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zoom RSS 『ミラクルトレイン〜大江戸線へようこそ〜』女性向け作品をヤロウが高く評価する

<<   作成日時 : 2009/10/28 11:14   >>

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※当ブログは、女性声優・高垣彩陽さんを応援する
ヤロウのブログです。ホントは。普段は。

この時期は、ハードディスクに録りだめしたアニメを
ヒイヒイいいながら観る時期。
常時、放送日の当日や翌日に観ることがベストではあるものの
そうはいかない場合、
最初の一月のうちに手をつけるのは大切で

…1話も観ないまま5話以上溜まると、
メチャクチャ観る気失せますよ?
完結するまで観る気なくなるよ?(超・体験談)

というわけで、新番組開始月の月末は
1つの勝負所。そんなアニメの山の中に、この
ミラクルトレイン〜大江戸線へようこそ〜』はありました。
ミラクル☆トレイン~大江戸線へようこそ~ 1 【完全生産限定版】 [DVD]
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2009-12-23

ユーザレビュー:
うーん・・・声優売り ...
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冒頭から、複数の男性声優が歌うOPという
典型的な「女性向け」臭。
しかし個人的には、子供向けだろうが女性向けだろうが
面白ければ、まあ良し!と思っているので
(金色のコルダ、伯爵と妖精なんかは結構面白かったしい)
スルーなどはせずに、観てみる事に。

面白い。

数十分後、一気に最新話まで見終えている自分がいました。
基本、飽きっぽい人間なので
面白くないと、そういう一気観という事はできません。
何が面白いって、とにもかくにも
「完璧だ!!」と思ったんですよね。
擬人化云々、キャラがどうというより・・・作品構造として、完璧だと。

要はこれ、ホストと客の関係性を
擬人化アニメに落とし込んでいるのですが
その組み合わせの相性が、抜群!
ホストというのはお金によって、奉仕時間を提供するという
金で幻想を買う、契約。
そのホストが「駅」になるとどうなるか?
駅というセレクトがまたバツグン。

擬人化の発想の根幹には八百万の神、
万物に神がおわしめすという思想があるとは思うものの
(もしくは、動物に人語を喋らせるような作品同様の
 無意識レベルでの人間は万物の霊長!的増長もあるかも。)
駅=近現代の人間が、近現代の人間の為に作ったもの
=人間が人間の為だけに作った無機物。
自然の神々が、人間の為だけに動くさまは
別の理にあるはずの神が、
人間に隷属するが如き違和感を生みますが
ここまで人間用に特化したものがが神格化
…というか擬人化なんですが…したところで
彼らの目的が「人の為」に限定されることには
特別な違和感もなく、寧ろ高い納得力が伴う。
つまり、極めて万人に優しい
オフの時間帯の存在しないホスト。
それを選抜する上で、
「駅」以上の存在なんてあるのでしょうか?
…完璧です。完璧な奉仕者だ。

更にこの作品構造の隙のない所は
悩みがある女性のみが、彼らのいる車両に入る事ができる
=悩みがないor解決した女性は、入る事ができない
という部分。

桂正和の名作「電影少女」に登場した
ビデオレンタル屋「GOKURAKU 」みたいなものですが
あの店が「ピュアなものにしか見えない」という
ある種、能力値さえ存在すれば常時見える、という
(実際はそこまでユルくなかったけど)ものだったのに対し
男女の間に、シンプルに
「悩みがある人だけ立ち入れる」
という設定を組み込むとどうなるか?というと

「関係性の非・発展が保証される」。

男性には処女信仰というキモイ発想がありますが
それの女性版、精神拘束版とでも言えましょうか。
悩みがあるときだけふれあい、解決すると逢えなくなる。
その厳然たるルールのお陰で、彼らホストじゃなかった駅には
原則、リアル世界の彼女が存在しえない。
(女性駅なんかがいたら、話は別かもしれませんが)
どんな女性が来ても誠心誠意悩みを解決する為に尽くすし
それが解決されたなら、もう会う事もない。

(この設定ユルくして、1度知り合ったなら
 駅構内で会える〜って事もできそうですが
 それは行わない方が、この完璧な構造を活かせると思います)

それは、自分が彼らと恋愛関係に落ちる事はない代わりに
誰か自分以外の子が、彼らの特別になる事はないという保証。
現実の人間関係において、「誰にでも優しい」という事は
それを突き詰めれば突き詰めるほどに
「順位をつけない」という点において歪で…
一種化け物じみた精神を要求するものであり
それは第三者からみて「不実な行為」でもあるのですが

(恋愛ゲームの主人公が、デフォルト気味に所有している精神ですね。
 最近だと『とある魔術の禁書目録』の主人公
 上条当麻あたり典型例ですし
 突き詰めて自己言及的になると
 『化物語』のアララギさんのような傑物が誕生します)

それが「駅」となると話は別。
彼らは誰も特別にはせず、同時に誰をも特別にしてくれる。
つまりこの作品は、擬人化という選択、その
何を擬人化するか?という選択
更に作品内の設定
全ての面において「誰にでも優しい究極のホスト」を
生み出す方向に特化し、成功しているのです。
この、作品として全く迷いのない、
指向性に満ち満ちた作りに
ノンケで女性声優応援ブログをやっている僕のような人wも
すっかりキュン死にしてしまった、というわけです。

※しかも先述の通り「彼女が存在しない」構造なのに
彼ら駅は、依頼者たる女性に、基本惚れている…
第2話の都庁さん(都庁さん、好きだ!!!!!!!!)で顕著ですが

都庁さん「またいらしてくださいね。
 私はいつでもお待ちしていますから」
麻衣(悩み人)「また来ます。次の更新の時(パスポート)に」
都庁さん「それ、10年…orz」
麻衣「それじゃあ」
都庁さん「え、ええ…」
新宿さん「いまアイツふられたよな?」
汐留くん「ふられた」

悩み限定の設定があり、駅の皆さんが若干地縛霊状態で
大江戸線近辺から出られない以上、ふられなかった場合
どういう展開があるのかが、イマイチわからないのですが(笑)
設定で恋愛成就に至らないよう防衛線が引かれている上で
イケメンホストな相手が、依頼者に片思いしてくれる!
ひたすら依頼者が惚れていく、色男は辛いよ構造ではない。
どちらかといえば、依頼者はその出会いをきっかけに
現実へ、明日へと歩みだしていくのに対し
寧ろ駅ホストの方が、未練のようなものを一瞬見せる。
3話の13万人にモテモテの新宿さんですら、それを感じる。
その、上下関係の甘美なこと・・・!
自分が女性なら、その関係性だけでウハウハですよ!きっと!

…コホン。思わず興奮してしまった。

とまあ、構造レベルで圧勝している凄い作品なのでした。
僕は決して擬人化というものに好意的な受け手ではない
…思っているのですが、しかし。
ここまで人間の生活に溶け込んでいる、駅というものを、
駅だからこそ組める!という必然性ありきで
擬人化してみせる。
それは、主人公の日常に
擬人化されたヒロイン(非日常)がワラワラ寄ってくるようなものとは
根本的に異なるものです。
そういったものは、単にキャラクター個々の作りこみが面倒で
わかりやすく記号を纏うため、擬人化という選択をとっただけで
そこで「擬人化だからこそ組める物語」にまで至った作品なんて
殆どないと思います。

※ちなみに、表現のクッションとして擬人化を使う
 擬人化世界内で完結し、外世界が出てこない
 『ヘタリア』形式もあるのですが…今回は
 日常に対し擬人化という非日常が働きかける、
 クロスオーバーものに限定して考えています。

この作品だって、発想の出所はそれら同様に
駅を男にしたら、程度のものかもしれない。
だからこそ彼ら駅は全て「イケメンの男」であるし
彼らが解決する対象も「女性限定」なのでしょう。
しかしそこに一期一会、万人の女性のお悩み解決
という設定を付与するだけで
「駅が擬人化した。彼らだからこそ紡げる物語」
が確かに誕生する。
男女の違いなんて、僕は対して気にならなしし
(女性なら女性に感情移入すればいいのでw
 ときメモガールズサイドも遊んだしw)
気になるなら、想像力を働かせて駅を女性にすればいいでしょう。

…でも、駅が女性だと、男って都合良く夢みるから
悩み解決してもらった人が
「なんとかして、また彼女に会ってみせる!」
→「○○クン、私、皆の為の駅だけど、
 あなたの事が特別…好きなの!」
っていう唯一性方向に物語がシフトしそうだなぁ…

脱線。

とにかく。
物語や設定で、最初の欲にまみれていたであろう発想も
全て作劇上の必然に落とし込んだ
必然の擬人化アニメ、『ミラクルトレイン』。
女性向け、逆ハーレム、しょぼめのゆめ太カンパニー作画…
色んな障壁をとっぱらった上で、オススメの作品です。
擬人化はこうやって、想いの届かないものへも想いをめぐらせる
想像力を働かせるきっかけになるものなんですね。素晴らしい。
何より都庁さんカッケエし…(←ダメだこいつ)

さて、最後までこの
「(明らかによりどりみどりのはずなのに)
 報われないイケメンホスト」の距離感を保って欲しいものです。
それにしてもこの贅沢感、どこか覚えがある…と思ったら
B'z・稲葉浩志の作詞世界だな、と(笑)。


あ、これB'zパロディだ。
貼るの間違えちゃった/^o^\

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。通りすがりの者が勝手にコメントしてよいものか分かりませんが、失礼致します。
当方女ではありますが、元来女性向けのイケメンてんこ盛り作品が苦手でしたが、ミラトレは意外に面白く、「これは男の人でも楽しめるものなんじゃないか?」と検索してこちらに漂着しました。
私も作品の構造にやられていたので、同じく「構造」を評価されていたので、感動しました。
悩みが解決したらもう会えない。恋愛が絶対に発展しない。
限りなく優しくてそれでいて断絶が物凄い。
一枚の写真のような純粋さで保存されてしまう大人の恋愛。
この一回性・・・やられたと思いました。
男の方でも面白いと思う方がいることが分かって嬉しいです。
ブログ頑張って下さい。
シロ
2009/11/23 23:29
シロさん、ありがとうございます。
僕としても女性の、しかも女性向けハーレム系作品にあまり良い印象を持っていない方の反応を聞けて、大変参考になりました。ありがたいです。

きっと、どこまで「浮気っぽくなくするか」というか…どこまで不実に見えないようにできるか?という問題なんですよね。片方がいい加減に見えてしまっては、物語自体が軽薄に映る。最近は登場人物側に特別な性格や物語を与える事で「このキャラなら、こうしても仕方ない」という納得を与える手法が多いと思うのですが、これは一周して、設定そのものでその辺の違和感を全て封じにかかった(そして封じることが出来ている)「豪腕アニメ」ですね。いやー都庁さん好きだなー(笑)
ルイ
2009/11/29 04:00
「どこまで不実に見えないようにできるか」納得です。
女の子キャラが不実だったとしても「小悪魔」「魔性の女」とかで行けそうですが、男性キャラが不実だったりすると好感度の落ち方が激しいですもんね(笑)
「設定そのもので違和感を封じる」というのも確かに。
「駅だから」というギャグに近い設定で完封してますもんねえ(笑)
素晴らしい着眼点ですね!
都庁さん、素敵ですね!私も好きですよ。
「幻想のオアシス光の窓」を拭きに行っちゃうところとか(笑)
シロ
2009/12/06 01:04

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