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zoom RSS 絶好調『そらのおとしもの』EDがマジヤバイ

<<   作成日時 : 2009/11/30 10:15   >>

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僕の住む地域では、日曜深夜は
『そらのおとしもの』→『ミラクルトレン』という
個人的に今期トップ級の作品が連続で観られる
ステキタイム。
中でも特に注目なのが、『そらのおとしもの』
…の、ED。

TVアニメ創世記以来、OPやEDというのはいわば
「長大なバンクシーン(使いまわし)」と言えるものでした。
それは決して手抜きという一言で片付けられるものではなく
作品の表の顔、裏の顔というべきものとして機能していて。
視聴者はOPが流れれば「あ、始まった」と思い
EDが流れれば「あ、終わった」と思う…
↑こういうと、当たり前の事を言っているようにしか思えませんが
要は、生活の中に「この週のこの時間は、このアニメを観る」という
ルーティンを根付かせる為にも、
OPEDが固定である意味はあった。

これは「長期的なアニメ」である事を
ある程度前提とした施策であるように思います。
2クールですら短い、4クールが当たり前という時代だからこそ
単話の刺激より「毎週必ず見られるお約束」としてのメリットが勝った。
実際、固定化されたOPEDというのも、印象に残るという意味では
今なおメリットを持っているとは思います。
OPとEDが同じだと、その間に挟まれている
本編の独立性が増すというのかな…
中の物語を重視した、
ONOFFのハッキリした切り替わりが生まれる、という印象もあります。
『赤毛のアン』をはじめとした名作劇場なんて、最たるものですよね。
それこそ、本の表紙と背表紙のように。

ただ、「毎回変わらないOP・ED」というものが
作り手にも受け手にも、イメージとして固定化されてくると
当然、その次に「その定型を崩す効果」というものが生まれてくる。
こういうのはもう、ジャンルに関わらず文化の流れみたいなもので(笑)。
僕のフィールド、ポップミュージックゾーンでいくと
ロック→ロック成熟→パンクで破壊、であるとか。基本ではあります。

それに、現状の三ヶ月やそこらで番組が終わってしまうペースでは
「この時間に必ず流れる曲」を固定するメリットは、昔より薄まってもいるでしょう。
いわゆる「○話特別OP/ED」の到来ですが
前提として「OPとEDは変わらないものだ」というコンセンサスがあればこそ
たまに変わるソレが、物凄く豪華に、そして
逆に印象的に見えてくる、という仕組みです。

最近では、ブルーレイ投票で『true tears』と覇を競った
『ゼーガペイン』(最近?)。あの作品は、まさに
「ルーティンとしてのED」の存在価値と、同時に
「定型崩しとしての特別ED」の価値を最大限に活かしてみせた
ED演出の極地とも言える作品でした。
話すと長くなっちゃいますけど、単純に言うと
基本の作劇、単話の構成自体が
普段のEDに自然と繋がるような構成を組んでいて
脚本構成が「そうでなくなった時」
当然通常のEDでは、構成に合わないので
必然として特別EDを流す、という…
EDの存在に、恐ろしく自覚的な作品だったのですが、
まあ観れば分かります←投げた!

※対照的に『true tears』の方は基本、定型を守りましたね。
 まさに王道な「ドラマ復古」としての作品の側面が
 OP・EDの使い方からも見えてくる部分です。

有名所では『マクロスF』の、
中でも「ダイヤモンド・クレパス」の使い方なんて良かったですね。
…ただ、マクロスの伝統か(笑)スケジュールがキツキツで
到底ED映像を作りこんでいる暇はなかったようですが(笑)。
今年で言うと『化物語』のヒロイン毎OPは見事でした。

そんな中、『そらのおとしもの』が組んでいるのは
全話EDがバラバラ、という最近生まれてきたタイプなのですが
その上凄いのが、毎回キッチリコンテ切って
1つの映像作品になっている、ということ。
本編もどちらかというと動かす方ですから、頑張りが際立ちます。
それに選曲センスも、懐メロを中心に「自由」で
固定EDが歌舞伎のような「いよっ!待ってました!」だとすると
こちらはジャズミュージックのように、次の展開を待ち構えるような…
EDが始まるあたりで、もう一度意識が集中されるイメージ。
かなり人力を要求する(コンテ、作画、録音…)仕事ですけど
実際、その効果はバツグンに出ていると思います。
本編を愉しんだ後、EDでで再び一喜一憂する、というスタンスは
1つのパターンとして確立されそうな気もしますが…
何せ、小手先で終わらせないようにするには
ちゃんと音入れて、ちゃんと画を作らないといけないので
スケジュールと予算とやる気と技術のある所しかできない、という
妙にハードルの高い演出技法だったりもします(笑)。

まあ、追い風としては今、キャラソン市場が確立されてますからね。
つい10年くらい前までは、この辺まるで未成熟で

ホシノ・ルリ あなたの一番になりたい

テレ東だかキングレコードだかの電話回線をパンクさせたという(笑)
伝説のこの曲すら、シングルCD化されなかったという
牧歌的というか…ビジネス的に隙だらけの時代でしたが
今やそんな事はなく、キャラソンは最も安上がりな「グッズ」です。

こうやってEDを集めても、死に曲(幻の曲)にならず
そのまま売り出せるし
TVアニメーション「そらのおとしもの」 エンディングテーマ・コレクション
コロムビアミュージックエンタテインメント
2009-12-29
TVサントラ

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実際、これは普通に欲しいでしょう。
僕は絶対買いますよ。
そんな訳で、現時点(9話)までの曲目をば。
オフィシャルでも真面目解説で紹介されてます。
ちなみに1話EDは「正ED」扱いで、サントラに収録されるようですね。

01. エンディング Ver.2.0「岬めぐり」フルコーラス
  歌:見月そはら


いわずと知れた、伝説のパンツ変態飛行。
本気で馬鹿をやると、突き抜けて別の次元に到達できるという良い見本。
曲を聴くだけで、あの神々しい映像が脳裏によみがえる事でしょう。
嗚呼、日本のアニメーション文化はどうしようもない素晴らしい。

一応、作品全体が「エッチ」で止まっているからこそ
笑いで済む、というポイントも押さえておきたいですね。
パンツの中じゃなく、パンツ。
中に興味を持ってしまうと、多分映像全体がクドくなっちゃいます。

歌い方も素朴なフォークにピッタリ。
フォークの源を辿ると、トラディッショナルミュージックに行き着きますが
その大元も、こういうフォークも
基本的には詞世界の伝達が第一に来て
歌手はその存在を、敢えて不在にするくらいで
丁度歌が引き立つものが多いです。
元々そこまでお上手でもないのでしょうが
細工を弄しない歌い方と、かなりフィットしています。

02. エンディング Ver.3.0「太陽がくれた季節」フルコーラス
 歌:イカロス、見月そはら、五月田根美香子、桜井智樹、守形英四郎


そはらとイカロスの接近を軸に、仲を深めるキャラにあわせ
「飛び出せ青春」というド直球チョイス。
このタイプ、後述の「ふり向くな〜」などにも通じることとして
とにかく守形役、鈴木達央さんが素晴らしいですね。
彼の役に沿った低音ボイスが、青春ソング特有の
「暑苦しさ」を上手く出せています。
僕は高垣彩陽ファンですが、合唱系は鈴木さんの貢献度が大。

03. エンディング Ver.4.0「戦士の休息」フルコーラス 歌:桜井智樹

ルパンでお馴染み、大野雄二さんによる「野生の証明」テーマソングで
まぁ音オタなら高確率でおさえている楽曲ですね。
この頃の日本のポップミュージックは最高でしたから。
僕は英米にかけては、60年代と70年代
どっちが最高か、迷ってしまうのですが
日本に関しては70年代で確定でしょう。
なんでも取り込む歌謡曲のガラパゴス進化が
究極に到達した時期だったのかもしれない。
嗚呼、しかしこの後打ち込みサウンドが…(以下略

本編で、そはらの為に愛する戦友(エロ本)を失ったトモキが
一皮剥けた、男の顔で彼らを送り出す鎮魂歌。
桜井智樹役、保志総一朗さんは歌いだすとアタックが強く
なんか、こう、ビミョーに
「トモちゃんか…?」と思わない事もないのですが
この曲の場合、トモキ自身が「この瞬間だけの大成長」を果たした
パチンコの確変時のような状態なので
逆に過剰な色づけの歌い方が合っているような気がします。

ところで、この曲聴いてると

日本でだけローカルヒットして、NHK教育でカバーとかされてた
「シーモンの涙」思い出すんですけど、僕だけですか?
※「シーモン」ってなんかまるで首長竜みたいだけど
 ただの「シモン」という人への歌なんだぜ!
まあ、「シーモンの涙」も言ってみれば
プロコル・ハルム「青い影」の文脈という気もするので

歌詞に「ファンタンゴ」って出てきたら
青い影かボヘミアン・ラプソディだろう常識的に考えて…

いわゆる、当時のロッカ・バラードの
基本パターンだったのかもしれません。

04. エンディング Ver.5.0「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」フルコーラス
 歌:嘉門達夫


まさかの(笑)
これも1つの定型崩しで、ここまでの流れで
「毎回EDが違うんだな」という事は、視聴者に根付いていたでしょうが
同時に「メインキャラが持ちまわりで担当するんだな」とも
皆、思っていたことでしょう。…そこで嘉門達夫(笑)。
何故ここだけオリジナルなのか、全くわかりませんが
彼の歌を誰かがカバーするのも全く想像できない。
というか、イカロスの海底探検を川口浩につなげる
その発想自体が、ちょっと病的です(笑)。
単に若い頃嘉門さんのファンで、ずっと隙あらば使おうとしてたんじゃ…?

05. エンディング Ver.6.0「夏色のナンシー」フルコーラス
 歌:ニンフ


筒美京平先生は神やからな!!!

↑これだけ?

いや、緩やかにテクノ対応してたり、流石なんですよね。
これはもう曲自体がヘタウマを許容しているので
若い子が歌ったらそれだけでもうOK、という
歌ったもんがちの選曲だったりします。
「夏のお嬢さん」だとベタすぎるから避けたんだろうなぁ…。

06. エンディング Ver.7.0「ふり向くな君は美しい」フルコーラス
 歌:イカロス、ニンフ、見月そはら、五月田根美香子、桜井智樹、守形英四郎


誰が聞いても高校サッカー。
夕暮れの中下校するイカロス先生の様を描写。
ちなみにこのED映像、何度観ても会長がいない気がするのですが
歌っているのに映像には出ていないって、ありえるのか…?
なんか見逃してます?車で帰ってるから?

これも「太陽がくれた季節」同様
鈴木達央さんが最高。
敢えて喉を使ってないというか、守形一色で押し切る強さが
ホンット、暑苦しい歌に最高のスパイスです。
この方、これまでさほどチェックしてこなかったんですが
役にもベストマッチですし、すっかり名前覚えてしまった。

07. エンディング Ver.8.0「ワイルド7」フルコーラス
  歌 桜井智樹、守形英四郎


今年、まさに作品生誕40周年という事で
ヤングキングを中心に、トリビュート企画などが進行中。
偶然か必然か、その流れにバッチリはまってしまった。
ワイルド7をパロってはみたものの、
ワイルド7といえばバイク!のはずなのに
未成年でバイクには乗れない
→走って車に並走するトモちゃん&そはらという
逆にインパクトのある映像に。
自転車にする手もあったと思うのですが
商店街勢は普通のミニトラだし…
この辺のデコボコさが面白いですね。

さんざん繰り返してきて、もうなんか
鈴木さんの回し者乙状態ながら
鈴木さんの低音パートがキッチリ押さえられているせいで魅力爆発。
これ、オリジナルは低音がヘタで、
ほとんどただの斉唱になってしまっているので…
真っ向からオリジナル越えしている気もします。
部長最高や。部長になら会長をやってもいい(?)。

08. エンディング Ver.9.0「初恋」フルコーラス
  歌 イカロス、五月田根美香子


若手声優歌唱力トップ2の呼び声も高い

※僕の中で

高垣彩陽と早見沙織、2人の貴重なデュエット。
3年後にはお宝音源や(?)。
映像は、完全にイカロス視点でトモキを追ったものなので
イカロス(早見沙織)のソロでも、普通に通るのですが
おそらく「折角だからあやひーにも歌わせたい」という欲求と同時に
作品に底流として流れる、会長と部長の濃密な男女の空気。
そちらもフォローする為に、この2人の選抜と相成ったのでしょう。
つまり、このイカロス視点トモキに相当する
「美香子視点の英くん」というED映像もある(作れる)はずで
それを脳内で想像することで、味わいが増す仕掛け。
会長とイカロスの声からして、イカロス上、会長下のパートは当然ですが
作品上も「表」はイカロスで「裏」は会長、と捉えられるので
声的にも、作品的にも正しい振り分け。
表でイカロスの感情が描写されていく中
裏で、太陽に対する月のように鈍く輝く会長の情…ん、正しい。
かなり全方位的にも隙のない、なるほど!と唸らされる
歌手セレクト、曲セレクト、パート分けだったりします。

まだ何話かありますね!
全てフルコーラスですし
これはもう、買うしかないでしょう!!

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