最大の聴き所は、CD本編というより
本編終了後の、キャスト全員による自己紹介。かも。
これ、いつからの伝統かよくわからないのですが
アニメでは生まれようのない、キャスト全員によるトークは
元々作品は参加者全員のものだ、という僕には
嬉しい手法。
ただしかし。
多くのドラマCDは、活躍するキャラクターが限られている為
どうしても、端役のコメントを聴くのが
聴き手として、つらい時もあって。
(ああこの人喋り辛いだろうなぁ…と想像してしまう)
キャスト紹介は楽しみだし、同時に辛くもなるコーナーなのです。

でも、今回はなにせミュージカルですので
純夏の兄であったり、父であったり
色んなキャラクターにとって「幸福なドラマCD」。
強いて言えば、風間が可哀想ですけど(笑)
それは本編で満足しているので、風間役の高本さんも
つらい気分にはならないでしょう。
…そんなわけで、皆さんの愉しそうな
キャストコメントを聴けるのは、大変愉しかったです。
キャスト紹介を聴いた中では
「ハチ役の原田さんは、若干あやひー臭がする」
「歌を嫌がりまくる千和さん」
というあたりが面白かったです。

(…キョリちゃんの加藤さんだけ、なんか別録りじゃね?)

とまあ、色々語る事で
割高なドラマCDの、元を取ったような感もあるのですがー。
やっぱり「人生はパーティ」が素晴らしい歌でしたから
さほど不満はない、寧ろ愉しかったです。
今でも脳内再生されるし、ipodにも突っ込んでしまった。
これであやひー参加バージョンがあれば…orz
まあ、どこまでもハチのターン、という事ですね。
高垣彩陽ファンでも、作品ごとの最大功労者は
公平に見つけ、認めます。ドラマCDは君のもの。GJ、ハチ。
ささめきこと オリジナルドラマCD 純夏の一番長い日
flying DOG
2009-12-23
高垣彩陽

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