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zoom RSS トラバ記事for『青春。』(でも実質phantom『故郷』)

<<   作成日時 : 2009/08/14 08:35   >>

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トラバの為だけに記事を書く、とは言っても
ただ公開1on1メッセージ書くのもなぁ…と思ってしまう
ちょっとナイーヴとっても傲慢なルイです。おはようございます。
読み物としての意識を完全に外すのは、どうやら難しい。

青春。

「目指せ甲子園」は聞き慣れた言葉ですが
「勝て甲子園」とはあまり聴いた覚えがない。
『タッチ』の南ちゃんもカッちゃんタッちゃんに言ったのは
「甲子園に連れてって」であって
「南に大優勝旗もたせて」じゃないんですよね。
(そんな事言う南ちゃん、イヤだなぁ…
でも『クロスゲーム』の若葉は似たようなもんか)
一つ欲を見せれば「甲子園で一勝!」なんて目標もあるかもしれませんが
それもあまり聞き覚えがない。
※その点、高校サッカーは大変ですよね。「目指せ国立!」とかね、もうね。
 問答無用でベスト4目指さなきゃorzみたいな。

結局頂点の一校を除けば皆負ける。
いや、頂点の一校すらどこか他の場所で負ける。
『ドカベン』の明訓や桑田清原のPL学園すら負けるんだから、そら負けるんです。

ならば大切なのは「負けざま」。負けた時にどう考え、何を得るか。
いわば富山県南砺総合高校福野高校野球部の皆さんにとっての
甲子園は、今終わり、そして同時に
今始まったのだともいえる。
「終わった」甲子園を、「これから」どんな甲子園にしていくのか?
それは皆さんが決めていく事なのでしょう。
甲子園出場おめでとうございました。
敗退残念でした。…で。次のページは白紙なのだ。

さて、『phantom』ですが、予想以上にすばらしい一話でした。
いくら高垣彩陽応援ブログといっても、
「ちょ、制服エレンたんカワユス(*゚Д゚*)」
みたいな事だけ言ってられるような一話じゃなかったですね…。
いや、思った事は思ったけど。

まずこの回を観る上で考えたいのは、構成であり
この回の脚本でもある、黒田洋介さんの認識です。
彼が『ファントムらじお』にゲスト出演された時、構成自体はかなり早期に決まった
…という話がありました。
そうすれば総集編、オリジナルを二話挟めると。
と、いうことは。
総集編を各部の区切りに使って
時間経過の表現にする、というテクニック上の必然はあれど
オリジナルを入れる余裕すら見出すという事は、この話は予め
黒田洋介さんの中で、一話で収まるべきものと考えられていたということ。
この辺、結構シビれるものがあります。

誤解を恐れず言わせてもらうなら、自分の素直な感情で言えば
この玲二と江漣の日々は、もう一話くらい使って見ていたい。
これはおそらく多くの人が抱く感情でしょう。ですよね?
(彩陽さんもやりたかったんじゃないかな?)

見ていたい。
けれど、それを許さない。

ここに、この作品の鋭い視線を感じます。
これは今回からの、新OPにもよく現れていて…
注目点は色、です。
意図的に色彩が、通常色とは異なる落ち着かない色になっています。
プリズムの煌きのように、ありえた可能性として提示はされても
それは彼らにとっては常態ではない、歌詞の、作中のセリフどおり
「夢」だ、というのが強く提示されている。
既に見るまでもなく、各所の感想で
「OP曲と映像が合ってない」みたいなものが出てくる事は予想がつくのですが

…合わせてないんですよ、これ?

とは、先手を打って言っておかないといけない。
合わない系の事を言っている人は、ちょっと脊髄反射すぎるでしょう。
そりゃそうだ。合うわけがないんです。
映像とスムーズに合ってしまったら
この日々が、ありうべき日々として落ち着いてしまうじゃないか。
それはとても幸せな事だけど、作品を貫く
カルマ、業は、そこにとどまる事を許していないのだから。

夢ゆえに、その儚さを宣言するためにこそ
2人の何も気に病まずに済んだ(正確には玲二だけですが)日々には
数話どころか一話すら与える事はできない、という
冷酷な判断・宣言がなされているんですね。
Aパートいっぱいが限度だ、と。
江漣が玲二と2人きりの屋上でも、気安い喋りをしていたのは何故か?
確かに壁に耳あり障子にメアリー、という事もあるでしょう。誰だよメアリー。
ただ、そこじゃない。
江漣がそうやって、玲二の認識の中の「故郷の、日常」を維持し続ける為に
自らのありよう含め、彼の世界をそのゆるやかさで統一していた、という事なんですよね。
おそらく江漣は日本に来て以来、四六時中この「女子校生、江漣」で通していたであろうし
それは確かに演技であったかもしれないけれど、それ以上に
彼女自身が望んだものでもあったでしょう。

しかし、いくら望んでも。そこまでやっても。
江漣がどんなに彼の世界の維持を願っても
やさしい世界はAパートいっぱいまでしか持たなかった。
Bパート冒頭、教会での江漣がかつての江漣の喋りであったのは
既に玲二の纏っていた気配、その空気が
かつてのものに近かったから、なのでしょう。
そしてその世界を終わらせたのは、かつてのキャルの銃弾であった。
…何の因果か。いや、これこそがカルマ。
いや、シビれるなこの一話は。強烈な一話だと思います。

アバンの早苗の後頭部への拳は
玲二、普通に対処できていないわけで
それは牙を隠していたのではなく、牙があった事を忘れていたという事。
この対比としてBパートの玲二は、今度は早苗の手を掴み取るのだから…
そして、そうはいっても江漣が説明をする中
球児のエラーを見て微笑む玲二は、やはり
平和な日常の残滓を引きずっているんですよね。

玲二の日々を守る事で、2人で一対の関係ゆえに
彼のその姿にありえた自分を投影し
幸せを感じていたい、と思い
だからこそ全てを1人で背負い、美緒を保険に使う事まで画策していた。
果たすべき告解は自らだけに課して。
江漣の守ろうとしたわずか半年の平穏が、わずか半パートに凝縮され
視聴者にも実感として伝わる。
そして、画面に溢れる「日常」と「非日常」のガジェット。
漫研のLDさんとアニメについても「今期の一番」という遊びを行っているのですが
三ヶ月通じてのサブタイトル選考に入ってきても
まったくおかしくない、優れた回でした。

ところで、江漣の「バァン」はえらく可愛かったわけですが
あんな茶目っけタップリの指鉄砲すら、結構反動なんか意識しちゃって
体を「流している」(コンテ指示?アニメーターのセンス?)江漣の業の深さ
また、それに軽口ではなく「物騒」と返してしまう玲二の経てきた日々には
結構切なくなりますねぇ…こんなところにすら、日常のヒビ割れは顔を見せている。

高垣彩陽演技チェックとしては、Aパートの明るい演技…ではなく
Bパートの方が個人的に印象深いかなぁ。
例えば美緒について説明する江漣は、まるで「アイン」なのですが
言葉の端々に、柔らかさが感じられるんですよね。
かつてと同じく抑揚は抑えているのに、細かなニュアンスは増している。良い!

あ、ED。
テレビ音源だけかもしれませんが
KOKIAさんとの「共演」おめでとうございます。

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