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zoom RSS 『ミラクルトレイン』Episode11『3年後のプロポーズ』“ナツコ印”誕生なるか

<<   作成日時 : 2009/12/15 08:25   >>

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相変わらず作画以外好調の『ミラクルトレイン』。
1クールのうち序盤半分を個別のメインキャラ回として割り当て
そこから構造への自己言及を行ったり
男性を扱ったり、と妥協のない作りが光ります。

で、今回のエピソードは、BGMをつけるとすると

ニルソン/without you

70年代の「ビートルズになれなかった男達」=
バッドフィンガーによる、時代を超えたスタンダードナンバー。
マライア・キャリーをはじめとした、歌唱力に自信のある
ディーバの皆様も、たくさんカバーしておられる中
僕はニルソンの歌声が大好き。
オノ・ヨーコと仲たがいしてふてくされていた時期の(笑)
ジョン・レノンと飲み歩きすぎて、喉を潰してしまった人ですが
それまでの彼の歌声は、本当に素晴らしかった。
「カバー」で食える本物のシンガーでした。
自作曲も凄く良かったのに、カバーも良いせいで
立ち位置が不安定、って点では
ローラ・ニーロに通じるかも。


こんな、大上段からの「泣きのバラード」が似合う。
かなり直球で、人死にを絡めたエピソードで
視聴しながら

これなんて『東京マグニチュード8.0』?

と思って観ていました。
いや、人死にがあればイコール、という程単純ではなく
脚本の運び方に、いくつか引っかかるポイントがあった。
特に、ミスリードのさせ方に癖があって…
そうしたら、EDで表示された脚本は「高橋ナツコ」さんだった。
…『東京マグニチュード8.0』の、構成・脚本です。
さすがに驚きましたし、気付いた俺SUGEEE!という以上に
「ひょっとして、ナツコ脚本の定型になっていくのかも?」
という感触もありました。

僕は正直言って、高橋ナツコさんの書くホンが
あまり好きではなかった。
キャラクターの行動で、膝を打つことが殆どないというかな…
特にゲスト気味に参加された作品の脚本で
「本当に、キャラクター達を追って、詰めているのだろうか?」
と思える事が何度かあり、
スタッフを気にして観始めた当時から
相性は最悪に近い脚本家さんでありました。

が、『東京マグニチュード8.0』は面白かったのです。
相変わらず、キャラクターの積み上げという部分では
特別面白みもなく、その部分の印象は変わらなかったものの
強い意志力で、1つの物語を遂行してみせよう、という
気概のようなものを感じて。
「ベタ」を恐れない脚本を見せてもらいました。
これは、表現したいテーマ以外にわき目もふらず
(同時進行で、別のテーマを流したりしないと
1クールは持たない!という判断をしそうなものなのに)
ただただ大真面目に、シンプルな物語の主線を追い続けた
その「誠実さ」によるところが大きかった。
1クールかけて1本しか線を追わない凄み、と言いましょうか。

なので…
それを今回のように「単話」でやられてしまうと、まあ
『東京M8』の時ほど、
あざとさを消しきれてはいないのですが(笑)。
しかし、観ながら「M8」つまり高橋ナツコ脚本を
イメージしたのは、紛れも無い事実ですし
これは、高橋さんにとって「東京」がターニングポイントであり
今後、このミスリード誘発させつつも直球で死別を扱う、という
1つの守備範囲を確立しつつある
その瞬間を見せてもらっているのかな…と
何か、良い瞬間に立ち会っている感がありました。

脚本家は、基本カメレオン的な能力が求められると思いますが
勿論、正解が1つというわけでもなく。
浦沢義雄さんのような所までいってしまえば、
作品に合わせるなんて事より
「浦沢印」に期待して、スタッフも彼を起用しますし
そこまで行かなくとも、個性や作風を感じさせる人もいる。
つまり「記名性のある脚本」も別にあっても良い世界で
最近では、
「花田十輝さんが出てきたら、まあ、メタだろう?」
とか(笑)
「このシモネタの手加減なさ加減…岡田磨里さんだな!?」
とか(笑)
毎回必ずそう、というわけではないものの
やはり作品を見ながら「この感じ…この人!?」という人は結構いて。
高橋ナツコさんも、今までの私的悪印象を越えて
記名性の世界に立ち入ろうとしているのかも、と思うのでした。

というか、個人的には立ち入って欲しい。

いや、やっぱり苦手な脚本を書かれる人ではあるんですよね。
今回の『ミラクルトレイン』でも、新宿さんが
今週のゲストヒロイン・真夕に対して話を聞きだすシーンで

両国「あの子の心、鷲掴みだな!」

…っていや、別に新宿が心鷲掴みにしたわけでもないし
真夕が自爆気味に、彼氏の「まゆまゆ」をバラして
照れてるだけだし…

新宿「結婚の誓いをする日、だろ?」

…そうですか…?
いや、この後汐留くんも「僕もそうだと思ったけどさ」と言ったり
あたかも、それが当然のような話の進め方をしているのだけれど
実際はもっと沢山の選択肢があるはずで、別に
「結婚の誓いをする日」が言うまでもないレベルの
確実な正解、と判断できるポイントは、無いと思うのですよね。

あとは、上記とは違っていくらか理解はできるものの
(というか、それを観ていて「東京マグニチュード臭い」と思った)
真夕が携帯をいじるシーンで、
六本木が気付いた「彼女の違和」について
最後まで、結局全く触れられていなかったり。

※ここは触れないことによる味わいがあるとは思うのですが
 しかし、いくらか不親切な見せ方ではありました。
 僕はてっきり「携帯の機種が古い」がポイントかと思ったのですが
 どうやら単純に「壊れて動かない」がポイントだったよう。

全体的に「選んだ展開以外の可能性」について
鈍感、配慮が届いていない、という印象は持ちっぱなしなので
あまり繊細な積み世界にいてもらっても、いつまでも
僕の価値観とケンカをしてしまう(笑)。
なのでこの、ミスリード・ルートにナツコさんが歩みだし
その道の大家となってくれるのなら
僕の最も苦手なホンの1人と、和解できるかもしれないなあ…と
こっそり期待しているのでした(笑)。
うーん、我ながら歪んでる。

ところで、今回のゲストヒロイン「真夕」を演じられていた
岡田栄美さん、なかなか良いお芝居をされていましたね。
フワフワした「可愛い声」なのだけれど
滑舌も良いし、良い子過ぎて不安になる…という
キャラクターイメージを、上手に演じられていたと思います。
誤解を恐れず言うと「上手い中島愛さん」というか(笑)。
↑誤解生み過ぎ

それにしても、真夕ってキャラクター
凄くあやひー臭がする…良い人過ぎて心配って。
そんな、思い出したかのように
声優・高垣彩陽さんを応援するブログなのでした。

それにしてもこのエピソード、Cパート無くていいのかなあ(笑)。
なんかこう、感情の着地点がないというか…
でも、この淡白なLIFE GOES ON 感覚も
東京マグニチュード同様で、
高橋ナツコっぽい、という気もする…。
しばらく、この軸で追いかけてみます。

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