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zoom RSS 週刊少年マガジン『ベイビーステップ』にみる『ときめきメモリアル』

<<   作成日時 : 2009/09/30 10:31   >>

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今マガジンのスポーツ漫画を、
いや週刊少年漫画のスポーツ漫画を代表する一作
週刊少年マガジン『ベイビーステップ』。
週刊少年チャンピオン『弱虫ペダル』と双璧をなしていると思っています。

ベイビーステップ 1 (少年マガジンコミックス)
講談社
勝木 光

ユーザレビュー:
良質なスポーツ漫画個 ...
良作どっかのギャグ漫 ...
少年誌のスポーツ漫画 ...
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この漫画の素晴らしさは色々あるのですが
まず、肉体(そこからの才能)が先行しがちなスポーツ漫画において
メンタルの描写が、とても秀逸なところ。
特に「フィジカル」と「タクティクス」のバランスが素晴らしく
一応この作品は後者先行型ではあるものの、
これまでより上のレベルで
これまで同様のタクティクスを遂行するには
単純ながら、もっと筋力がいる、という事を
アメリカ留学によってサラッと見せてきたり…
そのあたり、前者と後者のリンクにもまるで抜かりがありません。
文字通り「心技体」としてのスポーツを今もっとも表現できている。

スポーツ漫画全般、ずっと使われてきた
「現実の世界では一瞬のはずなのに、実況や観客が長々喋る」
という、マンガだから仕方ない…というお約束に対する回答が
この上なくうまくいっている作品でもあります。
基本的に、主人公・エーちゃんのモノローグで進行しますが
そのモノローグはおおいほど、彼が理屈でもって
タクティクスでもって、試合に挑んでいる表現になる。
そしてモノローグが少ない時ほど、彼がこれまでの思考を糧に
「咄嗟に」(とはいっても動物的な反射、というよりは
何百何千と考え続けてきたからこそ、筋肉が思考する!という意味で)
選択できた、という描写になる。

試合の外にいる観測者の視点ではなく
試合を行っている当事者の視点が第一にある作りによって
「試合の中の時間」に違和感が生じにくくなっているわけです。
だってそうでしょう?
サッカーマンガ等で、主人公が一瞬の閃きでスーパープレーをしても
それを実況や第三者が、完璧に言葉にできてしまっては
それは「実況の脳と舌の回転がとてつもない」のか
あるいは「選手のプレーが、外の人にも咀嚼できてしまう程度のもの」
になってしまう。
勿論そのあたり、最初に書いた通り
スポーツマンガを表現する上での、致し方ない選択ですから
読者が優しさで、気にせず読んであげればよい事ではあるのですが。
実際に『ベイビーステップ』において
激しい試合の時間に身を置く、エーちゃん本人のモノローグを使われて
違和感があまりない!!という事実を目の当たりにすると
それ以外のスポーツマンガ全般、色々気になってくる部分ではあるのです。

でまあ、そんな小理屈はおいといて

なっちゃんが可愛いよね (`・ω・´)キリッ
画像


なっちゃんの試合なんて、読者は数えるほどしか見ていないし
エーちゃんと日夜ボールを打ちあい
それが必殺技のきっかけになりました、とでもいうような
「2人だけの時間」を
持っている(作劇で持たせる、とも言う)わけでもない。
アメリカ留学の時も当然ついてもいかない。
エーちゃんの試合前後最中に100%現れもしない
(彼女自身の試合もあるし)。
一応、同じ学校の同級生、という点でもって
スタート時点ではエーちゃんに近い設定を与えられましたが
舞台がテニス一本槍になりつつある今、その設定は
本当に、入り口のきっかけに過ぎない。

つまりなっちゃんは、特別本編のコアに近寄る施策もなしに
しかし同時に、ド本命ヒロインとして堂々と存在している、という
なっちゃん可愛いよね (`・ω・´)キリッ

今週に限らず、ずーっとこの距離感で存在するなっちゃんですが
今回、触れるついでに言葉にしておきましょう。

なっちゃんは、藤崎詩織である。

ときめきメモリアルOP ときめき
カケヌケテユクー♪ってコーラスが最高に好きなんだけど
実は最初のPCエンジン版だと、性能の問題で
コーラス無いんだぜ…いくら原典主義とは言っても
コーラスの無い「ときめき」なんて認められないよ…
余談ですが、スフィアの前身「ミュージックレインガールズ」時代
戸松遥さんが、ときメモのED「二人の時」を歌ったときは
さすがの俺様も、あからさまな三十路狙いに慄いたものです。


いや、単にキャッチーだから「藤崎詩織」なだけで
八重花桜梨でも水無月琴子でもいいのだけど
(単にそれらが好きなだけです、スイマセンw)
作品において、エーちゃん〜なっちゃんには
『ときめきメモリアル』が感じられるよね、と言いたいのです。
いや、それどころかむしろ

『ときめきメモリアル』の何がエポックだったか、わからない人は
『ベイビーステップ』を読めばわかるよ!くらいの!!
↑ムチャクチャ言い出した

『ときメモ』は、育成SLGとしての側面が強く
かなり数字に左右される、ストイックなゲーム性を有していました。
溢れるステータス(能力値)。
体力・学力・運動なんてものまでならまだしも
容姿だ芸術だまで数値化される、管理社会の縮図(意味不明)!
容姿が一定値に届かなければ、どんな仲の良い友人が開く
クリスマスパーティも、普通〜に、門前払い!
そこに義理人情の介入する余地はない。

これは、告白なども同様で
どこまでデートを重ねようが、
ステータスで足きりをされる世界、それがときメモ。
現在多数派を占める、「会えば会っただけ好感度UP」という
プレイヤーに超優しい、牙の抜けた恋愛ゲーム(笑)と異なり
(それどころか今、好感度自体ないのが主流だよ!orz)
ときメモはそうやって、数字という絶対的な基準でふるい落としをかけていた。
感情を描く恋愛ゲームなのに
どこを見ても数字、数字、数字。
ここに「心」の表現はあるの?

確かに、そんな問いかけの末にステータスが存在しない
アナログな手触りだけを根拠に進む『ICO』のような
超絶な傑作も生まれました。
しかし、ときメモのデジタルな数字には
アナログな表現が宿っていたのです。
それを『ベイビーステップ』が教えてくれる。

エーちゃんとなっちゃんは、何か偶然で
部室に閉じ込められちゃった☆てへ☆
といったような突発的な萌えイベントも、基本なく。
単にこれまでの日々の積み重ねで、今回のような
いい雰囲気にまで到達しています。
この間、エーちゃんに何があったか?

テニスが強くなった。極論、これだけです。

テニスが強くなったから、なっちゃんに認められた。
テニスが強くなるよう頑張ってるから、なっちゃんに評価された。
テニスが強くなる為メンタルを鍛えていたら、なっちゃんを誘えた。
テニスが強くなる為アメリカに言ってポジティブになる大事さを学んだら
 嫉妬も堂々と口に出して、なっちゃんの頬を染めさせた。
画像

「当たり前じゃん!」まで、全部「テニス」から来ています。

ときメモです。
特に難攻不落のなっちゃんが頬染めする瞬間なんて
あからさまに、就学旅行が終わり、頬染めロックが解除されたあとの
(プレイヤーにしかわからない言い回し)歓喜の瞬間じゃないか。
※ちなみに、そのまま数ヶ月プレイすると
 「頬染める前の表情に戻ってくんないかな…」などと
 どうしようもなく贅沢なことを考え出す人がいるとかいないとか
 最初に言い出したのは誰なのかしr(略

主人公エーちゃんによる『ときめきメモリアル』で考えた場合
エーちゃんはこの数ヶ月、テニスと試合と休養を繰り返していて
運動の数値とテニスの経験値がアップした結果
気付いたら、運動系ヒロインのなっちゃんが頬染めしていた、と。
こういう事になります。
これはこじつけではなく…いや、こじつけなのですが(笑)
ゲームにおける「ステータス○○以上で登場」
「○○のステータスが高い人が好み」といったような
淡白な数字の管理による、ゲーム性が
実はその裏にどんな物語を秘めていたのか。
それをこの『ベイビーステップ』は教えてくれる。
一見単なるいちステータスに過ぎない
能力値が上がる、という事は
その実、人格にどんな変化をもたらし、それが他者にどう映るか。
全てをステータス化し、
自己変革の為の鍛錬を推奨したゲーム
それが『ときめきメモリアル』の正体。
『ときめきメモリアル』は、つまり
エーちゃんくらいやりきれば、モテるよ!!ということを
堂々と、システムでもって表現していたのです。
なんという名作…。

『ベイビーステップ』という作品も、あくまで軸足は
エーちゃんのテニス挑戦に置きながら、真剣に描きたい。
ここに過剰に恋愛沙汰が絡んでくると
ただでさえ遅咲きで、時間がないエーちゃんのはずなのに
君それはちょっと余裕ありすぎです、という事になり
エーちゃんのギリギリ間に合わない年齢からの
他人の使ってない部分=思考フル回転で追いつく、
という部分が胡散臭くなってしまう。
しかし、異性をまったく描かずに人気をとるのも難しい。
だからこそ、本筋であるテニスの上達が
スムーズに関係性の発展へとリンクしているわけで
その辺が、僕に『ときめきメモリアル』を想起させたのでしょう。
スポーツマンガの多くに当てはまりそうな話でもあります。
それは、スポーツという自己実現の「ご褒美」として
恋愛関係を発展させているわけですから
当然なんですよね。
目指すものが恋愛か、それ以外かという入り口の違いだけで
取っている行動自体は「ときめきメモリアル」なのです。

というわけで
なっちゃん可愛いよね (`・ω・´)キリッ
そして
祝・ときめきメモリアル4!
そんな、古風なゲーム性を声優・高垣彩陽さん同様に応援するブログなのでした。
よーし、ムリヤリそれっぽくしてやったぞ(笑)。

・蛇足
画像


今回のなっちゃん、デフォルメ顔が多いです。
これまでなっちゃんは、簡単に頬も染めないし
まっすぐ、真顔で打ち返してくるような傾向があっただけに
今回のデフォルメ乱舞に良い意味での「気安さ」を見出すのは
特別間違った視点ではないのでしょう。
表情をコロコロ変えるくらい、エーちゃんに対して素直
=エーちゃんアメリカに行っていて、なっちゃんなんだかんだで
 寂しかった?久しぶりに会えてテンション上がっている?
また、この表情コロッコロの延長線で、そのまま
頬染めまで繋がっている、という事も言えそうに思います。
今回のなっちゃんは、隙が多い!
これもアメリカでテニスステータスを上げたから!
ときメモー!(謎シャウト)
画像

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