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zoom RSS ささめきこと その三『ファーストキス』 引き算の一話、足し算の三話

<<   作成日時 : 2009/10/22 09:04   >>

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ささめきこと三話、面白かった。
今まででは一番面白かったと思います。
おそらく、その理由はタイトルでも書いた通り、
これまで、特に一話で顕著だった「引き算」から
今回具体的に脚本が攻勢、足し算に転じているから。

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もちろん、基本的に間を取る作品であり
同時に、その間こそが大事な作品なので
矢継ぎ早に情報を詰め込むわけにはいかないでしょうが
そんな中でも美しい連結を絡めた
良い仕事=良い脚本、そして良い芝居に彩られた一話に。

一話の引き算の象徴が「内語=モノローグ」
であったのは以前触れました。

ささめきこと その一『ささめきこと』

で、ここでの読みが、
我ながらポイントを突いていたようなので再々度引用。
なるほど、という事は
次からはモノローグを復活させる、という事も
ありえるのでしょうか?
他のエピソードは、モノローグがあっても
1話ほど自己完結性の高い、
閉じた世界にはならないですから。
作品の「型」として通すのか
1話に対する、独自のワクチンだったのか。
やっぱりチェケナッチョな部分です。


…チェケナッチョしておいて、良かったなと。
原作読んじゃってると、新鮮さは減じてしまうけれど
その代わりの視点を得られるので、やっぱりトントンですね。
それぞれにそれぞれの楽しさがある。

2話、3話と観た限り、やはり
「極めて独立性が高く、自己完結の度合いが強い
 1話専用のワクチンだった」
という事で、ほぼ確定のようです。
前回も、今回もモノローグは復活していますし
特に今回に関しては、標本骨クンを仮想敵にと
空手稽古に打ち込む際まで、モノローグ新設。
モノローグは控えめどころか、寧ろ大目になっている。

作品前半の基本アングルである
「可哀想な純夏の片思い」という部分をクローズアップする上で、
純夏のモノローグは使い勝手がいい。
1話は敢えて、それを「ゼロ」にまでしていましたが
ゼロ、というのが逆に意味が強くて
「意図的ですよ」と宣言しているようなものですよね。
1話は読みきりだった1話の完結性を弱める為にも、
同時にアニメで初めて『ささめきこと』を観る視聴者に対しても
主観的な色合いを薄めることで、客観的に作品構造を晒し
「こういう作品なんだな」と視聴者が自力で納得できてから
押し付けがましくなく、それからモノローグを織り交ぜ、
純夏の主観視点を強めていく、というかな。
このあたり、かなりテクニカルな
倉田英之先生のささめき構成、ささめき仕事。
ただのドン引きなネタばかり「アニメ批評」寄稿記事で書き込む
危ないおっさんじゃありません、さすがです(褒め言葉)。

ちなみに、モノローグパートを増やしてまでおきながら
ファーストキスシーンの
「ファーストキス(もどき)は冷たいプラスチックの味」
という部分はカットしてあるあたりが、面白い「選択」ですね。
これによって、純夏の悲喜劇成分が多少減少して
「プラスチックだろうがお面だろうが、風間と、という
シチュエーションこそが大事」という方向に
印象がシフトされるという。
実際あのシーンを見ていて、原作よりも
多幸感に満ちているシーンだと思うんですよね、あそこ。
このあたり、おもしれえなあと。

ところで、勝手な想像ながら、倉田先生は
もっとキョリちゃんをいじり倒すのかな、と思っていたのですが
どうも、朱宮くんをちゃんと使ってあげよう
というプロの意識の方が勝っているようです。
教室での風間・純夏の夢想セルフツッコミに対しては
続きを読まさせられる、という形でオチを引き受けていますし
ちなみに英文の内容は
 『ボブはいつも損な役回りである。
 彼の真面目さは、空回りすることが多い。
 そんな彼にも、隠された気晴らしの方法がある』


 …ボブってお前の事じゃん、朱宮くん!
 気晴らしは女装ですね!

キス練習の話題にもしっかり絡んできている。
全体、絡める部分部分で、確実に見過ごさず絡めてくる。
そういう点で、原作よりさらに練磨された脚本になっていて
朱宮くんがその代表になっている感があります。
他にも、英語授業中のボケを
風間だけだったところに、純夏バージョンもかぶせてきて
それが言外の「2人の相性の良さ」を描けていたり。
ED後Cパートに繋げたリップクリーム妄想も然りでいい仕事。
これなんていかにも、倉田英之さんがこの作品を
百合モノとしてあまり捉えていない、というのが窺えます。
ほとんど「男子中学生は好きな子のリコーダーが気になる」のノリです。

朱宮くんに話を戻して…

原作では初出以降、少し使い道に困った感があった朱宮くん。
でも本来、色々使えるキャラクターのはずなんですよね。
風間と純夏の間にある、ステージの違う切なさというものを
純夏と朱宮、という線にする事でより俯瞰で見せやすくできる。

モノローグがそう誘導している通り、
視聴者が純夏主観視点で物語を追うと、どうしても
「純夏可哀想」がメインになるので
「風間はどんだけ!?」という視点になりがちな所。
でも、そこで同様に朱宮を無碍に扱う純夏を描く事で
「純夏もどんだけ!?」といいますか(笑)
どのキャラクターだから、というのではなく
単純に、人が人を想う事のままならなさ、というように
ちょっと遠くからの、大きなテーマとして表現できる。
そういう意味で、朱宮くんは作劇上使い道はある。
アニメの脚本は、朱宮くんの悲哀をいいバランスに描いているので
今後も期待したいと思います。

あ、ひょっとしたら、単に倉田先生なりが
「今のトレンドは“男の娘”ですよ!(*゚∀゚)=3 ムッハー!! 」
って思ってるだけかもしれませんが(笑)。
ていうか、その計算もいくらか働いてるのでしょう。
これはメディアが違うからこその特徴があって
声が女性の“男の娘”は、もう男とかどうでもよくなる
という…(笑)
倒錯許容の度合いが「絵だけ」の漫画より強くなるんですよね。
まさに声の力ありき、声があるからのバランス変化。
最近では原作と同雑誌のアニメ化「まりあほりっく」の主人公
まりあなんかも、まさしくそういう効果が働いていましたし
まぁ、アニメ化されて、声が充てられると
原作時点より読者(視聴者)の「赦し」が増すのではないか、という
計算が働いているように思っています。
朱宮くんの純夏に対する「ボ、ボクデヨケレバ!!」なんて
とても可愛らしかったですしね。いや、いい芝居でした。

・このブログは声優高垣彩陽さんを応援(ry

高垣彩陽チェックという観点でも、これまでで一番面白かった。
弁当を食べている時の
「あーもうカワイイなーちくしょう!」をあそこまで崩すとは。
もっと「あーもう」をイラつきっぽく、低く強く言って
吐き出すようにかわいいなチクショウ!と
放り出すイメージで読んでました。
他にも、妄想の中での若干宝塚の男役入った純夏
夢の中でホネが出てきた時の悲鳴、
空手練習シーンの野沢雅子さんの孫悟空ばりのシャウト(笑)等
あやひー分的にも大満足の1話なのでした。
実際、主人公でありながら狂言回し的な部分も担うわけですし
純夏はこうやって、芝居付けが極端なほうが映えます。
しかし、進度ほんとじっくりだなぁ…大丈夫なの?この1クール。
2巻ラストあたりで終わりそうじゃね?
個人的に大好きで、最も高垣彩陽の芝居が楽しみなシーン
画像

↑これ、これだよ!
ここまで描かれないんじゃないかね!?orz

・音オタの余談

それにしても、OPとBGMが本当にいい…
前も言いましたが、清浦さんを
コリン・ブランストーンに例えたのは
自分の中では、そんなにムリヤリな思いつきではなくて。
弦アレンジが完全に、名盤
「一年間」の世界を想起させるのです…
一年間
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コリン・ブランストーン

ユーザレビュー:
不朽の名作71年発表 ...
しみじみ聴きたいメラ ...
オーケストラル・ポッ ...
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ポップソングを聴きなれた耳だと、最初はイマイチ受け付けないかも?
自分の実体験として、最初はイマイチでした。
すぐ眠くなって。
コリン・ブランストーンを知ったきっかけが、彼の所属していた
イギリスのバンド「ゾンビーズ」(これが!これがもう!最高なんだ!)
からだったので、バンド同様の
ハイセンスのポップ・ソングを期待してしまっていた。
実際、何故か一曲目だけはそのゾンビーズ臭がして

Colin Blunstone - She Loves The Way They Love Her
…まあ、今でもこの曲は凄く好きなんですけど
でも一方で、この曲はアルバムの世界観からは1つ浮いているので
いつまでもこの曲のよさに固執していると、アルバムを堪能できないという
なかなか複雑な、初心者トラップのような曲なのです。
今では、この曲に限らず大好きなアルバム。
一曲一曲のメリハリではなく、全体の一巡り感で聴く作品。
それが「One year」、「一年間」。
そして、その空気感を纏った『ささめきこと』…
うーん、楽しみ!
アニメを観る人の中には、このOPが眠くなると仰る人もいるようですが
(『phantom』でもそんな意見あったなぁ)
いやいやいや。個人的には最高に好きです、こういう曲調。


come across。

ちなみに本ブログはいわずもがなの声優・高垣彩陽さん応援ブログながら
come acrossに関しては前回、一球入魂気味に書いてしまっており
しかも詳しいことは明日以降書き足される、という事なので

この興奮のままっ!
『ささめきこと』第三話「ファーストキス」を観て、更に興奮したいと思います!!
皆様も是非!お見逃しなく!


↑この部分から拾い上げてトラックバック記事としているわけです(笑)。
こういう時、対個人トーク形式で記事を書けない生真面目さが…orz

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