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zoom RSS 『そらのおとしもの』第2話「天翔ける虹色下着(ロマン)」が素晴らしすぎて涙してしまった

<<   作成日時 : 2009/10/12 21:13   >>

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これは素晴らしい1話。
正直、感動のあまり身震いしてしまいました
…そんな『そらのおとしもの』第2話。
いよいよ「09年の柿原優子、始まったな!」と言わせて頂きましょう。
今年は全体的に脚本が弱くて…こういうのを待ってたんだ。

本来、放送中作品の動画を貼り付けるのは
販売の阻害に当たりそうですし
また、即削除されそうにも思うので
貼り付けないのですが、ここは情報伝達上
貼り付けた方が早いのでしょう。

岬めぐり 見月そはら
吉田拓郎フォロワーであることをまるで隠さない曲調。
って、注目する所違いますか。


The Beatles Blackbird

BGMはこちらも相応しい。
EDで登場した米軍機、SR-71の愛称は
「ブラックバード」。

真夜中に歌っているパンツは
傷ついた羽をして君の人生の飛び方を習う
君の人生の全てで
君はただ目覚めのときを待っていた

真夜中に歌っているパンツは
くぼんだ目をして見ることを学ぶ
君の人生の全てで
君は自由になるときをただ待っていた

夜の暗闇の中の光にむけて
パンツは飛んでいく
パンツは飛んでいく
夜の暗闇の中の光にむけて
パンツは飛んでいく
パンツは飛んでいく
君はただ目覚めのときを待っていた
君はただ目覚めのときを待っていた 


不当な扱いを受けながらも力強く輝く
黒人女性の美しさを謳いあげたとも言われるこの曲の
タイトル部分をパンツに変えればあら不思議
パンツへの叙情溢れる礼賛へとはやがわり。
それは、ビートルズ時代の黒人に相当する
現代のパンツへの厳しい仕打ちに対する雄雄しき叫びであり
同時に、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」
というテクニカルな言葉をも
開き直りの足りなさ、という地平へと
追いやってしまう、00年代末期の新たな産声。

これは後で原作を読んで、追記比較しようと決めていますが
とりあえず現時点での感触で、何が素晴らしいというと
「脚本の拾い方」ですね。
これがもう、素晴らしい。
本編の途中、主人公のトモキが
飛び立つパンツを見上げながら、在りし日を回想する。

ええか、トモ坊。じっちゃんの言うことさ、良く聞け。
雁の群れってのはな、最初の一羽を仕留め損なったら
群れ全体が飛んで逃げちまう。
だから必ず最初の一羽を、仕留めなきゃなんね。
忘れんなトモ坊、最初の一羽だ…

最初の、一羽だ。


この際
じいちゃんが、何故トモ坊に
雁を獲る極意を授けているのかは、おいといて。
(或いはトモキの家族構成とか実家もおいといて)
解決策用の回想ではない、というのが素晴らしい。
最初の雁=そはらの犬柄パンツを捕縛すれば
それで解決!という話には全く進まず
単に代替パンツを探す物語に。
それによって、回想が全く無意味なものに…と思ったら
EDのパンツ雁行によって拾ってきた時の
「ああ、気配りの利いた脚本だ」という感動。
この、まるで繋がっていないようで、無駄に繋がっている脚本。
トモキのパンツ技乱舞のあたりは、完全に
『瀬戸の花嫁』の永澄さんを彷彿とさせ…
1話感想
つまりツッコミ
或いはそれに相当する、展開自体のリアクション。
そういったものが派手で、大きいほど
彼女の暴走脚本が映える、と思っていたため
構成と言えど、その『瀬戸の花嫁』と若干構造もかぶる
ライトエロコメディ『そらのおとしもの』には
どうしたって注目せざるを得ないのです。

と書いていた僕としては、全ての意味で大願成就。
柿原優子さんの本領発揮といった感で、涙してしまいました。

同時に構成上、2話としても最適というのが更に素晴らしい。
ただのパンツエピソードに見える今回において
しっかりと
「そはらとイカロスの和解(そはらからの一方的な)」が
描かれている。
そはらの下着穿きをイカロスが手伝うことで
そはらがイカロスの「優しさ」を知る、という手順なのですが
そこにいたる為には、そはらが自分でパンツを穿けてはまずい
=そはらに手錠をさせる

という、この変態と作劇上必然のハイブリッドな融合。
他の方法でイカロスとそはらを近づける気はないのか!と
ツッコミたくもなりますが、この方法はこの方法で
まるで演出として間違えていないというから恐ろしい。
全体構成における、必要な演出段階をキチンと踏みつつ
作品の掴みをしっかりと行い
1話に続き、前回も書きましたが
主人公、トモちゃんの「中(厨)2」スケールが
壮大な作品設定を
エヴァ以降の、外に広がっていくものではなく
内に向いた、小市民的なものにしていくあたりが
作品温度の決め手で、いかにも牧歌的。

というポイントをしっかり踏襲。
パンツが音速飛行のブラックバードとランデブーし
(ていうか音速より速えぞ…)
世界中でパンツ流星群が目撃され
ホワイトハウスに閣僚が出入りしたとしても。
それはもう、トモちゃんたちの知った事ではないし
彼らの解決する物語ではない、というあたりの
マクロとミクロの圧倒的な切り離し感。

「マクロに手が届く作品設定」という手順を踏んでいるからこそ
選択として「手を伸ばしません!」と言っている事になり
大変に美しい。
手が届く設定なのに、それに無自覚である事や
手を届かせたいから、そういう設定を簡単にホイホイ付与する
(セカイ系)
そんなものとは、この時点で趣を異にしています。
まぁ、この点をさして
『かみちゅ!』を比較対象にしたんですけどね。

いや、本当に感動しました。良いもの見せてもらった。
更に、追加ポイントとしての評価点。
・パンツの羽ばたき作画が素晴らしい。
 一枚一枚の描きこみ。
 「本気で馬鹿をする」事の大切さが良くわかっていますね。
・パンツが完全に雁になっている

飛び立つ様にトモキが雁を見るのは、自由なのですが
別にパンツがそれに従って止まり木で休んだり
或いは猛禽類に捕獲される必要はない(笑)。
この辺、理屈で順序を読むと
そはらの犬柄パンツは嫌だと思う
 →パンツ宙を舞う
OK。次。
 →イカロスが別にカードの力によって
半径100メートルのパンツを集める。
これもわかる。
 →そはら「私達のパンツが…」
  美香子「空へと飛んでいくわ…」
ここで確実に、何かアルケミーな反応が起こっている(笑)。
トモキの潜在意識の中にある、雁エピソードと
カードの力が結びつき、パンツたちに
雁としての仮の生命を与えてしまったのでしょう。
「雁(かり)」だけに
「仮(かり)」の
「贋(がん)作」としての命をな!!

 …後悔はしていない。
・何故かロケット(流星)と化すパンツもいる
当初はノーマルなパンツ以外
ブルマーやジャージなど、パンツとして認められないもの達が
ロケットになるのか、と思ったのですが
…ここは考えたら負けな模様。
そもそもこんな事考察すんな(笑)。
こちらは変態だけに、編隊飛行させたかったんでしょうね。
 …後悔(以下略
・結局柄ものパンツしか受け入れないトモキ
最終的に、柄が犬ではなく熊、というだけで
白地に動物プリントのパンツに落ち着くのですが
ここで、敢えて考察を重ねる(だからこんなもん考えるなとw)。
何故カマトトぶった純白レースパンティじゃ駄目だったのか。
回想にあるように
「やっぱプリントパンツ、サイコーだね!」(byトモキ)だから。
それも答えの1つではあるでしょう。
ただ、例えばこの事件の被害者が美香子などだった場合も
同様にプリントパンツ以外を拒絶するかというと、疑問が残る。
1話で「パンツとったりー!」をやらかしている主人公なら
もうちょっと、パンツ博愛精神(?)は持っているでしょう。
ですから、ここは「そはらである」という事が重要で
・トモキの中のそはらは、プリントパンツのそはら
という事なのでしょうね。それが2人の絆。
犬柄は、トラウマという事情でもって拒絶反応が出たけれど
その時、柄だけにトラウマを預けて
「プリントパンツ」そのものはトラウマにも、嫌いにもならなかったあたり
なるほどトモキ、君は本物のパンツ勇者だね、と

…俺、何書いてるんだろうorz

・EDへの入りが本当に素晴らしい
脚本なのか、コンテなのか…
そはらの投げつけたみかんが
月のシルエットへと移行し
そこで「岬めぐり」のアコギイントロが流れ出し
雁行するパンツをイカロスが見上げる…

なんという、圧倒的なまでの詩情。
あと、ムリヤリさ。
このミカン→月を思いついた人は天才です。

なんといいましょうか
『化物語』のように、原作未読の人でも
「ああ、原作を忠実に再現してるんだな」と思わせるのも
1つの原作アニメ化の解ではあるのでしょう。
実際凄く高い完成度ではあったのですが
僕は、メディアの違いにもっと自覚的な作りの方が「好き」だし
逆に言えば、化物語くらい忠実でないと
容認しない流れがあるなら、大変恐ろしい事と思います。
この回、どこまでが原作ママかは
後で確認しようと思っていますが…
とりあえず、EDや回想に代表される詩情は
アニメーションだから到達できる部分でしょうし
こういうアニメ化、大好きですね。素晴らしい。

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2009-12-25

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