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zoom RSS ささめきこと その一『ささめきこと』

<<   作成日時 : 2009/10/08 20:14   >>

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『ささめきこと』のアニメが始まりました。
声優・高垣彩陽さんを応援するブログとして
当然のように録画しました、が…
元々、「ささめきごと」という
内緒話を意味する古語からのタイトルではあるものの
なんとこのアニメ、僕のHDDレコーダーでの
検索「ジャンル:アニメ」に引っかかりません。
「ドラマ」「バラエティ」「映画」…引っかからない。
秘める事に美を見出す感性は、
「恥」の概念とも結びついていて好きですが
それにしても、ささめくにも程があるでしょう!!
電気機器までささめくとは、さすが
八百万の神々のおわす国、日本(?)。

放送時間変更などに巻き込まれても困るので、毎週
手動予約しようかな、と思っていますが
ソレ即ち、自分の記憶力との戦いなわけで…
果たして三ヶ月、録画を貫けるのか。
これまでも結構録画失敗して歯抜けしてますし。
不安だな…あやひごろが毎週
前日夜に更新されればバッチリなのに(笑)。

ささめき。

特徴的なのは、淡い色使いとBGM。
クラシックはあまり詳しくなく、
今後の開拓分野として楽しみにしている部分なのですが
その少ない引き出しの中で、このあたりが思い出されました。

ドビュッシー ゴリウォーグのケークウォーク
なんとドビュッシー本人の演奏。


BGMがあまりアニメアニメしておらず
弦楽器やピアノを使った、穏やかな楽曲を
音量バランス大きめに、かつ長回しで配置。
ナレーションに代わって作品世界全体を包み込み
憧憬の対象としての青春を
少し遠くから覗き込む、という
俯瞰の視点を確保。
表現として適切かは微妙ながら
「主観的なBGM」と「客観的なBGM」があるとしたら
この作品は、後者寄り。
だからシーンごとに細かく切り貼りして
場面が変わるとBGMも変える、という
記号的な合わせ方ではなく
感情の流れに「沿う」ようにして組んでいる。
これは、僕の好きなアニメ
『コメットさん☆』にも『true tears』にも共通するタイプなので
(別に、喜怒哀楽に逐一はめ込むタイプの
 主観的BGMが悪いとも思いませんが、好みとして)
この距離感は好ましい。

主題歌も、BGMと上手く温度が近い。
てっきり作中音楽と、同じ作曲者かと思いました。
OPとEDは清浦夏実さん。
清浦さんと言えば、デビューシングルでもある
『スケッチブック 〜full color's〜』OP
「風さがし」が凄く良かったのですが
ただ、何せ清浦さん自身が作曲しているわけではないから
自分のカラーを、自分でコントロールはできない。
うまい具合に、彼女のアコースティックな方向を
伸ばしていってくれるといいなぁ、と思っていました。

今回は作編曲が窪田ミナさん。
『ARIA』の歴代主題歌を作られた方で、ぴったり。
清浦さんの声は、透き通る声とは少し違う
若干残る感触も心地いい、そんな声。
そんな声と、弦楽器を寄り添わせた編曲とが
抜群の相性の良さを見せている。
ぬくもりのある、こもったベースの音も好き。
シルキー・ボイスと弦楽器の組み合わせなんて、まるで

アニソン界のコリン・ブランストーンやー。

Colin Blunstone Say You Don''t Mind
せっかくの彦麻呂口調なのに
たとえの方もマイナー(笑)。
いや、コリンもまた、シルキーであるとか
スモーキーであるとか…
そういった評価を得た名シンガーでした。


本編は…本編は…

珍しく、つい最近原作を読んだばかりなので
口を開くと原作との差異に終始してしまいそうで、結構困る。
原作との比較対象が切り開くものもある一方で
それだけだと失われるものも、確実にありますから。
とはいえ記憶を消す事もできないので
原作を知っている人なりの愉しみ方でも追求します。

・内語が使われていない

これが一番の印象。
純夏のモノローグを極力省き
…どころか、意識的に「ゼロ」にしている?
それに相当するものを、例えば風間に
「ずっと友達でいてね」と言われた時の演出であるとか
映像と、音で表現するという
表現媒体の違いに自覚的な作りになっているようです。
その為、BGMのところでも触れましたが
全体に「客観」の色が強くなっている。
純夏のモノローグで進行すると、自然
純夏の物語、というものが極端にクローズアップされますから。
それを敢えて、バランスを取っている?
これは一話だけなのでしょうか?
ちょっと、今後も注目したい部分です。

ちなみに、以前触れた事で
『ささめきこと』1巻
この、アニメ一話=原作一話は、結構独立していて
その処理、特にラストシーンの処理が
気になっていた、というのがあります。抜き出し。
一話全体、それ以降よりもポエミー(詩的)な度合いが強い。
ポエム度が高いという事は、この場合ナレーションが強い
=多分に自己完結的って事なんですけど
(中略)
第一話の純夏には、そこで書いたところの“高潔な覚悟”が
ほとんど備わっちゃってる、という話。
ここで涙を流すというのが象徴的で、これは「断念の涙」なんですよね。
自分の中で本当に可能なものとそうでないものを峻別してしまった時に流す
自分と向かい合えたからこそ流せる綺麗な涙で…実は
僕の本当に本当に大好きな、そして高垣彩陽さんファンのきっかけとも言える
『true tears』の涙とかなり同質だったりします。
つまり「ここで本気の演出(描写)で泣けちゃう純夏は、もう先に進めるよね」というか
かなり第一話の純夏は、物語的に「あがり」を迎えてるんですよね。
(二話前のインターミッション話で、茶濁して誤魔化してますけどw)
二話以降でも純夏が泣いているシーンはあるものの、デフォルメ処理ばかりで
それが逆に一話の強さをアピールしています。
シーンとして、意味が強すぎる。
けれど、演出としては最高に決まっている。
…ここをアニメ化の際、倉田英之先生なり監督なりが
第一話でどう処理するのか。それがもの凄く気になっています。
一話と二話は、このままだと実は
地続きのようで、地味に地続きではないので…プロの脚本家が気付かないわけがない。
けれどシーンとして美味しい、象徴演出として視聴者に周知させるエネルギーは抜群。
…どっちを取るんでしょうね?どうするんでしょうね?


この問いかけへの答えとしてはかなりクリティカル。
演出として最高に決まっているから
シーンは残すけれども
純夏のモノローグを描写しない事で
作品からポエミー度、自己完結度を減少させ
原作ママながら、原作ほど他の話と断絶させないよう
バランスを取る、という…
やはり倉田先生も、一話の
「良さ」と「独立」の狭間で、
考えて調節したんだろうか、というのが
窺え、面白い部分でした。
内語全体、特に

私の花は孤島の花
咲いて実りのあるじゃなし

↑この、圧倒的に「強い」内語を省く事によって
涙はそのまま残していても、原作から読み取れるほどの
断念の涙にはならず
「うまくいかないなぁ」の涙というか…せいぜい
「切なさの涙」という程度に、抑えられています。
こういう選択を採ったか…
なるほど、という事は
次からはモノローグを復活させる、という事も
ありえるのでしょうか?
他のエピソードは、モノローグがあっても
1話ほど自己完結性の高い、
閉じた世界にはならないですから。
作品の「型」として通すのか
1話に対する、独自のワクチンだったのか。
やっぱりチェケナッチョな部分です。

・倉田英之のささめきしごと

↑のモノローグ・全編カットも同じものを志向してでしょうが
かなり間をじっくりとった作りになっていて
脚本もあまり詰め込んでいない。
若干の違いこそあれ
(OPアバンによる作品のキャッチーな宣言と、朱宮くん登場)
原作1話を、普通に30分かけて行っているわけですし。
倉田英之先生というと、基本ネタを詰めたい詰めたいという人、と
思っていたので、結構我慢、いや
ささめいてるなあ、と(笑)。
てっきり僕は、キョリちゃんのカレーパンは
登場する度に謎の名前がついた別物である、とか
廊下すれ違う生徒にナギ様が、くらいの事は
余裕でやってくると思っていたので(笑)。
映像込みで、これが監督の好む温度なのかも。

ネタらしきものは、野江さんの
タコさんウィンナー→リアル・蛸

後は純夏の読んでいた小説が「風立ちぬ」というくらいでしょうか。
堀辰雄の高潔な小説ですが、まあ倉田英之さんなのだから
当然、松田聖子からの引用であろうと(笑)。

松田聖子 風立ちぬ
しかし、音楽オタとしては当然の如く
大滝詠一のナイアガラ作曲として記憶しているんだぜ。
ふーゆのー、リヴィーエラー♪←それは森進一


しかし、純夏は何故「風立ちぬ」を読んでいたのでしょうね?
いや、別に何読んでようが自由だし、
逐一意味があることではないのですが、
一方作品内でそれを読ませたことは、自由じゃない。
単純に言えば、ある種の生命賛歌
(賛歌…違うけどw)のような小説、と
認識しているのですが…純愛部分をクローズアップして
その一対一の関係性に、憧れを持ったのでしょうか。
作品主題ともいえる「風立ちぬ、いざ生きめやも」は
『ささめきこと』のささめき、秘め事とは
別種の価値観という気もする。
風立ちぬを読んで、動き出せない(ささめく)
自分の尻を叩いていた…?
或いは、風立ちぬほどに。
墓場にまで持っていくほどのものとして
風間への秘めた想いを、強く抱えていたのでしょうか。
純夏は風間と違い、風間一本槍なのですが
(まぁ風間のかわいい子病も、自分へのごまかし臭くはあるが)
それを対比させる表現とするには、
あまりに強烈なセレクトなのでした。

まあ、だから、松田聖子なんでしょ(笑)?

とにかく。
全体として、抑えた中に想いの滲み出る様を表現しようとした
かなり内圧の高めなフィルムです。
『ささめきこと』は、結構コミカルな表現もある作品なので
そのあたりとの兼ね合い、今後も注目したいところです。

・オマケ、DVD情報
OP直後、すぐさまDVDのCMが。
いい加減このタイミングの発表で
「発売決定!(彩陽ボイス)」
って、決定も何もないだろうと思うのですが(笑)
1つの様式美なのでしょうかね。
気になる特典には
・倉田英之ほか出演オーディオコメンタリー
・あやひー、めぐみん、エミリーの女の子実験室
なるものが。
むう…オーディオコメンタリー…
倉田英之と高垣彩陽
まっったく、かみ合う様が想像できない(笑)。

とりあえず、買うしかないでしょうか。
『かみちゅ!』の頃は、レンタルにもコメンタリがついてましたが
今はそうではない作品が増えています。
あまり費用もかからないでしょうから
コストパフォーマンス的な意味でも、
理想的なサービスだと思っています。
聴きたくなければ通常音声で聴いていればいいのですし
寧ろ商品のデフォになって欲しいな、とすら

…『true tears』ブルーレイ化の折には
確実にオーディオコメンタリを…orz

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